あらすじ
似非健康商品を売りつける「ご長寿研究所」の店長が殺された。別件で指名手配中の男が現場付近で目撃されていたが、絵麻は違和感を覚える。そして新たに捜査線上に上がった人物は、行動心理学のかつての第一人者で絵麻の恩師・占部亮寛だった。店の常連客らしい占部。絵麻が聴取に行くと、占部は心を読み取られないよう抗不安薬を飲み――。相手のしぐさから嘘を見破る、シリーズ第6弾。
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今回の題名は、魅力的な題名だ。視覚的断崖という三次元の感覚は生まれながらに人は持っているのだろう。YouTubeなどで見かける下がガラスで絶壁のところには、たとえ安全だと分かっていても、恐怖心から足を踏み入れたくないものだ。
題名だけでなく、登場人物にも魅力を感じる。6冊目にして最強のボスキャラが出てきたようにも感じる。私の恩師は他界したので、話すこともできないが、懐かしさが込み上げて来た。
催眠商法から始まり、その店主が殺害される。そこから事件がさまざまな方向に散らばっていく。読み応えがある作品だ。
SF商法と借りの心理、返報性の法則、なんだか私自身が引っかかった経験がある。同調効果は日常でも頻繁に経験する。プラシーボ効果は中学時代に保健の先生にやられた。
印象深い心理学の要素は「無意識の転移」、人の記憶を書き換えてしまう言葉は、催眠術にも応用される。心理学に興味のある私には、読んでいて楽しめる作品だった。
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エンマ様シリーズ第六段。特段肩入れすることなくなんとなくやめられずに読んでいたシリーズだったが、会を追う毎に面白くなってきた。そして今回は長編で恩師との対決。西野刑事のキャバクラネタも炸裂しあの手この手で真実に迫っていくのは圧巻。ラストはやっぱりそうだったのかと失笑でしめるのも、らしくてよかった。
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これは本当に長編でした。
殺人事件の関係者として浮上するのが絵麻の恩師! 妻の病気で退官し、今は安アパートに一人住まい、詐欺紛いの健康商法の店の常連になっていた。誰よりも奴らの手口を熟知している教授がなぜ?
勝つのは、絵麻か、恩師か⁉️
この設定がおもしろく、一気読みでした。
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エンマ様、恩師との対決!負けるかと思っていたけど鮮やかでした。人間の記憶の脆さを改めて知った。自分でも無意識で守る為に防衛本能が働いて記憶改竄とかあるのかなと感じた。
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エンマ様シリーズ第6弾。捜査線上に上がった、かつての恩師!心を読み取られないように抗不安薬を飲むという…。いやー恩師相手にエンマ様が負けちゃうかと思った!どんな嘘も見破るから面白い!これまでの行動心理学のおさらいでもあったからおもしろかった
ヴィジュアル クリフ
楯岡さんと西野さんのコンビは意見や考えを言い合える凄い良い関係。ムチを振り回す楯岡さんと打たれ強い西野さんの掛け合いが面白い
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行動心理捜査官シリーズ第六弾。
催眠商法で客から多額の金を巻き上げていた「ご長寿研究所」の店長が殺される。
捜査線上に上がったのは恩師であり、行動心理学の第一人者の占部亮寛。
相手のしぐさでウソを見抜き、事件を解決するシリーズらしいが、すんなりと読む事ができた。
全作も読んでみたい
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シリーズ6弾。初の長編。
エンマ様の師である教授との対決。しかし人間の脳とは…。辛いことは書き換えたり置き換えたりしてしまうというのが何というか怖い…。
ほんと西野のアホさ加減に救われます。
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エンマ様シリーズ初の長編もの。
対決相手が恩師ということで、あまりエンマ様節が振るわなかったように思います。
ちょっと設定に無理があったような?
