あらすじ
本を読むと、頭の中に知識のネットワークができるし、広い視野で世界を見る目がもてるようになる。解決したい問題やもっと理解を深めたい物事に出会ったとき、その頭や目が威力を発揮する。進みたい道へ自由に歩き出せるようになる。そのための本の読み方を全力紹介。
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Posted by ブクログ
読書を続けていると、脳内の知識のネットワークの点と線が増えていく。増やせば増やすほど、複利のように指数関数的に発達していく。
→「クモの巣電流流し」(13)
→・・・ネットワークに一筋の電流がほとばしり、泡緩知恵や知識や思考が一つにまとまり、人生の難題を解決するための最適解が見出されることがある(14)
学びたい内容を自分の興味関心に合わせていくのは無理がある気がする。
逆の方がうまくいきそう。自分の興味関心に合わせて、学ぶ内容をくっつけていくようにする。
確証バイアスを強くするような読み方(考え方)になりがち。
それよりもクリティカルシンキングを入れて、中立で複数の立場方読む方が、知識や思考のネットワークが広がる。
学ぶことを目的にするなら、後者の方がよりよい。実行するには承認欲求や自己肯定からは距離を取らないと多分難しい。自分を証明することは一旦棚上げマインドを身につけよう。
→「信念補強型の読書」自分の信念に都合のいいように本を読んでいくこと(86)
→「信念検証型の読書」自分の信念や考えは本当に正しいのか、妥当性を持っているのか、自分で自分を厳しく検証しながら本を読む態度(87)
→「欲望・関心相関性の原理」竹田青嗣(91)
人は自分の興味関心、考え方、立場によって、同じ事実やデータでも解釈が異なる。
別に悪いことではない。解釈が異なるからこその多角的な視点が出来上がる。
同じ事実、データの異なる解釈を、それも一理あるなと受け入れられると、多角的な視点ができるようなる。
Posted by ブクログ
なぜ本を読むのか?
「教養を積むため」
この本を読んで
教養とは
「物事を色々な見方ができること」
という答えを見つけました。
苫野さんの文が唸るほどに説得力があり美しい文で。
表現の仕方が正に教養のある人のそれ。
言葉が芸術であるなんて表現私には思いつかない。
驚いたのは苫野さんに鬱病を抱えていた過去があること。
聡明な方のイメージがありそのような経験があるとは思いもしなかった。
その頃、ゲーテの「若きウェルテルの悩み」に助けられたのだとか。
誰しも苦しさや抱えているものがあり、それがあるからこそ、その人の魅力にも繋がるのですね。