中野京子のレビュー一覧

  • 「怖い絵」で人間を読む

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    アントワーヌ・ヴィールツがとても気になるんだけど、個人画集は刊行されていないのか見つけられなくて残念の極み。

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    2017年08月07日
  • 危険な世界史 運命の女篇

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    読書録「危険な世界史運命の女編」3

    著者 中野京子
    出版 角川文庫

    p150より引用
    “ ゴッホの絵は、生前にたった一枚しか売
    れなかった。テオがいなければ、ゴッホは傑
    作を産み出すもなにも、とっくに野垂れ死に
    していたに違いない。”

    目次から抜粋引用
    “騒がしい時代
     有名であろうが、なかろうが
     映画が語る世界史
     芸術家たちの光と影
     民衆の底力”

     ドイツ文学者である著者による、フランス
    革命前後の歴史上の逸話を集めた一冊。
    web連載まとめ、同社過去出版単行本加筆修
    正文庫版。
     マリー・アントワネットの手紙についてか
    ら史実を題材にした映画の史実との差異につ
    いてまで、激動の時代のドラマチックなエピ
    ソードが記されています。

     上記の引用は、ゴッホとその弟・テオを描
    いた映画について書かれた項での一節。
    ゴッホが兄弟に恵まれていなければ、ゴッホ
    の絵を現代の私たちは見ることが出来ていな
    かったのですね。気の毒なことに、テオは
    ゴッホの死後半年で死んだとのこと。ゴッホ
    の絵が売れて喜んだのは、結局一体誰だった
    のでしょうね。
     遠い時代のゴシップなので気楽に読んでい
    られますが、当時に生きていた人々は、時代
    が荒れていて大変そうです。それとも、最中
    にいたら、毎日何とも思わずに生きて行くも
    のなのでしょうか。

    ーーーーー

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    2017年06月20日
  • 美術品でたどる マリー・アントワネットの生涯

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    ネタバレ

    読みやすい文章でマリー・アントワネットの生涯を振り返ることができる。
    著書はルイ十六世とマリー・アントワネットに同情した調子で筆を進めているが、限られた時間だったとはいえ享楽にふけり贅沢三昧を楽しんだ王妃と、ナチス高官の子供を生んだからという理由でフランス市民から袋叩きにあった女性を同列に語るのは私にはちょっと疑問が残った。庶民の感情論に流されず、「善悪を超え、忘れ得ぬ王妃」であることを念頭に置かねばいけないのだろうけれど。

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    2017年06月08日
  • 美術品でたどる マリー・アントワネットの生涯

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    六本木で開催されているマリーアントワネット展と併せて楽しめる。知っている事実がほとんどだが、分かりやすくまとまっている。
    改めて、数奇な人生を歩んだ人だなと。

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    2017年01月23日
  • 「怖い絵」で人間を読む

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    有名なボッティチェリからエル・グレコ、ベラスケス、ゴヤ、あとおれは知らなかったけどドラクロワ、レービン、エゴン・シーレといった画家25人の33作品が、それぞれ「運命」、「呪縛」、「憎悪」、「救済」といた8つの章に分けて解説されている。カラーで見ることができるが、細かい部分はちょっと見にくい。それぞれ作中の人物(神話上の架空のものも含めて)、風景がなぜそのように描かれているのか、画家は何を思って書いたのか、主に歴史的な背景について説明されており、もともとはNHKの教養番組のテキストだったものを再編集したもの。
     読む前から怖い絵として出てくるだろうと思ってたのはゴヤの「黒い絵」シリーズ、『我が子を喰らうサトゥルヌス』で、あらためて見てもやっぱり怖い。ただ怖い絵としてしか認識していなかったが、実は「人間をやめてしまったにもかかわらず、まだ人間的弱さの残滓だけはあるという、引き裂かれた自己の苦悶」(p.115)をあの目は物語っているということだった。「つまりこの絵の本当の怖さは、我が子を喰っているところにあるわけではない。」(同)らしい。同じようにイリヤ・レービンという人の『イワン雷帝とその息子』という作品もとても印象的で、このイワン雷帝の目も「狂気から醒め、自分のしたことを突きつけられ」(p.171)た時の恐怖を描いているらしい。神話についてもおれは全く知らないけれど、そのサトゥルヌスが父親ウラノスを殺して、海に投げ込んで血まみれになった海水から泡が出てきて、ヴィーナスが誕生、というのも、すごい話だと思った。「ヴィーナスのギリシャ名はアプロディテで、アプロ(泡)が語源」(p.127)だそうだ。あと意外だったのは、風景画についての話で、「当時の教会は、自然を、やがては消滅する物質と見做し、永遠不滅の神に対置させます。そのため人々は、風景を愛でることと肉の快楽に耽ることを似た行為のように思い、罪悪感すら持たされていました。」(p.138)というのが納得。確かにヨーロッパの美術館に行っても古い作品はだいたい宗教画か歴史的な人物の絵のような気がして、風景画はあんまり見たことないなあと思った。エル・グレコは独特の色遣いが面白いと思っていたけど、この『トレド眺望』という作品の不気味さにも見入ってしまう。
     という感じで、怖いといってもお化けとか幽霊とかそういう怖さというよりは、作中の人物を待ち受ける悲惨な宿命とか、人間のどうしようもない性とか、そういう種類の怖さを描いている。ハプスブルク家といった西洋史、神話の話が難しくて、おれにとっては誰が何したのかだんだん分からなくなってきたが、絵のだいたいの雰囲気や背景を知るだけでも印象深いものが多い。(16/09/04)