それでも、長編になっても相変わらずの
ミステリーのシリアスな部分と、西野や筒井とのコメディなやり取りの部分の
緩急があるので、最後までおもしろく読めました。
でも、私は
エンマ様シリーズは短編だからこそ面白い!!という気がしたかな。
エンマ様大好きなんでどこまで読んだかわからないけど
未読あれば続けて読みます~
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シリーズ6作目で初めての長編。詳しいストーリーを覚えてないんだけど、テレビドラマでは特別篇でやったやつの原作だよね。石黒賢さんはよく覚えてる。長編と云うことで単純にマイクロジェスチャーの読み取りだけでなく、裏の裏まで読んでいる。いや、これはなかなかいいわ
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楯岡絵麻シリーズ初の長編。
楯岡絵麻を育てた恩師との対決は、目の前の恩師の言動を受け止め難いと思う楯岡絵麻の気持ちや気持ちの揺れ動きが描かれており、塚本編と同様楯岡絵麻の人間らしさを見ることができた。
西野の趣味?であるキャバクラ通いが捜査に活用されるなど、事件解決へのアプローチがこれまでと違っていて面白かった。
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シリーズ第6弾。
似非健康食品の店長が殺された事件について調査する絵麻達。
そこに浮上した、かつての恩師。
その恩師との関りを軸に事件解決へと進む今作。
かつての第一人者の成れの果て。哀しい物語でした。
彼はきっと心の弱い人間だったんでしょうね。
かつての恩師を超えた絵麻は、また次へと進んでいく。
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初の長編
絵麻の恩師が絡んだ殺人事件に挑む。行動心理学の要素が多分に盛り込まれ、二転三転する。
占部の記憶を書き換えた娘をかばうためと思いきや、実際の犯行は占部が行い、動機も別人を自分の妻に記憶を書き換えたことが影響していた。
後半部分を読んでいく中で、どこまでが作戦通りなのか否かを探りながら読んでいけるのが醍醐味。
Posted by ブクログ
このシリーズでは珍しい長編。もしかしたら初めてかな?
事件の捜査線上にエンマ様の恩師が浮かび上がり、師弟対決が繰り広げられる。
知識とテクニックの緊張感あるぶつけ合いを期待したけれど、直接対決より過去の教授の行動に対する推理が中心でした。
いつもは抜群のキレと自信に溢れたエンマ様ですが、恩師に対する感情に揺れる姿も良かったです。
Posted by ブクログ
エンマシリーズ第6弾。
今回は短編集ではなくて、ずっと一つの事件。
しかも、エンマ様にとっては、苦い事件。
記憶の書き換えなんて、できるの?と、思うかもしれないが、案外、普通にやっていることだったりする。
西野さんのキャバクラ通い、役にたったけど、最後の最後がちょっと気の毒。
でも。。。学習しないなー、彼(。-∀-)
まあ、それが、人間らしくて、エンマ様も気に入っているところかもしれないけど。
Posted by ブクログ
今まで連作短編だったのが、今回初長編。殺人事件に関わりで浮上した男は絵麻の行動心理学の師匠。足で捜査する筒井コンビ、行動心理学を用いて追い詰める絵麻コンビが協力。西野のキャバクラネタが今回は役に立ちましたね。
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似非健康商品を売りつける「ご長寿研究所」の店長が殺された。別件で指名手配中の男が現場付近で目撃されていたが、絵麻は違和感を覚える。そして新たに捜査線上に上がった人物は、行動心理学のかつての第一人者で絵麻の恩師・占部亮寛だった。店の常連客らしい占部。絵麻が聴取に行くと、占部は心を読み取られないよう抗不安薬を飲み―。
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エンマ様と師匠の直接対決。
最後の最後にさすがエンマ様だわーという展開。
短編にせず、師匠とのやりとりや過去の描写が長編で描かれていたことでいつもより深みあり。
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はじめてシリーズものを途中から読みました。
それでもちゃんと中に入り込めるように作り上げてくれているのは
作者の優しさですね。
佐藤先生、ありがとうございました!
エンマ様好きになりました!
ミステリやサスペンスをあんまり読まないので、比較は出来ませんが
最後までドキドキしながら読めました。
私にはとても新鮮で面白かったです!
