中野京子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
少し前に中野京子さんの『残酷な王と悲しみの王妃』を読んで、面白かったけど頭の中がこんがらがってしまった。
16世紀、17世紀のヨーロッパは国同士で政略結婚していて、王家と王家が親戚になっている。しかも同じような名前が連なり、ますます混乱する。高校生が世界史を避けたくなるのが、わかるような気がした。
本書はフランス、ブルボン王朝にスポットを当てていたので比較的わかりやすかった。
一つの時代を象徴する一枚の絵から物語を展開させるという掴みどころは良かった。
ルイ14世の時代はルイ14世その人、ルイ15世の時代はポンパドゥール伯爵夫人、そしてルイ16世の時代は当然マリー・アントワネット…と思ったら、意外にベンジャミン・フランクリンでした。
血統を重視しているようで、アントワネットはハプスブルク家のほうに書かれているようです。そうするとハプスブルク家のほうも読まなくちゃ。
ブルボン王朝の流れは概ね把握できたものの、フランス革命後の政局は二転三転する流れは、やはりわかりにくい。もう少し個人にスポットを当てた書物を読んで、しつこく勉強するしかなさそうだ。 -
Posted by ブクログ
勉強になる
何しろ医者たちがこぞって(水中で毒素が体内に侵入すると主張)、誰が年に数回程度しか風呂に入らない。おまけに下着の洗濯の回数も極端に少なかったので、浴びるほど香水をふりかけねば体臭を消せない
先代からの赤字に加えてアメリカ独立戦争援助などで資金繰りに悩んだルイ16世が、特権階級への課税を目論んで頓挫したのは、貴族達が頑強に反対したためだ。それどころか彼らはこれをきっかけに逆襲し、王権を制限すべく三部会の召集を要請、16世に認めさせた。ところがここから案に相違して、貴族は主導権をブルジョワジーに奪われてしまう。
こうして貴族の反抗から出発した小さな雪だるまが、坂を転がるにつれ大ブルジョワジーに飲み込まれ、そこへ法律家や商人、自由業者といった小ブルジョワジーが加勢し、ついには凶作に飢えた庶民や農民までもが一緒くたになって膨れ上がり、雪崩と化して王政を葬り去ったのだ。 -
Posted by ブクログ
展覧会に足を運ぶのは好きだが、1枚の絵に対してこんなに時間をかけて観たのは初めてだ。
どの作品も背景知識を知ってから観ると違った印象を持てて面白かった。
2017年の「怖い絵展」には行ったが数枚しか記憶にないので、先に本を知っていたらよかったとつくづく思う。
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「特に伝えたかったのは、これまで恐怖と全く無縁と思われていた作品が、思いもよらない怖さを忍ばせているという驚きと知的興奮である」。絵の背景にある歴史を理解してこそ浮き彫りになる暗部。絵画の新しい楽しみ方を提案して大ヒットした「怖い絵」シリーズの原点が、満を持しての文庫化。ドガの『エトワール』、ラ・トゥールの『いかさま師』など全22作の魅力。 -
Posted by ブクログ
西洋の不思議な話や謎の出来事・・・ハーメルンの笛吹き男で
始まり、ディアトロフ事件で終わる、全21話を語る、怖い話。
ハーメルンの笛吹き男 マンドラゴラ ジェヴォーダンの獣
幽霊城 さまよえるオランダ人 ドッペルゲンガー ゴーレム
ブロッケン山の魔女集会 蛙の雨 ドラキュラ 犬の自殺
ホワイトハウスの幽霊 エクソシスト 貴種流離譚
デンマークの白婦人 大海難事故 コティングリー事件
十字路 斬られた首 ファウスト伝説 ディアトロフ事件
カラーとモノクロの画像、有り。
不思議、謎、未解決な、おどろおどろしい西洋奇譚。
ほとんどが知ってる話でしたが、簡潔な文章で著者の考察もあり、
楽しく、サラッと読めました。奇譚入門書な感じ。
全くの謎から、人為的何かを感じられる話まで、様々。
西洋という場の、歴史や宗教、土壌、文化や民俗、
幽霊は日本との違いまで、語られていて面白かったです。
リンカーンとケネディの不思議な類似は驚きだったし、
貴種流離譚は、鉄仮面やカスパー・ハウザーの他にも
あるのだなぁと、調べてみたくなりました。
興味を持ったら、何れも研究書とかいろいろあるので、
そちらにあたってみるのが良いですね。しかし、
文中に書名は出てくるけど、まとまった参考文献が無いのが残念。