あらすじ
累計54万部突破の「行動心理捜査官・楯岡絵麻」シリーズ(通称エンマ様シリーズ)、最新刊です! 人気YouTuberが殺害され、加害者である暴力団員は道端でぶつかっただけで被害者とは面識がないというが……。ホームヘルパーとしてつましく暮らしていたはずの女性の遺体には、むごたらしいリンチの痕があり――。路上で無差別殺傷事件を起こした男を取り調べていると、ネットで殺人教唆を受けたような形跡が。その糸を辿っていくと、死刑囚として服役しているはずのある人物に行き着き……。相手のしぐさから噓を見破る美人刑事が真実を暴く全4話。
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一話目。人気者を殺ってみた
ユーチューバーが死んだ。容疑者はヤクザの岩政。容疑を否認していたが、楯岡が取り調べを始めると、自供する。しかしまだ隠していることがあるようで…
二話目。歪んだ轍
強盗殺人容疑で捕まった鳥飼はかつて筒井が逮捕した男だった。きっと更生していると思っていた筒井は落ち込む。鳥飼は仲間をかばって共犯者の名前を言わない。仲間をかばっているのではなく、脅迫されているのでは?と疑う楯岡…
三話目。トンビはなにを産む
澤山は娘ともほぼ絶縁状態にある孤独な老人。そこへヘルパーとして通う河北。河北はバツイチで息子を手放していた。そこへ澤山が家の階段から落ち、危篤状態。河北は殴る蹴るの暴行を受けて死亡した…河北は澤山と養子縁組をし、死亡二日前に縁組みが解消されていた。絶縁したはずの娘が戻ってきていた…
四話目。きっと運命の人
無差別殺人を起こそうとして未然に取り押さえられた日比野。日比野はこのままいけば、実刑がつかずに外に出てくるだろう。そうすると日比野は西野の恋人、坂口を狙う、と記者の畑中から坂口自身が脅される…
また連作短篇形式に戻ったようだ。しかしこの一冊には西野くんが恋人坂口さんにプロポーズを切り出し、坂口さんがどう答えるか、というストーリーが流れている。結局、答えはしっかりは出なかったが、西野くんの恋愛関係は上手くいっていると思われる。新たに出てきた総務課のシオリさん。どうこれから関わってくるのだろう。また最後に出てきたシリアルキラーのゆりか。楯岡が西野との絆を感じていることを察して、どのように行動していくのだろう。昔見た「コピーキャット」という映画を思い出した。
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楯岡絵麻シリーズ8作目。絵麻の活躍というよりサイドストーリが確り語られる方向になっている。2話目の「歪んだ轍」は間違いなく傑作。これだけでも読む価値ある。
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なんだろう、このタイトルは?エアコンのメーカーのような、女子中学生のヘアスタイルのような。
佐藤青南さんのこのシリーズは8作目、比較的飽きないのは、毎回新しいキャラが登場するからだ。
今回は短編4作。楯岡絵麻、西野ペア、筒井、綿貫ペアも健在で、面白い。そこに既出の人物や新キャラが加わり、新しい展開も予想でき、今後が楽しみになった。
今回も行動心理学用語でバーナム効果が出てきた。フォアラー効果とも言うが、一般的に当てはまる事を占い師が言って信用させる手法のひとつだ。新キャラは、林田シオリ、彼女もわかっているようだ。
そして題名の意味が最後の最後でわかる。と同時にゾクっとした。終わり方も秀逸だった。
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エンマ様シリーズ第8弾。この辺にくると飽きや中弛みなどが出てきたりするものだが、回を追う毎に面白くなってくるのはさすがだなぁ。
長編で惹き付けたかと思うと今回は短編でぐいぐい攻めてくる。脇役の筒井刑事や綿貫刑事の出番が多くなり切なすぎる物語が展開。
シオリちゃんも良い味だしてスパイスになってるし挙げ句の果てには黒幕までじゃじゃーんと登場しとどまるところを知らない。
題名も最後にはものすごく納得できたのもよかった。次回作がとても待ち遠しい。
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YouTuberとか今時の職業が出て来てエンマ様の短編集面白く読めました。ただ、今回の話は全て不穏で。ヘルパーさんの話は凄く良い話と思ったものの不穏で。最後は綺麗に纏まらずに残念。綺麗に纏まったらエンマ様の出番ないか…。
ツインソウル
タイトルの意味が最後にわかった。急にサイコパスな女性が現れた。絵麻さんも顔負けの強者。人を操るなんて簡単には出来ないと思えるが、悪魔崇拝に近い。怖くなってきた
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しぐさから嘘を見破る美人刑事、エンマ様が行動心理学を用いて事件の真相に迫る!
新たなキャラクターが出てきたし、毎度エンマ様の事件解決には驚く!最後は含みがあってドキドキした
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シリーズ8作目。
エンマ様は今回も素晴らしい捜査だったが、なんかずっとちょっと不穏な空気が纏わりついている様子。なんだろうな…。
エンマ様、西野と彼女の坂口さん…はてはて…。
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期待通りの面白さ、読みやすさ。
新しく入ったシオリちゃんがちょっと怪しい。いい子と見せかけて裏があるとか?