Posted by ブクログ
楯岡絵麻の対決するのは、大学時代の行動心理学の恩師 占部教授。
相手は、最強とも言える存在であるが、変節していた。
長寿研究所の店長の殺人事件。
SF商法とは、催眠商法。「新製品普及会」が始めたことによる。
SF商法は、消費者にあたえることからスタートする。
ハズレなしのくじびきやモニターを募る名目で商品の無料配布。
消費者の心理的負債。その負債を返済しようとする。
返報性の法則。
借りを負担に感じない人間は、ほとんどサイコパス。
ローボールテクニックによって、参加者ははいをいう練習をする。
要求がエスカレートしていっても断るのが難しくなる。
ソロモン・エリオット・アッシュの同調実験。
クイズは、3問。3問目にサクラが誤答する。
会員だけの特別価格、今日だけの特別価格、限定何個。
人、時間、数の制限で、同調させる。
それが社会問題にならないのは、プラシーボ効果と防衛機能の合理化。
サンクコスト効果。
旺盛な批判的精神で客観性を担保し、物事の真理を見極める。
防衛機制は、自分の心を守ろうとする働き。
感情を押し殺すのは抑圧。医師を責めるのは置き換え。記憶を失うのは逃避。
真実を暴くことは、絶対的な正義とは言えない。
スタンレーミルグラムの心理実験。
人の心という宇宙をのぞいてみたいということが、行動心理学を学び始めた。
目の前にいる魅力的な女性が自分を騙そうとしている。
そう思いたくないから、あえて騙される。女性が嘘をついているという判断は、自分の愚かさを認めるものにつながる。他は、騙されているけど、自分だけは違うと思いこむ。
それは、根拠のない合理化だ。
埋め込み法。自分の創作した偽の経験を記憶の空白部分に埋め込むために、同じエピソードを繰り返し話をする。自分の過去を編集して、自分のものとして扱う。
スティンザー効果。正面に向き合わないで話をする。
ランチョンテクニック。食べているときに話をすると、心を許す。
占いなどで使われているコールドリーディングの話術。
指摘されたと思ってフォアラー効果で自分のことだと錯覚する。
今回の楯岡絵麻は 恩師との戦いで、それを追い越し、新しい地平にたった。
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心理学を応用して犯罪者を追い詰めて行く
「エンマ様」シリーズの第5弾(かな)。
操作する警察側は「お馴染みのメンバー」。
今回は、捜査線上に浮かび上がったのが
エンマ様の学生時代の「恩師」。
で、犯罪捜査を巡っての「師弟対決」なのですが...
割と今回は全体的に地味な印象(^ ^;
テンポもやや一本調子な感じで、
「巧みな緩急でハラハラさせられる」感が薄い。
...何だ、その無理矢理な「感」は > 自分(^ ^;
謎解きや操作のピース一つ一つは、
きちんと説明されていて、納得できなくはない。
が、登場する「心理学のテクニック」も、
以前の作品に比べて「初心者レベル」な気がするし、
捜査を進める上でもの凄く重要な役割を担う人物が、
割とテキトーな人だったりして(^ ^;
言ってみれば「ネタ切れ感」があって(^ ^;
巻末を見ると、初出が割と特殊な発表みたいで(^ ^;
何か大人の事情があったのかも知れませんが(^ ^;
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絵麻の大学の恩師が殺人事件の関係者として浮かび上がってくる。行動心理学の第一人者である占部をいかにして落とすのか。
殺されたSF商法の店長に直接恨みを持っているとは思えないため、店長の部下をかばっているのではないかという線で捜査をすすめていく。
占部をはめるために西野の行きつけのキャバの女の子の協力もあおぎ、捜査をすすめる。
西野のキャバ話と出来の悪さは少しくどすぎる感があるが、単に取り調べで犯人を落とすのではない、新たな展開。
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「行動心理捜査官・楯岡絵麻」シリーズ第6作。本作はシリーズ初の長編。
長編に相応しく、今回の相手は絵麻の大学時代の恩師にして行動心理学の第一人者だった占部亮寛。マイクロジェスチャーが出ないように抗不安薬を服用して絵麻に対峙する占部。いつもの技が使えない絵麻はどう対応するのか。真実と虚言の境界が曖昧な会話の応酬に翻弄され、あっという間に読めてしまう。
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シリーズ、第6弾。
今度の敵は、なんとかつての恩師で、行動心理学の隅から隅まで知り尽くした占部 亮寛教授(元)。
果たして、楯岡は、最も手強い敵にどう戦うのか?
