【感想・ネタバレ】「自由」はいかに可能か 社会構想のための哲学のレビュー

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4.0
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ユーザーレビュー

Posted by ブクログ 2014年08月11日

「なるほど」と「問いかけ」が生まれながら読める楽しみ。

検証可能性を追及する哲学の姿勢、そこから導き出される原理がすごい。その先の実践について今後に期待。

・「欲望・関心相関性」の原理
・「人間的欲望の本質は『自由』である」という原理
・各人の「自由」の根本条件としての、「自由の相互承認」という...続きを読む社会原理

・個人の「自由」を可能とするための、「欲望を下げる」「能力を上げる」そして「欲望を変える」
○欲望の中心点は動く。変えられる。これは人間の希望なのである。(168頁)
・欲望の中心点を見つけること。フックを持つこと。網を見つけること。そのための思考。

・承認しやすい環境づくり
・その上で諸規定性を乗り越えること
→しかし、時代や世界は複層的。

・検証可能性=問題範囲の限定。「問うべきは何か」

・諸規定性のある社会を泳ぐ、ヘーゲルのスタンスそのものも興味深い。

・自由の相互承認のための、法、教育、福祉ととらえる。

→諸規定性を乗り越えることが「自由」であれば、ある種社会はそのままでも良いのか、相互承認のための環境づくりは本質ではないのか。

・検証不可能な絶対不可侵なものに原理を置くのではない、ルールの哲学
→原理としての「自由」の可能性、それを目指す社会づくりは必要であるが、一方で、ルールの哲学において、「ルールを守らないもの」を織り込むことは必要ではないか。ルールは守られないこと前提とした原理が必要ではないのか(全てに守られて初めて機能する原理では脆弱ではないか)

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Posted by ブクログ 2015年07月29日

キーワードは、「自由の相互承認」。様々な哲学理論を検証しながら丁寧に説く本書は、自由が生きる上でどれほど大切で、いかに可能であるかを考える上で重要なテキストになると思う。

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Posted by ブクログ 2014年07月27日

ヘーゲル論あり、米国発、政治哲学批判(思考実験批判)あり。


自由の相互承認がキーワード。

自由を捨てて機械的に生きるほうが楽なのかもしれないが、それは幸福ではない。
幸福とは積極的に難問に向かうこと。

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