あらすじ
本を読むと、頭の中に知識のネットワークができるし、広い視野で世界を見る目がもてるようになる。解決したい問題やもっと理解を深めたい物事に出会ったとき、その頭や目が威力を発揮する。進みたい道へ自由に歩き出せるようになる。そのための本の読み方を全力紹介。
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信念補強型読書:
自分の信念に都合のいいように本を読んでいく
信念検証型読書
自分の信念や考えは本当に正しいのか、妥当性を持っているのか、自分で自分を厳しく検証しながら本を読む態度
興味のあるテーマがあったり、好きな著者の本は、盲目的に信念補強型読書になりがちだと感じました。本書の内容は、まさに信念補強型読書を体現した内容、文章になっていてとても勉強になりました。
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本を読んでグーグルマップになろう。
わかりやすく面白い読書術。本を読んで得るもの、本の読み方、読んだ後のレジュメ作り。特にノンフィクションや学術書を読む時の足がかりとなるあれこれが示されます。
10代の頃に知りたかった。いや今からでも!
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中高生向けの読書術であったが、逆に優しく読めた。
私も、読書ノートはつくっているが、手書きかWordかで迷っている時期であったため、これからもWordでレジュメ作成しようとおもう。
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大量の読書経験をつむことで、頭の中にクモの巣状の知のネットワークができ、Googleマップように自分の生き方進みかたを示唆してくれるようになるという。様々な分野の本をどのように読み、どうやって自分の血肉にしてゆくのか、著者の方法が記されていて、興味深い。たくさんの本を読みたくて、そわそわしてくる。
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蜘蛛の巣や漁法など楽しい比喩を使いながら読書を勧めてくれる本でした。
学生向けですが、読書初心者の私にもとても参考になりました。
洗脳されちゃうんじゃないの?紙じゃなきゃ本って言わないんじゃないの?みたいな偏見が心の隅にあったのですが、そういう些細な心配についても対処法や様々な見解を示してくれる本でした。
電子書籍派は読書のすすめ的な本だと少し肩身が狭い気持ちでしたが、著者さんが電子書籍も本ですと言ってくださって、自信を持てました。ありがとうございます!
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【子どもから大人まで】
著者の作品はどれも読みやすく、わかりやすくものが多い。その中でも本書は、中高生向けなので、より読みやすい。
読書がなぜ必要なのか。
読書の仕方や、読書ノートの勧めなど。
面白そうなものはチャレンジしてみるのもいい。
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読書を続けていると、脳内の知識のネットワークの点と線が増えていく。増やせば増やすほど、複利のように指数関数的に発達していく。
→「クモの巣電流流し」(13)
→・・・ネットワークに一筋の電流がほとばしり、泡緩知恵や知識や思考が一つにまとまり、人生の難題を解決するための最適解が見出されることがある(14)
学びたい内容を自分の興味関心に合わせていくのは無理がある気がする。
逆の方がうまくいきそう。自分の興味関心に合わせて、学ぶ内容をくっつけていくようにする。
確証バイアスを強くするような読み方(考え方)になりがち。
それよりもクリティカルシンキングを入れて、中立で複数の立場方読む方が、知識や思考のネットワークが広がる。
学ぶことを目的にするなら、後者の方がよりよい。実行するには承認欲求や自己肯定からは距離を取らないと多分難しい。自分を証明することは一旦棚上げマインドを身につけよう。
→「信念補強型の読書」自分の信念に都合のいいように本を読んでいくこと(86)
→「信念検証型の読書」自分の信念や考えは本当に正しいのか、妥当性を持っているのか、自分で自分を厳しく検証しながら本を読む態度(87)
→「欲望・関心相関性の原理」竹田青嗣(91)
人は自分の興味関心、考え方、立場によって、同じ事実やデータでも解釈が異なる。
別に悪いことではない。解釈が異なるからこその多角的な視点が出来上がる。
同じ事実、データの異なる解釈を、それも一理あるなと受け入れられると、多角的な視点ができるようなる。
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なぜ本を読むのか?
