あらすじ
今日の教育に最も大きな影響を与え,広く知られる名著『エミール』.その中身は今なお驚くほど新しく,みずみずしい魅力にあふれている.この作品をどう味わい,どうわたしたちの思考に取り込み現実の教育に役立てるか.ルソーに惚れ込む気鋭の教育哲学者が,やさしく,そして情熱的に語る.『エミール』入門の決定版.
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
エミールを読むときの必携かもしれない。でも3冊本を読むよりも100分で名著の著者のパンフを読む方がわかりやすいかもしれない。
その後のエミールとソフィーの話が初めて聞いたような気がする。エミールは奴隷に売られたが海賊の首領となり、ソフィーは姦通してエミールのもとを離れ、最後に島でエミールと一緒になる。このことはルソーの今までの女性観の訂正であると書いてある。
Posted by ブクログ
苫野さんの著作は、
私にとってはまだまだ遠い存在である哲学を
そばに引き寄せてくれます。
・人間誰しも立派なところもあれば
恥ずべきところだってある
・「よく規制された自由」を希求したい
・嫌なあだ名が生まれない無菌室にするのでなく
つけられたら嫌だと言える子どもを育てる
・ちょっと知識があるからといって、
それを誇ろうとする虚栄心が、
どれだけ恥ずべき結果を生むか
・性教育は相互尊重を学ぶこと
・欲望と能力の調和に向けて、
思考し行動し続けよう
Posted by ブクログ
エミールから脱線していることもしばしばあるけど、それはルソーのいいところを現代にあわせてかいつまんで書くことにベストな形なのかなと思いました。
子供ができたら賢い子にしたいからしっかりとした思考ができるように育ててみたいなって思ってたけど、どうやらそれも間違いなようで知れてよかったことが多かった。
ただエミールとの結婚生活のネタバレは避けて欲しかった。(古い本に何を今更って思うが…)
Posted by ブクログ
ルソーの「エミール」を現代の教育に役立つようにかなり噛み砕かれて、わかりやすく解説されてとても読みやすかったです。
現代の考え方に近いものが正しいとは限りませんが、現代にも通用する進歩的な考えと、若干古臭い差別的な考えも含めて、人種と時代をも超えたところで、考え方の合意形成を図っているような知的なロマンを感じました。