あらすじ
行動心理学を用いて相手の嘘を見破る美人刑事“エンマ様”こと、楯岡絵麻。強盗殺人事件が起こり、事件翌日に署内で拳銃自殺した刑事・宮出が犯人とされたが、同期の綿貫は、真面目で気弱な宮出の犯行を信じられず、独自で探りはじめ……。女子大生の失踪、アイドルの他殺体、歪んだ愛が引き起こす様々な事件を絵麻が捜査するなか、やがて綿貫は宮出の痛切な思いに辿り着く。
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ストレンジ シチュエーション
今回はこれまでと違った警官による犯罪とその背景にあった家族の話。家族に見せかけた集団。なんとも悍ましい。もしかすると、本当に有りそうな話。子供達の幸せを願う
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シリーズ5作目。
久しぶりにエンマ様を読んだけど、やっぱ面白い!2人の会話は笑えるw
そして筒井さんと綿貫さんコンビとも結構仲良くなった。今回綿貫さんが傷心だったからかもだけど。
強盗殺人事件がこういう裏があるとは…。
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①信じる者は足をすくわれる、②ホーム・スイート・ホーム、③センターは譲れない、④非家族の肖像、短編連作っぽくて、また楯岡チームと筒井チームの共同戦線は面白い、これもドラマ化されると良いのに〜
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私は、君と会話しているんじゃない、君の大脳辺縁系と会話しているの。
得意のフレーズが冴える行動心理捜査官 楯岡 絵麻、通称「エンマ様」。
彼女の前では、誰も嘘がつけない?
強盗殺人事件が起こり、警察署内で自殺した警官が犯人とされた。
しかし、...
短編集であり、それぞれが異なるストーリーであるが、実は、そこには、大いなる謎が隠されていた。
最後の最後に、犯人とされた警察官の痛切な思いが明らかとなり、しんみりとしました。
本当に、真実を知ることが、必要だったのか、なかなか難しいですね。
この世でたった二人の兄妹に、幸多かれと願います。
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自殺した警官から発する殺害された夫婦にからむ謎を解き明かす。
夫婦の子供たちに関する謎が最後に明らかになっていくが、あまり救いのない話で、読後感は少し暗くなる。
西野のキャバクラでの心理学の解説は個人的には少しやり過ぎな気もする。
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短編だと思っていて、ある話とある話が続いているとは思わなかった。本当に血の繋がらない兄妹でもきちんとした家族になれていた。最後は寂しかった。歪んだ愛情が発端な事件ばかりでした。
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エンマ様シリーズ第5弾!強盗殺人事件、女子大生の失踪、アイドルの他殺体…。歪んだ愛が引き起こす様々な事件。最後の「非家族の肖像」の話は好きだな。面白かった!さすがエンマ様!容疑者を追い込む姿、気持ちがいいし、かっこいい!
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題名のストレンジ・シチュエーションって、直訳すれば変わった状況だろうか。心理学用語だと、愛着理論として有名だが・・・この題名が作品にどう関わるのか楽しもうと、本書を手に取った。
予言の自己実現性はまた古い論文からの引用だと感じた。ピグマリオン効果もそのひとつだったと記憶している。作品は4章で章ごとに歪んだ愛が描かれている。最初の事件が、織り込まれているものの、短編に近いと感じる。
綿貫の同期を思う気持ちもストレンジシチュエーションだ。最終章に向けて盛り上がってくる、ハズだ。絶対。きっと。たぶん・・・
新橋の居酒屋でスッキリビールをあおるというより、哀愁を払拭するために飲みたい気分になった。
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栗山千明主演でテレビ東京系で連ドラ化された「サイレント・ヴォイス」の原作シリーズの5作目。今回は4つの異なる事件と1つの大きな事件に取り組む。4作目は読んでないが、少しこれまでと違う構成で、良かった
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今作は綿貫回と言ってもいいかもしれない。
ストーリーは綿貫の同期である宮出が拳銃自殺するところから始まる。
真実にたどり着いた綿貫が「同期の宮出が命懸けで守ろうとした二人の絆を、自分が引き裂くかたちになった」ときの心情は計り知れない。
結末の前に「非情家族の肖像」回があることで、家族のあり方の対比が浮かび上がるような気がした。
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エンマ様シリーズ第5弾。
もうここまで来るとネタ切れになりがちだが、今回は綿貫刑事の同期が絡む切なすぎるストーリーが心に残った。読後感にもえぐられた思いが。
信じられないほどに冴え渡るエンマ様の洞察力にはさほど驚かなくなってきたし、むしろほらキタキタ‼️的な感じで面白く読み進められる短編と根底にある同期の事件。ラストで明かされる謎にも光はささなかったけれど各自のキャラ立ちに救われたような気がする。逆立ちを教える綿貫刑事素敵だったなぁ。
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久しぶりの楯岡絵麻シリーズ。
警察官の自殺から始まった、様々な事件を追う事に解明されていく謎。
最初の事件をエピローグ以外はあまり関連性はなかったけど。
他の事件も短編として楽しむことが出来ました。
最後は哀しい結末でした。