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    2016年09月05日
  • 名画の謎 ギリシャ神話篇

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    レダ。ダナエ。アポロン。ピグマリオン。オルフェウス。ナルシス。
    など綺羅星。
    しかしゴヤのモイラを知ることができたのが一番の収穫。

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    2016年07月09日
  • 「怖い絵」で人間を読む

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    ただ感性だけで絵をみるだけじゃ味わえない絵の魅力が満載。また絵の解説とともに、特に中世ヨーロッパの歴史も詳しく面白く語ってくれていて、勉強になる。

    個人的にはファン・カレーニョ・デ・ミランダの『カルロス二世』がもっとも怖い。

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    2016年06月19日
  • 残酷な王と悲しみの王妃

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    中野さんの著作なので面白くないわけはないんですが、4人で1冊だと間延びしていた印象です。脱線があったり感情の類推にポエミーに何ページも使っていたり。「はじめてのルーブル」のような軽快さが一番好きです。それでも有名なアンブーリンさんやらかわいそうなイワン雷帝、美しかったけど流れを読み違えたメアリー・スチュアートさんとエリザベス女王の確執など読んでいて面白かったです。女性の地位が低く政略結婚がデフォルトかつ暗殺も気にしていないといけない中でのし上がるのはやはり並みの心がけではいけないんでしょうね。華やかだけどお気の毒。

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    2016年06月01日
  • 怖い絵 泣く女篇

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    やっぱり文庫だと絵が小さい。
    一見しただけでは分からない絵の来歴やシンボルが分かりやすくて面白いです。

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    2016年04月10日
  • 怖い絵 泣く女篇

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    その絵に隠された秘密を知ったら、もう平静ではいられない。

    説明されなくても怖い絵もあるけれど、秘密を知って怖くなる絵も多い。また、それを描いた画家の心理を考えると怖くなるというのもある。超有名作からどこかで見たことあるかもという作品まで、ガイドとしてなかなか面白いシリーズ。

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    2015年12月31日
  • はじめてのルーヴル

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    「実際にルーブルをはじめてまわる」という時の実用書としては、『ルーブルはやまわり』に軍杯が上がる。
    しかしいつもながらの小気味よい語り口で、中野氏がこういう美術館ごとの解説書を出してくれたのは素直にありがたい。

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    2015年12月28日
  • ヴァレンヌ逃亡 マリー・アントワネット 運命の24時間

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    ネタバレ

    逃亡の過程を丁寧に描いています。当時の町や道がやっと想像できました。なんというか、実際のところはどこまでわかっているのか不明ですが、こんなやり取りだったのかな?

