苫野一徳のレビュー一覧

  • はじめての哲学的思考

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    苫野先生の本。はじめて読んだ。実生活において哲学の考え方がどう役立つかを記している。面白いです。過去の哲学者の考え方に触れながらも、その偉大な哲学者たちの考え方のコアエキスを集結させているのが大変勉強になる。今まで自分で考えてきた「哲学(笑)」が恥ずかしくなるくらいのわかりやすさ。

    何故殺してはならないのか、なぜ死刑は廃止されるべきなのかについて、完結かつわかりやすい説明で非常に好感が持てる。哲学の本は往々にして哲学者の歴史に着目しがちだがこの本は哲学で、本質観取し共通了解を目指す点に重きをおいている。ここが自分には新鮮だった。

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    2021年02月19日
  • はじめての哲学的思考

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    「俺の考えは正しい。
    お前は絶対に間違っている!」の乗り越え方。
    みんなが「そうだ」と言える本質を見出していくということ。
    なるほどーーー!と思うことばかりです。
    哲学教育や哲学イベントに関わる者として、
    苫野さんと、
    故・池田晶子さんに負うところは大きいです。
    ●理性がある限り、絶対的に正しいことはわからない(!)
    ●自分の体験を普遍化しない。
    ●自分の「信念」に気をつける!
    ●「偽の問題」に騙されないこと。
    ●相手を言い負かすための方法:例外を出す。
    →でもむなしい。
    →共通了解しながら第三の道を建設的に志向していく対話。
    ●絶対に疑えない原理
    デカルト「我思う故に我あり」
    フッサール「感

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    2021年02月17日
  • 「学校」をつくり直す

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    毎週聞いているラジオ番組でゲスト出演していた苫野先生のお話を聞き、感銘して購入した一冊。現行の「みんな一緒」型の教育が様々な問題を引き起こし始めていることを指摘し、教育の「個別化・共同化・プロジェクト化」の融合を提案した書。教育の本質から問う哲学的な態度は案外この手の本には多くなく、相当学びを得られたし、希望が持てた本だった。

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    2021年01月29日
  • 教育の力

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    学びや教育のあり方について、譲れない最上位の目的から実現に向けたところまで具体的に書かれている。ここにあげたことをそれぞれの地域の現状をもとに対話的に実現していくことが必要

    一般福祉の原理に沿って自由の相互承認の感度を高めること。そのために、学びの個別化協同化プロジェクト化の推進、教師の実践と成長を支えるための教育行政による支援の充実、自己組織化する学びのネットワークの、一般福祉促進のための再ネットワーク化

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    2021年01月25日
  • はじめての哲学的思考

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    読み終わると本書に書いてある「哲学は役に立つ」という言葉がよく理解できた。
    哲学はなんのためにあるのか、どういうふうに自分の人生に取り入れればいいのかがわかりやすく書かれている。哲学に親しみが持てる一冊。

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    2021年01月17日
  • 「学校」をつくり直す

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    教育のやり方ではなく、在り方が書かれている。これからの教育の在り方を問い直し続けるために、定期的に読み直したい。

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    2021年01月04日
  • 「学校」をつくり直す

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    教育改革の必要性と方向性について具体的に知ることができる本。大変素晴らしい内容でした。今の教育課題を把握し、解決を図りたいという思いを新たにしました。この本の中で挙げられていた関連書も読みたい。

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    2020年12月02日
  • 子どもの頃から哲学者

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    ネタバレ

    筆者の半生と、哲学者の考え方を関連付けながら書き上げた哲学の入門書。
    筆者も文中に書いているが、哲学書というのは小難しく書いてあることが多いが、それを身近な、それでいて説得力のある形で紹介されていて、今回のテーマの一つである「哲学は役に立つ」がスッと入ってくる。
    以下、心に残ったことを、記録のためにも抜粋して…

    ○哲学というのは、誰もがみんな「なるほど、その通りだ」ということを掲げる学問。
    ○カントによって、「絶対の真理なんて究極的には分からない。」という思考法が生まれた。それを求めて争うなんて、馬鹿みたいではないか。
    ○ヘーゲルの人間洞察、「承認」を求めて、あがく様子を克明に記した。「スト

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    2020年08月20日
  • はじめての哲学的思考

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    ネタバレ

    絶対的な答えのない哲学を敬遠し、あまり面白くないと思ってきたが、哲学的思考は魅力的かつ人間にとって非常に重要なものであるということを認識することができた。誰かと議論をするとき、建設的ではない議論になってしまうことが度々あった。そのようなとき、「なぜ自分の考えを理解してくれないのか」「自分の意見の方が圧倒的に正しい」などという考えを持ってしまっていた。しかし、自分の主張を全面的に押し出すのではなく、自分の主張の根底にある欲望と、相手の主張の根底にある欲望それぞれをすり合わせることが必要であるということに気づかされた。本書にあるような考え方、議論の仕方を実践していき、より良い第3の意見を創り上げら

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    2020年07月15日
  • はじめての哲学的思考

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    超お勧めです!
    哲学対話、本質観取をやってみたいと思いました。
    答えの出ないもやもや、そもそも答えはあるのは、私たちが知ることが出来るのか。
    なぜ人を殺してはならないのか、生きる意味とは何だろうか、人生に関するものから社会の難問までを解き明かす、哲学の考え方を知ることができます。
    一般化の罠、問い方のマジックなどにも注意が必要です。
    サンデル教授の白熱教室に意味が見いだせなかった理由も、本書を読むとよく分かり、整理され、納得しました。