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短編集で、かつ巻を通じてひとつの事件が書かれていると言う形式でした。
これが現役警察官による強盗殺人事件&拳銃自殺と言う衝撃的なもので、事実はその通りなのだけど、真相が最後までわからずで。同期を思う綿貫がけなげでした。
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横軸の住民に恋した管理人、地下アイドルの悲哀、ブラック企業の社長の考えに翻弄された兄妹などどれも面白かった。それだけに縦軸のストーリーがただの警察官が絡んだ強盗殺人事件に留まらず、生き残った兄妹の謎が最終章で明らかになると思っていたら、殺害された両親はシリアルキラーだった。
本当の親子でないことは察していたが、いきなりその結論は強引だったのではないか。もう少し伏線があれば満点だった
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宮出の拳銃自殺から全て始まる。
倉林が殺ったって証明したけど
それだけじゃ終わらんのやな。
第2話の管理人 哀れな人
第3話 アイドルグループの闇 みんな無茶苦茶やな。
第4話
男尊女卑がすぎる家族。母親も受け入れてるし。
息子もおかしくなるわ。親が悪い。
毅人が狂わんかったんだけが救い。
色々事情もあるわけやしすぐ釈放して
妹と一緒に暮らして欲しい。
それにしても何人の犠牲があるんやろう。
宮出も倉林をそそのかして殺させたことが分かって
結局罪が重くなったし。
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警察官による、職務上知り得たことを利用した犯罪、そこから派生した謎。宮出警察官の思いはわかるけど、それはダメでしょ、同期の綿貫の思いが悲しい。不動産会社社員にマンション管理人、住んでる所を知られているだけに恋愛絡むと厄介。西野のキャバクラネタは下らなすぎて笑う気にもなれない・・・(苦笑)。誘拐話は犯人が最初からなんとなくわかった。
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行動心理学を用いて相手の嘘を見破る美人刑事“エンマ様”こと、楯岡絵麻。強盗殺人事件が起こり、事件翌日に署内で拳銃自殺した刑事・宮出が犯人とされたが、同期の綿貫は、真面目で気弱な宮出の犯行を信じられず、独自で探りはじめ…。女子大生の失踪、アイドルの他殺体、歪んだ愛が引き起こす様々な事件を絵麻が捜査するなか、やがて綿貫は宮出の痛切な思いに辿り着く。
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「行動心理捜査官・楯岡絵麻」シリーズ第5作。
本作も全4編で構成されているが、それぞれの個別の事件とは別に前作同様全編に渡って伏線があり、それも最後に解決されるという流れになっている。今回も一瞬だけ現れるマイクロジェスチャーを読み取り容疑者を追い込んでいく様が発揮されており、面白い。
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06月-21。3.0点。
楯岡絵麻シリーズ。冒頭で警官の自殺から始まる、いつもとはちょっと違うテイスト。自殺の謎を追いつつ、通常の連作短編。
自殺に繋がる背後のテーマは、哀しい結末。
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エンマ様シリーズ。
こんなに嘘発見器みたいに一言一言これはウソ、それはウソじゃないて分かったらすごすぎるわ!
名前に至っては五十音順表を一文字ずつ指していって、動向がおかしかった文字を繋ぎ合わせるとか。
そもそもそんなにじっと五十音順表指すところ見てくれないやろ、と思うけど。
とは言え、好きなシリーズなんやけど(笑)
警察官の宮出が空き巣に入り帰宅した家主を殺害したというのが発端。
でも殺害したのは共犯者で、宮出はその被害者が実はサイコパス殺人者なのでそこの子どもを救出するため一芝居打って空き巣に入った、てことなんやけど、殺してしまったのは予想外だったらしい。
では、どうなることを目的とした空き巣だったのかがちょっとよくわからなかったな。
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短編4篇。
第一話からいきなり衝撃がおそいかかる。
警察官の拳銃自殺。
なぜ彼は死ななければならなかったのか。
この物語は本書中を通して、暗い影をおとし、一方で真実に迫るための鍵となる。
なお、拳銃自殺は、単なる自殺にあらず、被疑者死亡の銃刀法違反となる。
…まあ、それよりも、もっと重い「罪」がのしかかるのだが、それは本作とは関係がない。
重い話の清涼剤が西野。
相変わらず簡単にキャバ嬢の手練手管に引っかかり、「キモ」(気持ち悪い)と言われている。
そして、エンマ様の恋愛指南。
単純接触効果、ゲイン効果、ウィンザー効果…性的魅力は相対評価にすぎないし、恋愛感情は錯覚の積み重ね(229~230)だそうだ。なるほど…
本題に戻ると、本作で影を落とし続ける宮出(死亡した警官)だが、彼の行動を顧みれば省みるほど、本作で登場する愛というものについて深く考察せざるを得ない。
そして、親の姿が子供の手本になる、というのも怖い。
わたしなんかが親で、子供たちはちゃんと育つのか、そんな気にもさせられた。
でも、きっとそうやって立ち止まって、振り返って、地を這って、子供を育てるのならば、その姿を見て育った子供たちは、必ず何かを感じ取ってくれるはずだ。
いや、そうあって欲しいものだけれど、所詮は親子であっても他人。
できることは限られているし、子供たちの人生は子供たち自身のもの。
だからこそ、親は、大人は、正しく生きようとする姿を見せ続けなければいけないのだ。
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自殺した同期が強盗殺人犯と信じられない綿貫が活躍するシリーズ第5弾。
筒井の腰巾着と紹介されてるけど、毅人・芹香兄妹の幸せを慮る綿貫、いいやつ!
