中野京子のレビュー一覧

  • 名画の中で働く人々 「仕事」で学ぶ西洋史

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    文字どおりに、西洋絵画において働く人々を紹介・解説しています。

    現存する職業(たとえば警官)から現存しない職業(たとえば異端尋問官)まで、そして存在しない職業(たとえば天使)などもカテゴリー化して、多様性を意識して書かれています。

    手法としては、ひとつの職業を紹介するのに複数枚(2~3枚)の絵画に言及して、それらでどのように労働が描かれているかを歴史的背景などを考慮しながら読み説いています。類例としては、一つの主題や傾向を述べるのに複数の文学作品に言及しながらエッセイを展開する、柴田元幸さんの手法に近いでしょうか。

    読みながら絵画を楽しむことができ、その画家や背景についても知ることができます。タイトルにもあるように――そしておそらく中野さんの多くの著作にも言えるように――「学ぶ」ことが主眼とされています。

    したがって、たとえばYouTubeチャンネル「山田五郎 オトナの教養講座」で紹介・解説される感じ――「学ぶ」というより「遊ぶ」という感じ――ではないです。とはいっても、どちらの感じも楽しむことが真の正解でしょう(じじつ上記のチャンネルに中野さんは何度かゲスト出演したことがあります)。

    最後に、世界史に詳しくない者からすると、言及された絵画や画家について文脈的に理解できる年表などを巻末に付してもらえると助かります。

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    2026年03月04日
  • 怖い絵 泣く女篇

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    名画に潜む「怖さ」を扱った一冊で、22枚の絵にそれぞれ短い物語のような解説が添えられています。絵の背景にある歴史や人物の事情が丁寧に示されていて、ただ眺めるだけでは気づけない視点が自然と開けていく感覚がありました。

    スペイン王家の血統を守るための近親婚の話など、静かに読んでいても思わず身が引き締まるような内容もあり、絵の印象が一気に変わるのが興味深かったです。

    特に印象に残ったのは、表紙にも使われている「レディー・ジェーン・グレイの処刑」。白い衣装の明るさと、これから起こる出来事との落差が強く、しばらく目が離せませんでした。

    以前は時々美術館に足を運んでいたのに、最近はすっかり間が空いてしまっていました。この本を読んで、また実物の絵を見に行きたいという気持ちが静かに戻ってきた気がします。絵を見る時間を久しぶりに作りたくなる読後感でした。

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    2026年02月28日
  • 運命の絵 なぜ、ままならない

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    難しくて何がなんだか。全然内容入ってこなくてびっくりした。耳慣れない単語、知らない&読んでもピンとこない歴史や背景ばかりでだめだった。カタカナアレルギー出た。前2作のほうがまだ読めた。高尚な世界ですな。

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    2026年02月28日
  • カラー版 西洋絵画のお約束 謎を解く50のキーワード

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    絵画を読み解くためのアトリビュートやシンボルを学べる。
    しかし、国や都市の擬人像は言われないと分からないな!?こういうの面白い!

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    2026年02月23日
  • カラー版 西洋絵画のお約束 謎を解く50のキーワード

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    西洋絵画を読み解く為の
    作法となるキーワードを
    カラー挿絵とともに
    分かり易く、読み易く

    知識を得ることで
    より深みが増す美術品

    学校では何故か教えてくれない

    #西洋絵画のお約束
    #謎を解く50のキーワード
    #中野京子
    #中央公論新社

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    2026年02月08日
  • 運命の絵 もう逃れられない

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    難しいな。神話とか地理歴史がわかってなさすぎて全然頭に入ってこなかった。カタカナ固有名詞が多すぎて大混乱。ひとまず全体を一読。
    またタイミングのいいときに読めたら。

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    2026年02月01日
  • 名画で読み解く ハプスブルク家 12の物語

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    久しぶりに中野京子さんの本を読んだが、やはり面白いし説明もわかりやすい!!
    ハプスブルク家といえば近親婚のイメージはあるものの、それぞれの人物については知らなかったので本当に面白かった。
    個人的にはカルロス2世の生涯が印象に残った。本書では紹介されてないけど、エウヘニアの絵画についても中野さんの解説で読みたいと思ってしまう。
    どの絵画も魅力的で、人物像や歴史がよりドラマチック。このシリーズ全て読みたい。

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    2026年01月22日
  • 名画で読む「音楽の秘密」

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    音楽の秘密というほどでもないけどね。楽器や歌手が出てくる絵画をたくさん取り上げていて、それぞれの逸話がなかなか面白い。音楽に限らないが、絵画というのは様々なことが描かれ、さまざまなことを想像させる。
    人の暮らしには音楽は欠かせなかったということだろうな。
    若いメンデルスゾーンを招いたゲーテが、奏者がくたくたになろうが、次の曲次の曲と、メンデルスゾーンにピアノを弾かせまくったという逸話は知らなかった。音楽ソフトなどない時代では、生演奏は得難いものだったのだ。ましてや名手のものは。
    そうそう、カラヴァッジョはその生々しさが好きじゃないのだが、この表紙の「エジプトへの逃避途中の休息」の抒情味は素晴らしいな。

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    2026年01月19日
  • フェルメールとオランダ黄金時代

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    17世紀のオランダに関して、絵画を見ながら勉強できた

    オランダは平坦で海抜ギリギリだから資源はないけど風があって風車があって海水を引き上げてくれたり

    勉強熱心で識字率も高くて解剖だったり絵を集めたり手紙書いたりするし

    黒い服の裏地に赤仕込んだりするし

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    2026年01月17日
  • 運命の絵

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    面白いけど前提知識ないからよくわからなくて流し読み!って感じ。文庫だから絵がページ跨ぎになっちゃうのは残念。

