中野京子のレビュー一覧

  • マリー・アントワネット 下

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    読み応えのある伝記?物語?でした。
    ツヴァイクの熱く、それでいて冷静な語り口は読んでいてとても味わい深く、ハラハラドキドキしながら読書を楽しめました。
    歴史に“もしも”はないとは知りつつも、色々と空想してしまいます。
    その空想してしまう、という奥行もまたツヴァイクのマジックなのかもですが。

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    2016年04月12日
  • 残酷な王と悲しみの王妃2

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    1,ルートヴィヒ2世
    2,アレクサンドル3世妃マリア
    3,カルロス4世
    4.カロリーネ・マティルデ
    それにしても思うのは,現在の庶民でよかったということ.

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    2016年03月29日
  • 印象派で「近代」を読む 光のモネから、ゴッホの闇へ

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    27.10.9東京都美術館で開催中のモネ展で購入。
    大好きな印象派を中野さんの視点で解説。とても面白く、勉強になったしますます美術館に行きたくなる。(そしてもう一度モネ展に!)
    原田マハさんのジヴェルニーの食卓を思い出しながら読み進めた。

    印象派の絵は疲れずあまり考えず、ただ明るくて綺麗〜と観る感じ(だから日本人に人気だとか)だったけど、明るい中にもその時代背景、自分が思っていたのとは違う作者の意図があったり…。
    それを知ることでさらに美術鑑賞が楽しくなるし、驚きや軽いショックを受けつつもますます魅入る。どんな背景があったとしても美しいと思う。

    印象的な作者の言葉 [にもかかわらず美しい]
    この言葉が全て表していると思った。

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    2015年10月16日
  • ヴァレンヌ逃亡 マリー・アントワネット 運命の24時間

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    フランス革命の一大転機となった歴史的事件である、”ヴァレンヌ逃亡”の24時間を追う側と追われる側の立場に立って忠実に再現した息詰まるドラマ仕立てドキュメンタリーもの。優柔不断で臆病なルイ16世と、贅沢で傲慢な王妃マリーアントワネット。キャラが濃すぎる二人の逃亡の鍵を握る、スウェーデン人フェルゼン卿と二人の関係にビックリ。筆者は、フランス中世史の研究者だけあって、事実を効果的に配し、推測と事実の境を感じさせない納得のストーリー。雅な世界に潜む陰を覗き込む事ができた至極の一冊~。。

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    2015年09月05日
  • マリー・アントワネット 下

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    ネタバレ

    下巻のマリー・アントワネット、つまり人生後半の彼女は、とても上巻と同一人物とは思えない程一変している。まさに苦悩の人。

    本書はアントワネットに同情的…というか、少なくとも革命派の野蛮さへは非難めいた論調が感じられるのだけど、結局のところ後世のフランスにおいてこの一連の出来事はどう評価されてるんだろう。革命自体は否定されないだろうけど、シマゴーグが過ぎたというか、やり過ぎだった、という風潮があるのかな。

    あとがきで、回想録ブームが巻き起こったとか、ルイ18世治下ではみんな手のひらを返した、とかあって、さらにはそこにサンソンの名前も挙げられていて、狼狽した。サンソンもそいつらのうちの一人かい、みたいな。もう何を信じたらいいのかわからない。いや、振り回されすぎだ。所詮私なんぞが目にできるのは誰かのフィルターが何重にもかかった幻影みたいなものなんだから、信じたいものを信じることにしよう。

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    2015年07月15日
  • ヴァレンヌ逃亡 マリー・アントワネット 運命の24時間

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    ルイ16世よ、この人は本当に語る者によって評価が分かれるな。
    先に読んだ『死刑執行人サンソン』では、サンソン自身が王を敬愛していたとは言え、それを差し引いても、王を擁護する書き方であった。
    対してこちらは、重大な場面一つ一つで、王の判断のまずさが強調される。それに対比させるかのように王妃には好意的だ。

    本書を読んだだけの感想で言えば、ルイ16世は驚くべき「無能」、この一言に尽きる。しかし歴史にifがない以上、彼が違う決断をしていたらどうなっていたかなど誰にもわからない。彼には彼なりの論理があった。本書は明らかに無能・優柔不断な王という評価ありきで書かれているため、そのままの印象を持つことには慎重になりたい。
    ま、近年、アントワネットへの評価が見直されてる流れを受けて、ルイ16世への見方も変わるのではないかという期待があったため、従来のイメージ通りの暗愚ぶりにちょっと失望した、というのが正直なところだ。

    それにしても、境遇としてはチャールズ1世も似たようなものなのに、後世でのこの取りあげられ度の違いは何なんだろう。日本においては「べるばら」があったから、だけでは説明つかないような。