琴莉さんもちょっと勘ぐってみたくなる瞬間がちらほら。目が慣れたら不都合な真実が見えてしまったりする?西野くんを幸せにしてあげてほしいのに。
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4編ともにストーリーが練られており、意外な真相が暴かれていくのでページを捲る手が止まらず一気読みであった。
それぞれの短編が独立している中でしっかり縦軸のストーリーが進んでいく様子がこのシリーズの醍醐味であると再認識。最後に意外な人物の登場もあり、この後まだまだ波乱があることも示唆され興味が尽きない。
西野と琴莉の関係も深まり、2人のことを絵麻が守りきれるかどうか続編も楽しみである。
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毎回、エンマ様の推理が冴えるシリーズ、第8弾。
相手のしぐさから嘘を見破る警視庁捜査一課の美人刑事・楯岡 絵麻。
行動心理学を駆使して謎を解く。
今回は、
・人気者を殺ってみた
・歪んだ轍
・トンビはなにを産む
・きっと運命の人
の4編。
4つ目の事件、通り魔殺人事件を解決したと思われた途端、被疑者の隠れた悪意に戦慄するエンマ様。
果たして、その悪意とは?
最後のページで明らかとなる表題の『ツィンソウル』とは、そういう意味だったんですね。
なるほど
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シリーズ8作目は短編連作に戻って、これでそろそろ終わりにするのかと思ったら最終話で新たな敵登場。いや、絶対続編あるよね。しかし、最近はエンマ様に西野だけでなく、筒井、綿貫両刑事もすっかりレギュラーだねえ~
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久しぶりのエンマシリーズ。
毎度の如く、マイクロジェスチャー解読が冴え渡る。
自分にとってリズム感が良い文体なので、スラスラ読めるのもまた楽しい。
第二話の歪んだ轍が、悲しい結末だった。。
筒井さんに共感してしまった。
第四話で、この本のタイトルの意味を知り、ゾワッとしてしまった。。
ほんと怖い。。
まあ、そもそも、第四話全体が怖いなーと思ったけれど。
実際にあり得そうな事件だから。。今なら。。
新たな登場人物と、新たな黒幕出現で、今後の展開が気になる終わりだった。
余談だが。
マイクロジェスチャーを少しでもわかりたいと、微表情の本を読んでみたが。。
そう簡単に会得できるわけもなく。
(ボランティアで傾聴をしているので、会得できたら良いなーと思ったけど)
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シリーズ8作目。
今回は短編の中、今後の黒幕になるであろうあの人物との再会。
短編の事件の中でも更なる真相が隠れていて。ダーク要素が多かったかな。
最後に意味が分かった「ツインソウル」。
枝分かれしたふたつの魂は、今後どういう展開になるのか。
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ずいぶんと筒井・綿貫コンビとエンマ様の距離が近づいたなぁという感じでした。
西野には驚き、ドラマ版のシオリちゃんに比べるとだいぶ腹黒いシオリちゃんも登場し、第四話のラストはさらなる展開を予想させているので、続きがますます楽しみです。
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またまた短編集。
元同級生と交際を始め春が来たはずの西野。でもなにか陰がある。
そして、やるせない話が二つ。特に最後の話は、黒幕が読めず、かつて登場したあの人物が黒幕とわかって、ツインソウルの意味もわかった。怖い敵だなと思ったけれど、あれ?相棒で似たような話があったよなーと思い、星ひとつ減。
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今回から登場したシオリてドラマキャラが原作にも登場したということですか。あまり必要性が感じられませんが、これから何か役割ができてくるのかな。ホームヘルパー殺人事件は真相はなんとなく真相は見当ついた。パターン化してる展開。最後に楠木ゆりかが出てきたのにはびっくり。まだ楠木引っ張りそうだから、このシリーズ続いて行くということですね、楽しみ。
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絵麻が、西野とのコンビが、もんのすごくすきなんだけど、このシリーズの星評価がその大すき度程には振るわないのは、物語がそこまで突き抜けてくれていないからかなあ、、
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チャンネル登録者数十万人を超える人気の動画配信者が殺された。被疑者の聴取を行うのは刑事・楯岡絵麻。行動心理学で相手の嘘を見抜く通称「エンマ様」の取調べで事件の意外な真相が明らかに。その後も、更生した元被告人はなぜ再び罪を犯したのか。ホームヘルパー殺害事件の裏で何があったのか。様々な事件を解決する絵麻だったが、通り魔事件被疑者の取調べで予想外の事実を知り―。
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2話目 歪んだ轍
救われん話 元々鳥飼が馬鹿なことして捕まらんかったらこんなことにはなってないけど
娘も馬鹿すぎる。
母親が1番の被害者かも。
3話目 トンビはなにを産む 小太りな女の人がリンチされても守りたかったんて。
