中野京子のレビュー一覧
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第1章 古典のなかの美しいひと
プロセルピィナーロセッティ
アポロンとマルシュアスーペルジーノ
ユーディットと侍女ーアルテミジア
小椅子の聖女ーラファエロ
マグダラのマリアークリヴェッリ
スザンナと長老たちーファーブル
麗しのロジーヌーヴィールツ
第2章 憧れの貴人たち
侯爵夫人ブリジータ・スピノラ=ドーリアールーベンス
デヴォンシャー侯爵夫人ートマス・ゲインズバラ
狩りのディアナーフォンテーヌブロー派
自画像ーヴァン・ダイク
ゾフィ大公妃ーシュティーラー
醜い公爵夫人―マサイス
第3章 才能と容姿に恵まれた芸術家
シャネルーマリー・ローランサン
凸面鏡の自画像ーバルミジャニーノ
バイロンートーマス・フィリップス
リストーアンリ・レーマン
サラ・ベルナールーミュシャ
自画像ータマラ・ド・レンピッカ
第4章 創造意欲をかきたてたミューズ
商人の妻のティータイムークストーディエフ
ブージヴァルのダンスールノワール
モンテスキュー伯爵ーボルディーニ
夢ーパブロ・ピカソ
忘れえぬ女(ひと)-クラムスコイ
あとがき -
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序章
第1部 テューダー家
第1章 ハンス・ホルバイン『大使たち』
第2章 アントニス・モス『メアリ一世像』
第3章 アイザック・オリヴァー『エリザベス一世の虹の肖像画』
第2部 ステュアート家
第4章 ジョン・ギルバート『ジェイムズ王の前のガイ・フォークス』
第5章 ポール・ドラローシュ『チャールズ一世の遺体を見るクロムウェル』
第6章 ジョン・マイケル・ライト『チャールズ二世』
第3部 ハノーヴァー家
第7章 ウィリアム・ホガース『南海泡沫事件』
第8章 ウィリアム・ビーチ―『ジョージ三世』
第9章 ウィリアム・ターナー『奴隷船』
第10章 フランツ・ヴィンターハルター『ヴィクトリアの家族』
第11章 フランツ・ヴィンターハルター『エドワード王子』
第12章 ジョン・ラヴェリ『バッキンガム宮殿のロイヤルファミリー』
あとがき
年表(本書に関連した事項のみ)
主要参考文献 -
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"「『怖い絵』の中野京子先生に、絵画に出てくる奇妙な生き物について色々聞く、という本はどうだろう?タイトルは『怖いへんないきものの絵』とかで!」
私はそのアイデアを、懇意にしている編集者に話した。しかしそれは八割型、冗談であった。中野京子先生のような方が、こんな企画に乗ってくれるわけもないし、私なぞ相手にしてくれるわけもない。
だが、編集者は私の冗談話を真面目に受け取り、社に戻ると、こともあろうに本当に中の先生にご連絡さしあげてしまったのだ。何ということをするんだ君は。"[p.03_はじめに]
へんないきものの出てくる怖い絵に対する対談集。
「トカゲに噛まれた少年」にまつわる考察は素直に面白かった。 -
Posted by ブクログ
キリスト教編を読んだらギリシャ神話の方も気になってしまったので、続けて読んだ、中野京子さんの名画の謎。
ギリシャ神話はもはや神話というよりかなり人間味を帯びたお話ばかり。
いくつか面白かったものを。
いろんなものに姿を変え、想いを遂げるゼウス…もはや何者だと現代人は思うけれど、そんなゼウスだからこそ、名画に取り上げられるシーンとして官能的で美しかったりする。レンブラントのダナエは本当に美しい。こちらまではっと思わされてしまう表情と仕草。一方のクリムトのダナエも表現こそ違えど、こちらも圧倒される。
表紙のピグマリオンとガラテア。写真かと思うほどんい美しいが、不気味でもある。男性の夢…自分で作ったものを愛すーーそしてそれは子孫へも繋がる。なんともいえない不気味さはそこにあるのだ、きっと。
ジョバンニ作のヒュアキントスの死も面白い。
テニス愛好家の伯爵が、ヒュアキントスの死の原因をテニスにしてしまったのだから。絵がいかに当時の娯楽であったことがわかるエピソードだ。
ペルセポネの帰還も絵としてとても美しい。がこれは神話が興味深い。デメテルの執着が異常だったのではという考え方だ。確かにざくろという冥界の食べ物まで食べたペルセポネが冥界の王ハデスを愛していなかったのか?ゼウスたち神々はなぜ黙っていたのか?おんぶおばけのような母親と、それに従ってしまう一卵性母娘の問題はおそらく昔からあったのだろうと思わせる神話だ。
面白かった部分を抜粋したが、神話の神々はほんとうにやりたい放題だ。難しく考えずに、エンターテイメントのひとつとして絵画を味わえばいいのだなと心から思えた。 -
Posted by ブクログ
昨年開催された「怖い絵展」を観に行きたかったが、大混雑してると聞いて泣く泣く断念。その後、とある雑誌にて本シリーズのことを知り、機会があれば読んでみたいと思っていた。
第3弾のテーマは「人間」。さまざまな愛憎や権力争い、それに伴う恐怖が臨場感を持って描かれる。”陰謀“という切り口は間口が広く、ピンとこない作品もあるが、解説がわかりやすいのであまり気にならない。作中の人物像、時代背景から、画家の経歴、作品が評価されるようになった経緯まで、多様な角度から展開する各作品のストーリーは奥深くて読み応え十分。
小説や戯曲にちなんだ目線も多く、『時の娘』の薔薇戦争、『Q』の宗教改革は、本書であらましを知った上で読書すればもう少し理解できたのかなーと思ってみたり。点で何となくわかった気になっていた時代の流れを、線としてざっくり解説してあるのが有難かった。国によって絵画や画家のポジションも違っていたりと、絵画にまつわる雑学も豊富で飽きない一冊だったのでリピートするかも。