この兄妹がまた一緒に暮らせる日が早く来るといいですね。
このシリーズ、好きですが、行動心理学の説明担当が西野に変わったのがちょっと・・・。
ペラペラと「なだめ行動が~」と喋りまくるお客、ウザいだろうな。
ここまでキャバ嬢に入れ込む設定にしなくても、純粋でちょっとズレてた西野が良かったんだけど。
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エンマシリーズ第5弾。
今回は、エンマ様の切り札、行動心理学が大活躍!という感じではないかな。
どちらかというと、今回は、筒井さん、綿貫さんコンビがポイントだと思う。
エンマ様のことを苦々しく思いながらも、認めている2人。
第5弾以降、どんなふうにかわるのかしら?
しかし。。
いろんな面で綿貫さんが気の毒に思えた作品だったな。。
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エンマ様シリーズ第5弾。
今回も行動心理学を駆使して、犯罪者を暴きまくる。
ただ、助けられない被害者もいる。
そして、真相を暴くことを躊躇う事件もある。
人の心が読めるだけに、辛いこともある。
でも、心理戦は面白い!
2019.7.14
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今回は新要素がなく心理学も薄く、シリーズならではの個性より事件もの的に拡散した風で求心力があまり感じられなかった。ストーカー、マネージャー、メンバーと巻き込んだアイドルの若い命が惜しい。もじった名付けは遊び心?仲の良い兄妹の結末も切ない。ぽんぽん掛け合う絵麻と西野は安定した魅力。仲良いなあ。可愛い。
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シリーズ第5弾。
短編集。
取り調べの際に容疑者の行動を心理分析し自供を引き出す分析官のお話。
短編集なので読みやすいが、事件の深みがもう少し欲しいところ。
相棒の男性刑事がどうにも釣り合わな過ぎてもったいない。
主人公を引き立たせる為のダメな相棒設定はわかりやすいけど・・・魅力に欠ける。
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気の弱い警察官。闇ギャンブルにハマる。
その警官の拳銃自殺から、始まる。
その警官が殺人事件の犯人と推定された。
楯岡絵麻と西野刑事は、真犯人を突き止めようと努力する。
西野のキャバクラ好きは、病気なようなものだ。
なだめ行動、マイクロジェスチャーをキャバクラ嬢に教える。
ウイリアムシェルドンの類型学の知見。
倉林の体型は、やや細身だが、肩と胸がしっかりと盛り上がっており、筋肉質と言える。
中胚葉型。
果たして、これで、性格まで判断できるのか?
血液型の性格決めと似ている。
ロバートマートンの「予言の自己実現」
「ある状況が起こりそうだと考えたその人たち自身によって、その状況が実現されてしまうという考え方」
パートナーに浮気を疑われている人は、そうでない人より浮気に走りやすい。
マッチング仮説とは、「人は身体的な魅力が釣り合った相手をパートナーに選ぶ」とする仮説。
釣り合い仮説。姉と妹は、同じ男に惚れてしまうが、性格で マッチング仮説が働く。
内胚葉型ぽっちゃり。
依存的、独りよがりな、気取った。
くつろいだ。愛想のいい。社交的。
女優は、本当に完璧な顔立ちというのは印象に残りにくい。ほんの少し欠点があったほうが認知的不協和を引き起こし、人目を引きつける。印象にも残る。
マッチング仮説で自分の釣り合う容姿のメンバーを応援する。
単純接触効果。風采の上がらない容姿をしているからこそ、マイナスからの加点評価になるゲイン効果。好評価をまた聞きすることで、他の子が好きな異性への評価が自分でも上がってしまうウインザー効果。性的魅力は、絶対評価ではなく、相対的評価に過ぎないし、恋愛感情なんて、錯覚の積み重ね。
事件の現場は、心理学の臨床である。
楯岡絵麻の動きは、派手さがないが 心理をめぐる攻防とも言える。
Posted by ブクログ
シリーズ第5弾。
今作では絵麻の同僚の綿貫の同期が殺人事件に加担し、署内で拳銃自殺を図った事件を根底に、事件を繋ぐ連作短編集。
ここ何作かよりは地味な印象はあるが、初心に返り、大脳辺縁系に訴える絵麻の取り調べ手法が復活。
綿貫の同期の自殺の根拠が弱い分、いつもより面白さは半減してしまっているが、最近発売された新作に期待。