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    2015年06月29日
  • はじめてのルーヴル

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    この方の絵画の説明は本当に面白い。
    絵に対する興奮がぶわっと伝わってきて、知識量もすごい。絵のテーマ、画家の紹介からふっと他の話に飛んだり自分的考察(良い意味でミーハーぽくてとても可愛い)を語り出したりするのが、対面で講義を聞いているみたいでエキサイティング、どんどん惹き込まれます。

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    2015年05月02日
  • 芸術家たちの秘めた恋―メンデルスゾーン、アンデルセンとその時代

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    メンデルスゾーン、アンデルセン、スウェーデンのソプラノ歌手ジェニーの三角関係の物語。
    中野京子さんの絵画シリーズはいろいろ読んだけれど、音楽シリーズははじめて。
    小説仕立てになっていて読みやすかった。
    メンデルスゾーンは軽いサロン音楽ばかりを作っていたイメージだったけど、
    中野さんが言うようにもっと評価・研究されてしかるべき人なのかもしれない。
    とりあえずメンデルスゾーンの曲を改めて聴いてみたくなった。
    幼少期のうそのような可愛らしさにもびっくり。
    ジェニーの歌声もいまとなっては楽しめないのが残念。
    硬質でリリックでなめらかで、という言葉で想像を膨らませて「歌の翼に」を頭の中で再生してみよう。

    そして何といっても一番のインパクトはアンデルセン。
    文献やさまざまな人の日記を当たって実際の人物像に肉薄しているとしたら、
    アンデルセンの無邪気さ、能天気さ、厚かましさ、無神経さ、鈍さには呆然としてしまう。
    ほんとうにこんな人だったんだろうか?
    素晴らしい物語を作る想像力はあったのだから、
    人の気持ちももっと分かってもいいような気がするけれど。
    ジェニーにストーカーの如く付きまとう姿は痛々しくて見ていられない。
    ジェニーもいくら口下手だからってもっと早めにはっきり断ればいいのに、と思ったけれど。

    でもとにかく面白かった。ほかの音楽シリーズの本も読んでみよう。

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    2015年04月09日
  • はじめてのルーヴル

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    ルーヴル美術館所蔵の絵画を中心に、硬軟おり交ぜてわかりやすく美術史、世界史の知識を得られてとてもお得な1冊です。

    ルーヴル美術館所蔵作品の中でも特に有名なのが、表紙にもなっている、
    「モナ・リザ」ですが、
    この世界一有名と言ってもいい絵画について、中野先生は何を語られるのかな、と興味津々でしたが、
    レオナルド・ダ・ヴィンチファンで平均よりは少し知識を付けているレベルの私が読んでも充分面白いものでした。

    中野先生の著作を読んで面白いと感じた人なら、
    この本も間違いなくオススメできると思います。

    余談ですが、この本のカバーも、モナ・リザの顔の向かって左半分が表、右半分が裏になっており、
    共に折り返しの部分にもう半分の顔があるのですが、
    これは右半分は微笑み、左半分は悲しみの表情であるという説に基づいて
    デザインされているのだと思いました。
    個人的ですが、この本の1番気に入っているところだったりします。

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    2015年01月29日
  • マリー・アントワネット 下

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    良かったです。シュテファン・ツヴァイクも訳者の方もほんとうにすごいなあ。海外の、しかも歴史上の人物についての本なのに、比喩がわからなくなったり、つまらなくなったりするところが一切ない。注釈も少なくて的確なので感情移入を妨げるわけじゃないし。

    容赦ないエピソードはどこまでほんとうなんだろうなー、描き方が絶妙でした。死に近づくほど、扱いがひどくなるほど王妃らしくなっていく様子が痛々しく、切なく、けれどとても魅力的。

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    2015年01月05日
  • マリー・アントワネット 上

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    後輩ちゃんとの読書サークルにて、シュテファン・ツヴァイクがお題になったので、迷わずこの一作を選びました。とはいえ後輩ちゃんに教えてもらって初めてシュテファン・ツヴァイクを知ったんだけど。

    女性の生き方を描いた作品は好きなのですが、どんな女性の物語でも好きなわけではないなあと思ってて。マリー・アントワネットは中でもすごく好きな歴史人物なので上巻だけでもすごく面白かったです。