「教養を積むため」
この本を読んで
教養とは
「物事を色々な見方ができること」
という答えを見つけました。
苫野さんの文が唸るほどに説得力があり美しい文で。
表現の仕方が正に教養のある人のそれ。
言葉が芸術であるなんて表現私には思いつかない。
驚いたのは苫野さんに鬱病を抱えていた過去があること。
聡明な方のイメージがありそのような経験があるとは思いもしなかった。
その頃、ゲーテの「若きウェルテルの悩み」に助けられたのだとか。
誰しも苦しさや抱えているものがあり、それがあるからこそ、その人の魅力にも繋がるのですね。
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35才、子どもが3人もいる大人の私が読みました。
学生向けに書かれた本でしょうが、大人の私でも学ぶ事が沢山書いてありました。学生の頃に出会いたかったなあ~なんて。
本を読むという事の面白さと大切さを、優しく伝えてくれる本です。
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「速読家の知識は、単なる脂肪である」という平野啓一郎さんの言葉の引用に、ギョッとした。本を読み終わったらちゃんとメモや目次を見返して、知ったこと、学んだことをメタ認知して、「無理のない多読」にしていきたいです。それにしても、ちくまのこのシリーズは良いですね。
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中高生向けに分かりやすく作られている。
が、社会人でも何故本を読むのか、説明するのは難しいのではないか。
電子書籍でレジュメ作成容易化など参考になった。
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大学で哲学を教えている苫野先生が書いた本。
沢山の読書体験を積み、Googleマップになって欲しい、
蜘蛛の巣電線流しによって、膨大な知識から瞬時に情報を引っ張ってこれるようになって欲しいと。
中学生でも読める文章で、読書初心者の私にはちょうど良かった。
私はアイデア力が自分に足りない、もっと欲しいという思いから効率のよい読書術を期待して、この本を手に取った。
結果的に急がば回れであることが分かった。
大量の知識をコツコツ積み上げ、いつか自分の脳内でスパークする日がくること夢見てがんばろうと思った。
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〈自分だけの「グーグルマップ」をつくろう!〉
哲学者・教育学者である筆者が、自身の経験を混じえながら、(主に専門書や実用書の)読書の良さや読書術について記している一冊。
筆者は、膨大な量の読書量によって、自分の中に「グーグルマップ」をつくることができると言っています。つまり、知識や物事を上から見下ろし、目的地までの道順を知ることができるようになるということです。
そして「クモの巣電流流し」が起こる瞬間があると。
「クモの巣電流流し」とは何でしょうか?このことについて、以下のように書いています。
"クモの巣電流流し?
聞きなれない言葉だと思いますが、これは文字どおり、頭の中に"教養"のウェブ、つまりクモの巣状の知のネットワークを張り巡らせ、そこに"閃き"の電流を流すことです。"(p.14)
読書を通じて、知識を蓄え、結びつけて知のネットワークを張り巡らせることで、閃きが起こる瞬間があるということです。
私自身、これまでの読書経験を通して、筆者の言う「クモの巣電流流し」が起こったことは何回かありました。一見無関係の物事が自分の頭の中で結びつき、まさに電流が走った如く閃く時がありました。おそらく、読書経験を積んだ方なら似たような経験はあるかと思います。
筆者は読書によって「言葉をためる」ことができると言っています。
自分の気持ちや考えを相手に正確に伝えるために、たくさんの言葉をためる必要があるということです。
他には読書術として「投網漁法を経て一本釣り漁法へ」、「信念補強型読書より信念検証型読書をしよう」と紹介されています。
例えをうまくつかっているので、読書術として分かりやすいです。
苫野さん自身の読書経験や師匠の竹田青嗣氏の言葉、その他哲学者などの言葉を引用しながら説明しているので、イメージもしやすいと思います。
「ちくまQブックス」シリーズは10代のノンフィクション読書のために立ち上げられたレーベルで、二色刷りでイラストが多数のため、他の本も読みやすいです。
自分の関心のある分野について知のネットワークを広げる手段が載っているオススメの一冊です。
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知のグーグルマップを手に入れるための、最短最速の方法は、特別なテクニックではなかった。まさに「学問に王道なし」
著者の師匠である竹田青嗣先生の
「哲学、経済学、社会学、人類学、歴史学、その他諸々、とにかく、全部読むんだ。」
という言葉が全てを語っている。
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10代に向けた哲学者による本の読み方、読書ノートの作り方。
「信念補強型の読書」と「信念検証型の読書」という命名(著者の師匠である竹田青嗣氏の言葉らしい)が分かりやすくてよい。読書だけでなくSNSなんかはまさに「信念補強型」の読み方をしちゃっているなぁと反省。
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中学生向けのシリーズだが、前半と後半で最適な読者が異なる内容に感じる。読書の意義は、読書を好まない子ども向けだろうが、その子にとって後半の読書レジュメの作り方はハードルが高すぎる。
悪い内容ではないが、どのような子に薦めればよいか迷う本。
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なぜ本を読むのか?