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楯岡絵麻シリーズ6作目。今までは事件そのものが読み切りパターンだったが、本作では1冊でひとつのストーリ。絵麻の恩師との対決が見所ではあるが、落としどころが今二つで、シリーズで一番面白くなかった。周辺描写は結構良かったのに残念。
Posted by ブクログ
シリーズ第6段。
久しぶりに読んだシリーズだけれど、キャラ立ちがしっかりしているのですぐに世界観に戻ってこれた。
かつての師との哀しい対決・・・コンセプトの面白さは十分だったが、動機と手法がね。。。
作中で駆使される心理テクニックがもはや、少年漫画主人公の特殊能力じみてきたなと。。。
とはいえエンマ様とそのしもべ達(?)の愉快な道中はまだまだ続く模様。
一応、まだシリーズは追っていく。
★3つ、7ポイント。
2023.01.29.古
※エンマ様と西野くんとの掛け合いもこのシリーズの醍醐味♫
(予想通りな)クスッとくるエンディングが◎。
Posted by ブクログ
08月-09。3.0点。
楯岡絵麻シリーズ、初の長編。健康食品を買わせる怪しげな業者の支店長が殺害される。会員リストには、絵麻の師匠とも言える大学恩師が。。
絵麻の過去を追うと、ちょっと切ない物語になる。今回も。
次作にも期待。
Posted by ブクログ
シリーズ6作目、今回は長編だ。
今回対峙するのは、なんと、エンマ様の恩師!?
しかも、高齢者をカモにした、悪徳催眠商法に騙されているって?!
いつもは、犯人は誰か、ということに主眼が置かれることが多い(who done it? フーダニット)だが、今回は犯罪の理由(why done it?)に主眼が置かれる。
真犯人は誰か、というのも最後まで確信が持てないのだが、二つの謎が絡み合って面白い。
シリーズ初めから、面白い内容ではあったが、本作はここまでの作品の白眉かと思う。
キャバ嬢が活躍するところ、エンマ様も認める実力にちょっと驚きだ。
確かに、ローティーン向け雑誌にも、単純接触効果、とか、ミラー効果とか、好意返報性の法則(もう少し優しい言葉の場合も含め)書いてあるが、彼女らはそれを自然とやってのける。
確かに、人たらし、と呼ばれるような人やプロのお姉さんは知ってか知らずか、こういった方法を使う。
あえて術中にはまりつつも、疑似恋愛と割り切れるのならそうした時間も楽しい時間なのだろうが、残念ながらそうとは限らないのが、人の常。
さて、話を戻すと、占部教授がなぜ、この行動に出るのかがわからない。
しかも事実と異なることを繰り返し語る…彼は何を隠しているのか。
何が原因なのか。エンマ様のたどり着いた先が、悲しい。
でも、いつもの場所で労をねぎらうのが、彼女の救いなのだろう。
安心できる場所の大切さも感じさせる。
Posted by ブクログ
似非健康商品をお年寄りに売り付ける「ご長寿研究所」の店長が何者かに殺された。
その現場からの目撃情報として別件の指名手配中の男が挙げられた。
しかし、どうも様子がおかしい。
そして、次に捜査線上に上がった人物が、なんと絵麻の心理学の恩師だった。研究所の常連でもあったという。
絵麻は同様を隠しながらも真実に立ち向かう。
2019.9.18