娘が父親を嫌うってゆーんもよく分かる
どうしようも無い親やったんやなと。
4話 きっと運命の人 畑中。ギリギリを責めてくる人。けど捕まえれん。
絶対琴莉やられると思ってたけど次回に持ち越しか。
これも絶対やけど
シオリは楠木ゆりかのシンパやと思う。
なにかするはず。
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西野が同級生の琴莉とちゃんと付き合ってたのが何だか意外でした。てっきり振られてるかと思ってました(苦笑) でも、西野の行動と気持ちが一致してなくてモヤッとします。プロポーズしてるけど、心のどこかで絵麻の事が過ってるみたいで…付き合って幸せってオーラがまるでないし、琴莉もそれを感じてる節があって。そして、完結するかと思っていたら続くみたいで。早く続編読んで色々スッキリしたいです。
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「人気者を殺ってみた」
路地裏で若い会社員の死体が見つかる。被害者のスマートフォンに残っていた動画から,暴力団員が容疑者として浮上した。被害者は実は登録者が10万人を超える動画投稿チャネルをやってる人気動画投稿者だった。
「歪んだ轍」
港区白金の路上で起こった強盗殺人。古物商の社員2人が買い取り要請の依頼を受けて客先に向かう途中だったらしい。2人は買取代金のために現金7千万円を携行しておりこれを奪われた。しかし実はその買取依頼そのものが嘘であることが分かった。
「鳶はなにを生む」
要介護老人のホーム・ヘルパーをしている女性が殺された。その女性が最近良くサービスに行っていた老人は女性が殺される2日前に病院で亡くなっていた。そしてその老人は死ぬ前に被害者と養子縁組を行っていた。老人には疎遠となっていた実の娘がいた。果たして遺産相続を巡るトラブルなのか。
「きっと運命の人」
竹下通りで包丁で通行人を襲撃しようとした若者が逮捕された。未遂で取り押さえられたため,あまり重い罪には問えないが本当にそれでよいのか。という話。
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久々のエンマ様シリーズ。
今回もズバズバと大脳辺縁系に問いかけていく。
人気の動画配信者やホームヘルパー殺人事件、更生したと思った人物の再犯。
そして、通り魔未遂事件。
どれも簡単そうで、裏には別の何かが隠されている。
それも、エンマ様にはお見通し…
2023.6.13
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ご存じ「エンマさま」シリーズ。ここまで来ると、「いつもの説明」はだいぶ端折ってあるので、以前の作品を読んだことない人には、ちょっと分かりづらいか(^ ^;
いつもながらの「フォーマット」で、連作短編集なわけだが、思わせ振りに登場する新キャラが、正体不明のまま何の活躍も妨害もせずに終わってしまう(^ ^; ものすごい消化不良感(^ ^; 「ボスキャラ」との対峙も、不完全燃焼のままだし...(^ ^;
ページ数増やして、ある程度オチを付けてくれるか、いっそ(前編)とか付けてくれないと、フラストレーションがたまったままとなってまう(^ ^; 続きを読まざるを得ないではないか...って、この商売上手!?(^ ^;
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このシリーズは内容は安定しているものの、基本的に短編で、エンマ様が容疑者を尋問で落とす時のテクニックも新しいものが出てこないので、期待値以上でも以下でもない状態が続いている。
まあそれが良さなのかも知れませんが、何か物足りなさを感じます。
Posted by ブクログ
取り調べの前半で被疑者のしぐさのサンプリングをしてしまえば、後は怒涛の追及で、しぐさから犯罪の真相を探り出してしまう楯岡絵麻。こんな捜査官がいたら凄いよね、被疑者を落とすのが100%というのだから。4篇ともどんでん返しもある鮮やかな追及を見せるが、結構後に苦さを残すものだった。最後の話では、絵麻の相棒の恋人に魔の手が迫っていることを暗示して、不安を残す。次回はどうなることやら。
Posted by ブクログ
シリーズ物は最初から読まないと面白さが分からないね。
知らずに手に取ったので絵麻の言動が唐突すぎ、西村が優男風に、綿貫・シオリなど他の人物がハマった感じがしなかった。
Posted by ブクログ
意味深長なタイトルだが、この意味を知った時、あの有名な映画を思い出した。
映画名を言ってしまうとそれだけでわかってしまうので控えるが名作だ。
本書は4話収められている。
1話目は動画配信についての物語。
誰がなぜ殺したのか、という王道の謎解きはもちろんのこと、林田シオリがいい味を出し始める。
まだまだ謎の多い彼女、ドラマ版では初めから登場していた。
ふわふわな女の子然としていたが、どうも違うようだ。
もしやエンマ様の後継者候補か?!
2話、3話は家族の物語だ。
家族は密室なので、家族の中のことはわからない、という物語が作りやすいのだろう。
さて、最終話。
西野がプロポーズ?!
エンマ様は単なる先輩後輩、のはずなのに?!というまるで少女漫画風な煽りだが、そこはエンマ様。
何言ってんの、と一蹴してしまう。
が。本当に、そうなのか?
ほんのりとでも、あったかもしれない気持ちの揺れが、悪の入り込む隙間。
人の心は、移ろいやすく…騙しやすい。
自分で決めた、自分で考えた、は本当か?
誰かの意見を代弁しているだけなのかもしれない。
一つになりたがる別れた魂。
その片割れは、一体何を自分自身に映し出すのだろう?