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    2026年01月16日
  • 運命の絵

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    私が聞いたことないアーティスト名で、見たことがない絵に出会えた。絵を学ぶと歴史にも強くなるんだなと発見した。

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    2026年01月08日
  • 印象派で「近代」を読む 光のモネから、ゴッホの闇へ

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    ネタバレ

    印象派とフランスの時代背景についての説明的な本だった。絵がたくさんあってたのしかった。

    ドガの「カフェにて」という絵を初めて見たのだけど、女の人すごくつまんなそうな顔しておもしろ〜〜!って思って解説読んだら全然違う意図の表情だった。

    絵って全部物語が盛り込まれてると思ってたから、印象派は見たままに描かれててメッセージ性はないから教養を必要とせず楽しめる、みたいなことが書かれててびっくりした。
    洪水で水びたしになった村があって舟で移動するしかなかったところを絵に描いてる画家がいて、その人は水面のきらめきが好きだったのらしい。きれいだから描いたそうで、村人の苦労を伝える意図はないのらしい。映えてるから絵に描いたってこと……??

    でも人がなに考えてるかは本人以外わからないから、こう解説されてても「こんなに村は大変なことになってるけどこんなに美しいです。こんなに美しいのに。」って思いながら描いたかもしれないよな。この画家に限らず、やや勝手なこと言ってそうだな、って思っちゃったところがあるので心情の部分はあまり信じないでおきます。

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    2025年12月24日
  • 名画の中で働く人々 「仕事」で学ぶ西洋史

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    道化の章で紹介されている「人生とはこうしたもの」と「青の宵」がインパクトあって、気になる。煙草吸ってるピエロ、シンプルに怖すぎ…
    ファッションデザイナーの章、ローズ・ベルタンとココ・シャネルが対比されてて、どちらも気になる。

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    2025年12月14日
  • 怖い絵の中のモノ語り

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    ネタバレ

    いつもの中野先生の御本の感覚に慣れていると、各項目見開き約1ページ半という文章量ではどうにも物足りなさを感じてしまった。
    もう少し、もう少し読ませてくれよ!という。

    人物でも歴史でもなく、絵画に出てくる「もの」に着目した話としては珍しいし、その点は凄く面白かった。
    前述通りの文章量なので、その分紹介されている「もの」は実に多数。
    また数が多いからか、先生の解説がキレッキレなときとそうでないときも入り乱れていて、その差がちょっと気になりもした。
    あの文章量ならさもありなん。

    あとタイトルにある『怖い絵』にもクエスチョンが。
    文庫化にあたってタイトルに足されたようだが、怖い絵を目当てで読むと少し肩透かし感があるかと。
    怖い絵でもお馴染みの絵も出てくるが、怖いエピソードや背景がある絵ばかりではないので、どうにも違和感があった。
    初手の絵から怖さはないので。
    原題の方が断然よかった。
    先生の著作には何が何でもタイトルに『怖い(絵)』を入れなきゃいけないのだろうか角川よ……

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    2025年11月29日
  • 危険な世界史 運命の女篇

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    著者の飾らない批評や感想が身にじんわり染み込んでくる面白さ。ともすれば悪口とも捉えられそうなんだけど、ユーモアのセンスが秀逸なので、気持ち良く面白がれるのがすごい。

    映画の紹介文が著者独自の違う切り口、視点からくるもので、その内容がすごく面白いし、実際すごく興味をひかれる。
    「ファリネッリ」「バベットの晩餐会」「奇跡の人」などは、物語や映画のつくり方の面白さに加え、映画の舞台になった国の文化や時代の特色についても詳しく知れそうですごく気になった。

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    2025年11月25日
  • 危険な世界史 運命の女篇

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    友人の誕生日プレゼントにいくつか古本を買ったのだけど、渡す前に何となく読み始めたら面白くて惜しくなって、これはあげるのをやめたっっ
    『怖い絵』シリーズは読んだことなかったけれど、これを機に集めて読んでみようかな
    世界史を知るきっかけにもなるしね

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    2025年11月02日
  • 愛の絵

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    ネタバレ

     見たことのない絵や知らない画家も多かったのですが、写真が小さくて、文章による絵の説明を読んでやっと何が描かれているのかが分かったのが残念
     ベルト=モリゾの「ゆりかご」は好きな絵ですが、姉への愛、姪への愛だけでなく絵画への愛のつまった作品であることや、第1回の印象派展に出品され好評価を得ながらも購入者が現れなかったことを知り、この時代の女流画家の境遇というものが具体的によく分かりました

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    2025年10月27日
  • 愛の絵

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    女は愛の魔術をかけることができると昔から信じられており、それによって女性が告発されることがあったんだと!
    ロミオとジュリエットはたった5日間だけの恋で最後は2人とも死んでしまって終わるんだ!この死をきっかけにモンタギュー家とキャピュレット家が和解するというのは認識していなかった!

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    2025年10月26日
  • 名画で読み解く ハプスブルク家 12の物語

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    世界史未履修なのでハプスブルク家の人物のキャラクターあまり知らない上で読んだけど、絵画や時代背景など交えて描かれていてとても面白かった!マリー・アントワネットの悲劇やマリア・テレジアの強さ、エリザベートの人物像などがつかめた

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    2025年10月04日
  • そして、すべては迷宮へ

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    エッセイ集、美術や西洋史関連の話が多くて、風土や習慣の違いとあわせて書かれていました。読まれた本の感想もあります。色々あるなかで、トーマス・クック、神の道を説く伝道師が畑違いの初の旅行業を立ち上げる経緯は興味深かった。そしてアジア人の黒い眼と欧米人の青い眼の違い、照明の違いには納得して一番印象に残ってます。

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    2025年09月26日