中野京子のレビュー一覧
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ネタバレ印象派とフランスの時代背景についての説明的な本だった。絵がたくさんあってたのしかった。
ドガの「カフェにて」という絵を初めて見たのだけど、女の人すごくつまんなそうな顔しておもしろ〜〜!って思って解説読んだら全然違う意図の表情だった。
絵って全部物語が盛り込まれてると思ってたから、印象派は見たままに描かれててメッセージ性はないから教養を必要とせず楽しめる、みたいなことが書かれててびっくりした。
洪水で水びたしになった村があって舟で移動するしかなかったところを絵に描いてる画家がいて、その人は水面のきらめきが好きだったのらしい。きれいだから描いたそうで、村人の苦労を伝える意図はないのらしい。映え -
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ネタバレいつもの中野先生の御本の感覚に慣れていると、各項目見開き約1ページ半という文章量ではどうにも物足りなさを感じてしまった。
もう少し、もう少し読ませてくれよ!という。
人物でも歴史でもなく、絵画に出てくる「もの」に着目した話としては珍しいし、その点は凄く面白かった。
前述通りの文章量なので、その分紹介されている「もの」は実に多数。
また数が多いからか、先生の解説がキレッキレなときとそうでないときも入り乱れていて、その差がちょっと気になりもした。
あの文章量ならさもありなん。
あとタイトルにある『怖い絵』にもクエスチョンが。
文庫化にあたってタイトルに足されたようだが、怖い絵を目当てで読むと少 -
Posted by ブクログ
印象派の数多くの作品を豊富な図版で紹介しつつ、そこにえがかれている時代のありようについて解説をおこなっている本です。
ヨーロッパの絵画を解釈するにあたって図像学的な知識が必要となることは、現在ではひろく知られるようになりましたが、19世紀の風俗をえがいた印象派の絵画も、そこにえがかれている対象とそれらを取り巻く西洋社会の実態について知ることが欠かせません。本書は、文章による解説と図版に付された注釈によって、これらの絵画がえがかれることになった時代背景が理解できるようになっています。
著者は「あとがき」で、「なぜ日本人はこれほどまでに印象派を好むのでしょう?」という問いかけをおこない、「印象 -
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本の表紙の絵の女性は一体誰だろう
印象的な眼差し、一瞬にして心を奪われる
イワン・クラムスコイの「忘れえぬ人」
『アンナ・カレーニナ』のアンナを描いたと
言われている絵。元々のタイトルは
「見しらぬ女」
この絵が来日した際、日本人が、
「忘れえぬ人」と付けたらしい。そうとしか
呼びようがなく付けた、なんて素敵な
ネーミングだろう(さすが日本人)
中野京子さんが紹介してくれる歴史に刻んだ
美貌の人たち。時代背景がいろいろと分かり
興味深い。これを知った上で絵を見ると、
また違った印象を受ける。
たとえば「デヴォンシャー公爵夫人」
一見するとただの(?)美貌の女性、
男性のみならず多くの人を魅了し -
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ネタバレフランス国王ルイ16世と王妃マリー・アントワネットのパリ脱出劇。これが計画通りに進んでいれば歴史は変わったのだろうか。ヴァレンヌを無事に抜け出せても、その後国王の思い通りになったかどうかはわからない。それだけ民との溝は深かったように思える。
時代背景や社会や人々の様子がわかりやすく解説されていて、当時どんな空気感だったのか想像しやすかった。追われる立場であるはずの国王一家が、のんびりと余裕を持った逃避行をしていて、なぜこんなことになったのだ?と思わずにはいられなかった。決断できない国王に対して苛立ちが募るけれど、最期にアントワネットに遺した言葉が切なくてこれがルイ16世という人だったのかなと、