    傲慢な女王ではなく、純粋な王妃。分別とか自制心とか必要ないろんなものが足りなかったのは確かだけど、そうではなく、意志の強さや純粋さや気を許した相手への無邪気な優しさや、彼女の美点のいくつかがもうすこし足りなければ、こんなに大きな悲劇に祭り上げられなかったのに、と思います。擬人化しないと気づかないっていう下りはすごく染みた。社会や時代や民衆や、そういう漠然としたものが間違った方向に進んでても、中の人間は気づかない。マリー・アントワネットという、あの時代そのものが宿った美しい人形が、人々の熱狂の明確な対象になったんだなと思いました。

    シュテファン・ツヴァイクも、訳者の方もすごいなあ。現代の日本のわたしたちが読んでもぐさっとくるような、社会への批判や解釈や、人間関係の描写に引き込まれます。下巻も単なる伝記みたいにはならないだろうから楽しみ。

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    2014年12月31日
  • 残酷な王と悲しみの王妃

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    中野京子さんの著書を2冊続けて読みました。若干業務も入っておりますが。いやはや怖いです。「怖い絵」は見た目だけではないその絵が描かれた背景が怖い。「残酷な王と悲しみの王妃」はヨーロッパの王の信じがたい残酷さと凄惨な事件が怖い。
    しかし一番怖いのはこういう話を淡々と調べあげて本にまとめ続けている中野さんかも…。

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    2014年10月29日
  • ヴァレンヌ逃亡 マリー・アントワネット 運命の24時間

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    決死の逃亡のはずなのか現実味を欠いた行動、致命的な遅れ、ルイ16世の優柔不断、頑固さ、王族のプライド、全てが裏目に出てしまった。まるで見てきたかのような臨場感ある描写と丁寧な解説に「あ〜、駄目だよ!でも仕方ないのか…」とつぶやきながら、あっという間に読み終えてしまった。

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    2014年09月08日
  • ヴァレンヌ逃亡 マリー・アントワネット 運命の24時間

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    ルイ16世とマリー・アントワネットの逃亡の物語は、小説フランス革命で読んで、大変面白かった。本作品も若干の視点は変えているが、はらはらどきどきの逃亡劇で手に汗を握った。後の二人の処刑を考えると、まさに彼女の人生のターニングポイント、生死を決するその時であったのだ。解説のあったように、逃亡劇が成功していれば、彼女はこれ程歴史に名を残さなかったであろう。皮肉なものだ。

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    2014年08月30日
  • 残酷な王と悲しみの王妃

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    作者が作者だけに、ずばずばっと切り口が面白い。
    あっという間に読み終わってしまった。
    これらの時代生まれなくてよかった・・・(;^ω^)

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    2014年08月28日
  • 残酷な王と悲しみの王妃

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    書店のナツイチ・フェアで見つけ、書名に惹かれ読み、堪能しました。別のカドフェスで「怖い絵」を買っていたので同著者の本をとりあえず買っていたら、こちらの方が面白かった。
    アン・ブーリンは映画などで著名だけど、ゾフィ・ドロテアとかイワン雷帝については無知だったので、魅力的な人物を知れて満喫しました。

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    2014年08月14日
  • 残酷な王と悲しみの王妃

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    メアリー・スチュアートとエリザベス1世、歴史上の勝者は後者だったが、果たして一人の人間としてはどうだったか…。長年の謎が、すっきりと氷解した!マルガリータは幸せな王女だったのか?絵の中に閉じ込められた不思議を、深い歴史と共に紐解ける、興味深い一冊でした。

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    2014年07月01日
  • 残酷な王と悲しみの王妃

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    世界史だけはどうしてもできなかったわたしが中野女史の本はとても面白く読めるのは彼女の筆力ゆえ?今回もわかりやすくさくさく読めました。ただの壁に掛けられた絵が生々しく動き出す瞬間は毎回ぞわざわします。しかし女性に対する肩入れ具合を見ているとなかなか女史自身も生きづらい方なのではといらん心配をしてしまう…

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    2014年03月21日
  • 残酷な王と悲しみの王妃

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    中野京子氏の語り口は独特で、歴史上の人物に対する感情がはっきりと伝わってくる。
    時に自分の抱く像とは異なり、反発を覚えつつも、
    新しい切り口に興味を覚える気持ちのほうが勝る。

    ベラスケスの絵にのこされたマルガレーテ王女など、歴史上であまり有名ではない人物が、動きを伴って見えてきたり、とても楽しんで読んだ。

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    2014年02月26日
  • 名画で読み解く ブルボン王朝 12の物語

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    書かれている内容が面白くて素晴らしいのは勿論なんだが、この人の書く文章というか書き方が好きだ。時に辛辣、でも公平で客観的に感じる。歴史に触れるものを書くときにとても大事というか、そういう目で見て書かれたものでないと私は読めない。

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    2014年02月01日