【感想・ネタバレ】新版 中野京子の西洋奇譚のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

表紙に西洋画が使用されてはいますが、内容はあまり絵画についての言及はなく、中には挿絵そのものがない回も。
絵画に限らない中野先生の本を読んだのは、個人的にはほぼ初めてで新鮮だった。
語り口はいつもと変わらないので、大変楽しく読みました。
『ハーメルンの笛吹き男』から始まり、ドッペルゲンガーなどのオカルト話に、ドラキュラなどのフィクション界隈の有名ネタ、まだ謎が解かれていない実在の事件『ディアトロフ事件』など盛りだくさんな内容。
余話として追加された内容も驚きつつも興味深かったです。
『腸チフスのメアリー』が出てきたのも嬉しい。

それにしても、先生もまた不思議体験者だとは思わず……ある意味そこが一番驚いた点だったかもしれない。

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2024年03月20日

Posted by ブクログ

魔女狩り、ギロチン、宗教弾圧、政治的圧力、人間による血みどろで凄惨な歴史とともに、罪の意識からくる後ろめたさと、好奇心と恐怖から、さまざまに形を変えて語り継がれていく奇譚。

怖いのに面白い。
コディングリー事件、5枚目の妖精の写真はネットで検索することができるので、ぜひ確認してみてください。怖いから。

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2023年09月24日

Posted by ブクログ

面白かった〜
残酷なエピソードの方が人の心を惹きつけやすいのは自然の摂理!

中野京子先生の語り口が最高。

人間というのは結構古くから「生きづらい」と感じてきた生き物だったのかもしれない。

だってすごい変なことしてるし、変なことに異様なほど執着するから。

「ハーメルンの笛吹き男」の摩訶不思議なお話をはじめとして、この世にはやっぱり神秘的な出来事が存在するんだ!と思えてきて元気出る!

何を信じるか、何を見るか、それは人それぞれ…公序良俗に反しない範囲で、たくさん夢を見ましょう。

対岸の火事として、大昔の出来事として見る分には本当に愉快だ。

ゴジラは好きだけど、実在はしてほしくないっていう。

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2023年04月29日

Posted by ブクログ

中野京子さんの作品といえば絵画がつきもの。本書は必ずしも絵画と絡めて述べられてるわけではないけれど、面白かったです。
21の西洋奇譚と余話。
巻頭の「ハメルーンの笛吹き男」が一番面白かった。多くの子供達が消息不明になるという部分は実話なんですね。てっきり創作かと思っていました。子供達が行方知れずになった原因を研究者が研究していることも知りませんでした。幾つかの説が記載されてましたが、真実は如何に?気になります。

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2023年09月24日

Posted by ブクログ

知っているものから知らないものまで沢山楽しめました。
特に『ハーメルンの笛吹き』に関する考察は、何となくしか知らなかったので非常に興味深かったです。

中野さんがかなりの博識でいらっしゃるのに1番驚きましたが。

歴史的背景なども分かりやすく書かれていて、とはいえ小難しい事は考えずとも、なるほどなぁ!と単純に楽しめる点が非常に良かったです。

数年前に『怖い絵展』なる展示会に誘われて行った事があるのですが、中野さんが監修されていたという事に今更気付き不思議なご縁もあるものだなとちょっと得した気分になりました。

また第2弾も開催して欲しいですね。

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2023年07月29日

Posted by ブクログ

有名無名含めてチョイスされた西洋の奇譚集。めちゃ怖いのはお馴染みだが、プラスして世界史にも言及してるからリアル感ある。絵画からは少し離れた中野氏の視点が面白い。

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2023年06月15日

Posted by ブクログ

西洋の奇妙な話を集めたもの。
譚という言葉の意味と語尾の由は勉強になった。
聴いたことのある話からマイナーな話、世界史にもからむ話とバラエティに富んでいておもしろかった。
3.5

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2023年05月01日

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