シンプルだけど答えづらい問いに向き合う本。
自分をGoogleマップにするため、経験だけでは得られない知識を蓄えるため。
著者に学校の先生向けに講演会してほしい。
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本は編集者、校正者、作者の合作。
熟成度が高い。
本を構造的に捉える。背景も含めて。
問いは何か。どのような方法で解こうとしているか。答えはなにか。
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中高生くらいの若者向けの読書論。読書をすることでどんないいことがあるのか。どのように本を見つけて読んでいけばよいのか。本から得たものをどのように残していくのか、という三つの章で展開していく。
本を読むことの意義として、最初に語られるのが「クモの巣電流流し」だ。バラバラだった知識が、ネットワークのようにつながることで、新しい閃きが生まれることを表現した比喩だ。そのため、著者は、本を読むにあたって、広く多読することを重視する。
また、知識というのは、いつでも何かための「道具としての知識」で、わたしたち自身の興味や問題意識の大切だという。ただ、この自分自身の興味や問題意識を見つけることこそが、実はけっこう難しいのではないか、とも思った。どうしても、「知のネットワーク」ができるまでの道のりは、そこそこかかるし、それまでの全く分からない期間を乗り越えるには、それなりの忍耐やこの先にもっといいことがあるという期待感が必要のように思う。
本書は、全体を通して、そうした個人の持っている知的好奇心を信じた展開だったように感じる。
面白かったのは、「信念補強型の読書」と「信念検証型の読書」のところだった。本を読むときの態度として、自分が初めから考えていたことを確認するための読書と、それを本当にそうなのか、と揺さぶるための読書があるという話だ。
どうしても、自分の考えていたことを肯定してくれる話を読むことは心地よいものだ。好きな著者の本や、好きな分野の本ばかりを読み漁ったりすることの楽しさは、自分の考えを狭めることの原因になることは、経験的にも思うことだ。だからこそ、「自分の信念や考えは本当に正しいのか、妥当性を持っているのか、自分で自分を厳しく検証しながら本を読む態度」(P87)は、大切な態度だよな、と思う。
ただ、これもけっこう高い意識を必要とする態度なのではないかとも思う。
全体を通して、本が好きな自分にとっては、うなづけることがたくさんあった一方で、本を読むこと、学ぶことに対して、ストイックになれる人向けの本であった。
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速読家の知識は、単なる脂肪である
一冊の本をじっくり味わう経験が貴重である。
→ビジネス文書は、すべてに目を通す必要はないが、習得した知識を脂肪とさせるのではなく、筋力として、有効に使うべきである。さらさら読んでしまうことが多いので、自分の中に定着させられるように、意識して読みたい。
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本を読むと、頭の中に知識のネットワークができ、僕たちをグーグルマップにしてくれる。
解決したい問題に出会ったとき、頭や目が威力を発揮して、進みたい道へ、自由に歩き出せるようになる。
本当にやさしく、でも本質を突いた、本の読み方を紹介してくれます。
今まで読んだ読書術、読書論の中で、一番良かった本です。
日本語で”教養”と言うと、実生活には大して役に立たないけれど、知っているとちょっとかっこいいたくさんの知識、というようなイメージがあるかもしれません。
でも、哲学――物事の”本質”を深く考え抜き洞察する学問――の世界では多くの場合、この言葉は、わたしたちがより「自由に生きるための知恵や知識」を意味します。ドイツ語のBildung(ビルドゥング) が、一般に”教養”と訳される言葉ですが、この言葉には、わたしたちをより自由にしてくれる、精神的、人格的成長をもたらすもの、という意味が込められています。さらに、そのことを通して、この社会もまた、より自由で幸せなものになるように、という意味も。 ー 10ページ
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良い言葉がたくさん詰まった一冊。
異なる他者との間により深い了解関係を築くには、十分な言葉があればそれがなし得る。そのためにも、言葉をためる 必要がある。言葉をためるって表現がいいなぁ。
加藤先生の 文章をなめるな もあらたな気づき。
自分を開いて、傷ついて、何度も何度も書き直す、それが文章をかくということなのだ。
謙虚な姿勢で、文章にのぞみたい。
自分の信念に都合の良いように解釈するのではなく、信念検証型の読書で、教養のクモの巣 を張り巡らせ、いつか ヘウレーカ! の感覚を手にするぞ。
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初挑戦のQシリーズ。でもこれ、プリマーとの住み分けは?それよりも更に読み易く、ってことかな。短いし、イラストもふんだんに使われているし、確かに読み易いことは間違いない。まずは自分の好物たる読書論を読んでみたけど、本シリーズの他作品にも是非あたってみよう。
Posted by ブクログ
なぜ本を読むのか、本を読むと自分にどんなことが起こるのか、どんなふうに読むのか、そんな問いにこたえてくれる一冊。本を読むと広い視野を持つことができる。本を読んで“言葉をためて“いくと、他者との間に深い了解関係が生まれる。進みたい道へ自由に歩き出すために、本を読もう。司書の活用法もありますよ。
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#未来のきみを変える読書術
#ちくまQブックス #苫野一徳
哲学者苫野一徳さんの本。ご自身の豊富な読書経験からか、「レジュメを作るのに値しない本」と表現されていたのにはひっかかった。どの本もきっと作り手が一生懸命世の中に送り出したものなのに。価値を決めるのは個人。これが一般化のワナ?