中野京子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
『知る楽』というNHK講座が雑誌になったものを何の気なしに買った過去があり、
それがとても易しく面白い内容だったので覚えていました。
本屋でこの本を見かけた時、「あれっ?似てるな……」と思い手に取り。
家に帰ってから確かめたところ同じ著者だったという不思議なご縁でした。
普段美術系に疎い人間でも楽しめるので、ちょっと西洋史と併せて
絵画を知りたいなという気分の時にはぴったりの一冊。
カラーの絵が一章ごとに挟み込まれているので、それと照らし合わせながら
著者の解説を読み進めていく形です。
一見すると何が怖いのか分からない絵でも、解説を読むとその隠された
歴史的背景にゾッとしてそれがまた面白い -
Posted by ブクログ
学術的に近代と美術の関係を追うなら、高階秀爾の新書「近代絵画史」(上下)を強くオススメする。格が違う。
本書は図版がきちんとしていて、好感を持てる。そして、本書は、印象派を覚めた目で見る本である。背景を知ると、えーってなるような、テンションが下がるツッコミが満載。「にもかかわらず美しい」という一言に著者の芸術に対する立ち位置がはっきりしています。
しかし、当時の歴史に遡ることも、また、今の時代性に基づいて鑑賞することも、双方私は大事だと思います。芸術は時代を超えたものではない。常に時代と向き合い続けられる作品のみが真に価値のある作品だと感じているからです。