    「あったのいっていることは絶対に正しいといえるの? それって絶対なの?ぜぇぇぇったいなの?」
    と。
    こういわれれば、どんな人でも「い、いや、絶対かっていわれた

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    2020年03月22日
  • はじめての哲学的思考

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    *哲学とは、さまざまな物事の
    「本質」を捉える営みのこと*

    ・本質とは、「共通了解」のこと
    ・哲学は人間的な「意味の世界」を扱うもの
    ・科学は「事実の世界」を観察や実験によって明らかにするもので、哲学があって初めて成り立つもの
    ・宗教は絶対的な正解のない問いに「神話」で答えを出すもの


    *哲学の最大の意義は
    「思考の始発点」を敷くこと*

    ◇思考の始発点とは?
    ・わたしたちの「確信」や「信憑」であり、その原点は「欲望」
    ・欲望は、確かめ可能な最後の地点

    ◇なぜ思考の始発点を敷くことが必要か?
    ・誰もが納得できる思考の始発点を定めることができれば、その土台の上により実践的な力強い思考を積み

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    2020年03月14日
  • 子どもの頃から哲学者

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    著者以外の人がどうかはしらないけど、
    こういう人が哲学者になるんだなー
    ということがわかる。

    クレイジーな一冊だけど、なんだか読んでよかったと思わせる不思議な一冊。

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    2020年02月16日
  • 「学校」をつくり直す

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    「より良い」教育とは何か、その問いを投げかける著書。その考えの中核はこれまでにも述べてこられましたが、今回はそれを更に世間に広めるためのガイドライン的な位置づけの書籍と言えます。

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    2020年02月14日
  • 教育の力

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    なぜ学ぶことが必要なのか
    古琴の哲学者・哲学書を紐解き
    わかりやすく語っている本。

    じっくり読み解きたい。
    (読み終わったら更新します)

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    2020年02月14日
  • 愛

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    「ほんとう」の愛とは?
    それはいかにして可能か?
    友愛、性欲、性愛、恋、恋愛、キリスト教の無償の愛などとの違いは何か。
    それぞれの言葉の使い方や自らの体験を道具に、考え抜いていきます。
    著者20年の思索の結果が解き明かす、愛のすがたとは?
    深いところまで徹底的に考えていく哲学書ですが、難しすぎず、分かりやすく、丁寧に書かれています。
    お勧めです。

    確かに、わたしたちは、“真の愛”と呼びうるような「愛」に浸されている時、それが無 条件の「愛」であることを感じる。わたしは、この人が美しいからとか、才能があるからとか、わたしを愛してくれているからとかいった理由によって愛しているわけではない。わたし

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    2020年02月10日
  • 子どもの頃から哲学者

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    筆者の方の小さい頃からの壮絶な(?)半生と、哲学を学びだしてからそれをいかに打破したかについて書かれている本です。個々のエピソードのインパクトがすごいだけに、それを解決した哲学の力について説得力があります。各哲学者の主張の説明もものすごくわかりやすかったです。

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    2020年02月08日
  • 「学校」をつくり直す

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    30年後の教育の在り方を提言された「教育の力」より5年。さらに具体的でパワーアップされた近未来教育への提言。「みんなで同じことを同じようなやり方で同じペースで」という現在の教育の在り方を、「学びの個別化・協同化・プロジェクト化の融合」に改革していく。そのためには、子どもや教員を「信頼し任せ支えること」
    大きな教育システムを変えないと難しいと思うのだが、できるところからできる人から始めてほしいと筆者は言う。

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    2019年12月31日
  • どのような教育が「よい」教育か

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    「教育の力」を読み、著者の苫野先生に興味を持って読んだ本。

    教育とは何か
    私たちはどのような生を欲するか
    「よい」社会とは
    「よい」教育とは

    丁寧に、歴史から、人間の欲望から解き明かしていきます。 
    読むには時間と体力が必要ですが、濃密な時間を過ごすことができると思います。

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    2019年12月30日
  • 教育の力

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    教育を受けた人なら、誰でも教育について語れる。言いたい放題、自分の趣味や信念をぶつけ合うのではなく、相対主義に陥るでもない。哲学をそえて、全員が納得できる納得解を目指す。
    苫野先生が哲学を分かりやすく噛み砕いたおかげで、「良い教育」の方向性が見えると思います。

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    2019年12月08日
  • 教育の力

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    AIとの共存がこれからの時代のテーマの一つである中、今は人間にしかできない仕事の価値がどんどん高まっている。
    日本は、知識詰め込み型の教育やいかに早く正確に問題を解くかという能力を問うセンター試験のような入試対策向けの授業がこれまで一般的であり、そこでは計算力や暗記力、スピードが重視されてきた。しかし、これらの能力は全てAIが人間より優れた部分である。
    よって、これからの教育はAIにはできず人間にしかできない創造力や思考力、課題解決力などの能力を育んでいく教育が行われるべきだし、まさにずっと前からそれは改革中なのだろう。筆者も言うように、学びの個別化・協同化・プロジェクト化や学校空間の再設計な

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    2019年12月07日