中野京子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
絵画を見るときにその背景にどのような事情があるかを想像するのは凄く面白い。作家の背景や状況もそうだし、モデルの背景、どの様な人間関係かを考えると、また違った視点で絵が話しかけてくるような気がする。単純に色使いや構図、モデル自体の美しさは言うまでもないが、そのレベルで単に綺麗で終わらせるのとは奥深さが全く変わってくる。音楽もそうだし、芸術全般に言えることかもしれないが、作り手(クリエイターと呼ぶべきか)の心のうちを表現しているようで、自分に置き換えたら、心を覗かれているようで恥ずかしくなることさえある。因みに若い頃に作詞をした事があるが、明らかに当時の恋愛や友人との人間関係の悩みが詩にそのまま出
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Posted by ブクログ
たぶん<怖い絵>を読まないと中野京子さんの本質は分からないのだろうが、<怖い絵>は苦手なのでスルーしてた。
本書は表紙の絵(フランソワ・ジェラール『プシュケとアモル』)が奇麗なので手に取ってみた。
だが、ページを捲ると最初の作品が殺害された死人の絵。次が娼婦と男の絵。
3番目が、表紙の絵。
アモル(Amor)とはキューピッドのローマ名。ギリシャ名だとエロス(Eros)。
キューピッドとエンジェルは全くの別ものだということを知った。
というか、両者の違いなんて考えたことがなかった。
この絵はローマ神話の一場面なので、この場面の前後のストーリーが解説になっている。
ヴィーナスが意地の悪い性格 -
Posted by ブクログ
先日読んだ「フェルメールとオランダ黄金時代」を本屋で探してたら、それは見つからなかったんだけど、こちらを見つけたので購入。
表紙のインパクトがいい。
大きめシルプル明朝体フォントの赤字タイトルとマッチしてて、なんか得体の知れない怖さを感じる。
22の西洋絵画とその描かれた背景、画家の情報を、わかりやすく、時にドラマチックに教えてくれる絵画鑑賞の入門書みたいな本。
怖い、というのは直接的に怖い、というだけでなく、それが描かれた背景や画家の心理を探るうちに見えて来る怖さ、というのも含んでいる。
私が1番印象の残ったのは6作品目のブリューゲル「絞首台の上のかささぎ」
たぶんこれを美術館で観ても -
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Posted by ブクログ
ネタバレ「画家とモデル」と言われると、あとがきや解説にもあった通り、男性画家と美人モデルを想像しがちだが、それだけに留まらないのが中野先生。
勿論、妻に隠したまま愛人を描き続けたなんていう某有名画家の話もあるが、個人的に印象的だったのは、ある女性画家の話。
多毛症の少女をあんなに愛くるしく、そして慈愛に満ちた視線で描いた絵に持っていかれた。
彼女に対する当時の世間での価値観や評価をものともせずに。
絵の背景を知った方がよりその絵に入り込めるのは、確かにその通りだとは思うが、説明されなくても伝わってくるものも確かにあると思う。
この絵はまさに、そうだと思う。
説明不要の愛。
他にも画家とその絵のモデル -
Posted by ブクログ
1 )サージェント
2 )ゴヤ
3 )ベルト・モリゾ
4 )ベラスケス
5 )タマラ・ド・レンピッカ
6 )ギュスターヴ・モロー
7 )メンツェル
8 )ロートレック
9 )ホルバイン
10)シャガール
11)フォンターナ
12)ピエロ・デラ・フランチェスカ
13)モディリアーニ
14)クノップフ
15)クラーナハ
16)レンブラント
17)ヴァラドン
18)ワイエス
18人の画家の人生が分かる本。
ひとつひとつが短く、絵の写真も載っているので読みやすいです。
好きな主要画家の表を作りたくなりました。時代と国とその時の世界情勢をまとめて一目で分かる感じの。
ヴァラドン(シュザンヌことマリ