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    2020年10月22日
  • マリー・アントワネット 上

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    高校の頃、夢中で読んだS.ツヴァイク。およそ10年ぶりにこの機会が来た。

    マリー・アントワネット。のっけから著者自身が指摘しているように、彼女の裁判は今も続いている。
    軽薄で世間知らずで傾国の戦犯と非難すべき?いやいや、それは革命派の創り上げたプロパガンダで、一切の責任を押し付けられた悲劇のヒロイン?最期まで王妃であり続けた高貴の人?それともやはり、歴史の転換期を耐え抜くには平凡過ぎたごく普通の女性?

    わからない。ひとつのエピソードを読む度に評価が変わる。きっとこの先も、彼女に対して断固たる判決を下せる人はいないだろう。

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    2015年07月15日
  • はじめてのルーヴル

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    怖い絵と同じ様に分かりやすく面白かった。絵画が見開き一頁になり、絵画の外の余白に説明があるのも分かりやすく良かった。

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    2015年04月20日
  • 残酷な王と悲しみの王妃

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    絵の中の貴女は泣いているのでしょうか。

    メアリー・スチュアートとかアン・ブーリンは知っていたけれど、恥ずかしながらマルガリータ・テレサ(あのベラスケスの少女である!)、イワン雷帝の七人の妃、ゾフィア・ドロテアは全然知らなかった。面白かった!

    絵は真実を伝えないかもしれない。でも、見えるもの以上を伝えられるんだ。

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    2015年04月08日
  • ヴァレンヌ逃亡 マリー・アントワネット 運命の24時間

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    ネタバレ

    結果が分かっている話なんだけど…
    細かい描写や背景を追って読んだことがなかったので、新鮮で緊迫感のある物語でした。
    読みやすかったです。

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    2014年12月29日
  • 残酷な王と悲しみの王妃

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    15世紀~17世紀ごろのヨーロッパの凄惨で劇的な生涯をすごした人たちを、絵画を辿りながらどんな人物だったか、どんな人生を歩んだか解き進めていく本。

    凄惨な話はなぜこうも人を惹きつけるのか。
    読みやすい文章と、全体の構成も流れを汲んでいるので、あっという間に読み終えてしまいました。

    謀略や裏切りなど血なまぐさい話がつきものの王室ですが、こんなにひどかったとは・・・。
    世界史を避けてきた身としては、年表や系譜などの知識が抜けている分、面白さが半減してしまったのかと思うと悔しい。
    でもこの頃の女性は日本でもそうだけど、子供を産む道具としてでしか見られないことが多いから、相当なプレッシャーだったんでしょうね。
    子供を産んでも自分やその子供が殺されてしまうかもしれないという恐怖・・・。

    といっても、現代の尺度でしか考えられない私より、もしかしたら彼女たちは相当タフだったのかもしれないいけど・・・。


    その女性の運命を決めてしまう非道な王様たちも、いろんなタイプがいて、本当にろくでなしの人間もいれば、過去の生い立ちが一生ついて回ってしまう人など、王様側の視点でも見れるのが面白いですね。

    なんとな~く歴史が学べる本。
    まるでどこかのテレビ番組みたいだねww

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    2014年12月18日
  • 残酷な王と悲しみの王妃

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    絵画の本かと思いきや、絵画を導入部とした様々な国の王族の話。なかなか面白く、通勤途中とかに読むには良いんじゃないでしょうか。
    個人的にはイワン雷帝とアン・ブーリンの章が良かった。今の感覚から読むと兎に角グロテスクなんだが、これが人間の歴史かと。
    それにしてもベラスケスって凄い画家であることが、同時に読んでいた本と合わせて再認識。プラドに一度行ってみたいものですわ。

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    2014年10月04日
  • ヴァレンヌ逃亡 マリー・アントワネット 運命の24時間

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    高校では日本史選択だったこともあり(という言い訳をしつつ)、恥ずかしながら「ヴァレンヌ事件」のことは知らなかった。逃走劇をトレースするという本書の試みに惹かれ手に取ったのだが、いやはやなんとも呆れる結末だったものだ。「勝負は最後までわからない」「油断大敵」、その他諸々の教訓を再確認させられる。
    本書はストーリー仕立てになっているので、僕のような門外漢の方にもわかりやすい内容となっている。

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    2014年09月24日
  • はじめてのルーヴル

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    ルーヴル自体の話は無く、ややタイトルには難ありの印象。ルーヴル所蔵の各絵画の解説は安定のクオリティだがややマンネリ感も。

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    2014年05月31日