佐藤青南のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
佐藤青南『犬を盗む』実業之日本社文庫。
犬と人の絆と共に進展するミステリー小説。
『人と犬の絆に感涙、想像を超える展開に一気読み必至の傑作ミステリー!』とあるが、そこまでではない。随分とハードルを上げたようだが、ハードルを越えられなかったようだ。
犬の目線での描写は何か意味があったのだろうか。老女殺しの犯人の正体は余りにも出来過ぎだし、女性作家の離婚騒動も邪魔なだけのように思った。
都内の高級住宅地で一人暮らしの資産家の老女が何者かに殺害される。部屋は物色された跡があり、かつて犬を飼っていた痕跡が残されていた。
かたや、雑誌記者の鶴崎は、過去に長野県で両親と犬を撲殺した少年が松本と -
Posted by ブクログ
主人公がお馬鹿さんすぎて、性格悪すぎて、どうしたものかと思いながらも楽しく読めた。あまりにひどいお馬鹿さんなので怒りも湧かない。
おぃおぃどうするのだ?あまりにも常識はずれな言動に、いい加減目を覚ますのだろうって思いながら読み進めるが、目を覚ますどころかどんどん加速する。
こんなにもどうしようもない、誰もが遠ざけるような性格の女性。嘘つき、虚言癖、見栄っ張りの塊。そんな人間の心の中にも綺麗な心はちゃんとたくさんあるんだね、信じられるものさえあれば。
一億円の犬は彼女にとって、本当に一億円の価値があった。
っという楽しく、ほんのり心温かいお話でした。