苫野一徳のレビュー一覧

  • 「学校」をつくり直す

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    <目次>
    はじめに
    第1章  何が問題の本質なのか?
    第2章  先生もつらい
    第3章  学校をこう変える①~「探究」をカリキュラムの中核に
    第4章  学校をこう変える②~「ゆるやかな協同性」に支えられた「個」の学び
    第5章  私たちに何ができるか?

    <内容>
    隔靴掻痒な感じの本。「わかっているが、それができるのか?」。学校現場にいると、問題点はわかり、変えていきたいが、日々の活動の中になかなか落とし込めない。毎日どんどん進んでいくし、こうしたことに気づかない(気づかないふりをしている)同僚を口説く労力も浮かばないし…。理論はわかっているが、実践の効果が数年後だろう、という感じがまた行動を遅ら

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    2019年05月12日
  • 子どもの頃から哲学者

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    現代社会には哲学が必要だと感じる著者が、哲学のハードルを下げるために、自叙伝的な内容でその効用を教えてくれる本でした。
    哲学の入門書としては少し物足りなさはありますが、生きづらさを感じてる人が手に取るにはちょうど良い軽さかと思います。

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    2018年05月06日
  • 子どもの頃から哲学者

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    著者は若手哲学者・苫野先生。
    5年前のNHK「日本のジレンマ」を観て以来、気になる存在でありました。
    ※あの番組はイケてる人とイケてない人が大きく分かれる。

    ご自身のイタくてこじらせていた青年時代を引き合いに、
    哲学がいかに生きづらさを救う学問であることを語っております。

    哲学の目的を絶対の真理の探究でなく、
    共通了解を得る知恵としているスタンスが、気楽で良いなと思いました。

    その他、人は世界を欲望を通じてできている。
    欲望と能力のギャップこそ、悩みの原因。
    絶望した人には可能性を与えよ。
    近く(自分)ではなく、遠く(社会)をみよ。
    など「絶望からの脱出」語録満載です。

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    2017年05月04日
  • どのような教育が「よい」教育か

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    現象学的視点でよい教育について論じる。相対主義のpitfallに落ちないために,相互に自由に生きていくことを了解する社会の一般意志と一般福祉の実現を規範として捉える。前半は主張の学術的根拠について,後半はよい教育,よい教師についての具体的な考え。より実践的なことについては続編の「教育の力」に続く。

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    2014年12月10日
  • 「自由」はいかに可能か 社会構想のための哲学

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    ヘーゲル論あり、米国発、政治哲学批判(思考実験批判)あり。


    自由の相互承認がキーワード。

    自由を捨てて機械的に生きるほうが楽なのかもしれないが、それは幸福ではない。
    幸福とは積極的に難問に向かうこと。

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    2014年07月27日
  • どのような教育が「よい」教育か

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    つまみ読み。教育について考える機会にまたしっかり読んでみたい。

    ★内容
    哲学の立場から教育について考察。
    教育とは何なのか、何をもって「よい」と言えるか、どうあるべきか、といった問いについてしっかりと書いてあります。
    教育論入門編、という位置づけにあたる。現況の分析や手法に関しては他の本にて。

    ★学んだこと
    ・教育論に対しては「なぜそれがいいと言えるのか?」「教育の義務を果たしているか?」をしっかり考える。
    主張の根拠を探ることに加え、教育の果たすべき役割を意識する。

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    2012年11月15日
  • どのような教育が「よい」教育か

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    入門書的に書かれていることもあって、平易な言葉とシンプルな文章で大変読みやすかった。
    哲学アレルギーの人でもおそらく読み終えることができるはず。

    教育をとりまく多くの疑似問題を俯瞰するかのように、哲学的な観点から、「よい」教育とは何か、教育の本質とは何かについて問い直す。
    さんざん論理の欠陥を指摘されてきた、教育問題に対する理想・当為主義および相対主義に対し、現象学を援用した欲望論を展開する。
    自らが「よい」「悪い」と感じたことを疑いも否定もせず、「~したい」「~でありたい」という欲望(関心)を基本とする。
    この純朴な根拠は斬新で非常に興味深い概念だと思う。

    書いてあることはおおよそ賛成で

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    2011年11月03日