佐藤青南のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
佐藤青南『眠れる森の殺人者』中公文庫。
絶対音感刑事・鳴海桜子シリーズの第4弾。文庫書き下ろし。やけにラノベチックな表紙イラストが恥ずかしいオジさんにはブックカバーが必須なのだ。
さて、本作であるが、今ひとつという内容だった。最大の山場は、冒頭で主人公の鳴海桜子刑事が防犯カメラの映像と目撃証言から容疑者がヴァイオリニストであると見抜く辺りで、後は複雑な人間関係がぐちゃぐちゃ描かれるだけで、ミステリーとしての面白味が無いのだ。
株式会社カシモトフーズ社長の小学5年生の娘、樫本皐月が白昼に忽然と姿を消す。警視庁は誘拐事件と判断し、捜査本部を設置した。そして、音楽隊志望の鳴海桜子刑事と捜査一 -
Posted by ブクログ
ネタバレ感想
シリーズもののようで初めて読んだ。少しそれぞれのキャラが立ちすぎているように感じるため、現実感に乏しいというか、漫画を読んでいるような感覚に近い。
行動心理学やってるからといって、対象者の行動が全部嘘かどうか分かるなんてあり得ない。。
それにしても、死刑囚だけでなく、逃亡中の犯罪者や犯罪を依頼する保護司など次々に悪者が出てくるなぁ。
あらすじ
楯岡は相棒の西野の婚約者の家が何者かに放火された事件を追っていた。楯岡は、連続殺人犯で死刑囚の楠木が誰かを操り、仕掛けたものだと考える。さらに捜一の筒井の娘が何者かに刺された。その捜査の本流を追いつつ、強姦強盗事件、メンタルなんとかで有名な芸