中野京子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
昨年開催された「怖い絵展」を観に行きたかったが、大混雑してると聞いて泣く泣く断念。その後、とある雑誌にて本シリーズのことを知り、機会があれば読んでみたいと思っていた。
第3弾のテーマは「人間」。さまざまな愛憎や権力争い、それに伴う恐怖が臨場感を持って描かれる。”陰謀“という切り口は間口が広く、ピンとこない作品もあるが、解説がわかりやすいのであまり気にならない。作中の人物像、時代背景から、画家の経歴、作品が評価されるようになった経緯まで、多様な角度から展開する各作品のストーリーは奥深くて読み応え十分。
小説や戯曲にちなんだ目線も多く、『時の娘』の薔薇戦争、『Q』の宗教改革は、本書であらましを知った上で読書すればもう少し理解できたのかなーと思ってみたり。点で何となくわかった気になっていた時代の流れを、線としてざっくり解説してあるのが有難かった。国によって絵画や画家のポジションも違っていたりと、絵画にまつわる雑学も豊富で飽きない一冊だったのでリピートするかも。 -
Posted by ブクログ
読書録「危険な世界史運命の女編」3
著者 中野京子
出版 角川文庫
p150より引用
“ ゴッホの絵は、生前にたった一枚しか売
れなかった。テオがいなければ、ゴッホは傑
作を産み出すもなにも、とっくに野垂れ死に
していたに違いない。”
目次から抜粋引用
“騒がしい時代
有名であろうが、なかろうが
映画が語る世界史
芸術家たちの光と影
民衆の底力”
ドイツ文学者である著者による、フランス
革命前後の歴史上の逸話を集めた一冊。
web連載まとめ、同社過去出版単行本加筆修
正文庫版。
マリー・アントワネットの手紙についてか
ら史実を題材にした映画の史実との差異につ
いてまで、激動の時代のドラマチックなエピ
ソードが記されています。
上記の引用は、ゴッホとその弟・テオを描
いた映画について書かれた項での一節。
ゴッホが兄弟に恵まれていなければ、ゴッホ
の絵を現代の私たちは見ることが出来ていな
かったのですね。気の毒なことに、テオは
ゴッホの死後半年で死んだとのこと。ゴッホ
の絵が売れて喜んだのは、結局一体誰だった
のでしょうね。
遠い時代のゴシップなので気楽に読んでい
られますが、当時に生きていた人々は、時代
が荒れていて大変そうです。それとも、最中
にいたら、毎日何とも思わずに生きて行くも
のなのでしょうか。
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