佐藤青南のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ就活生のSNSアカウントを探し特定して個人情報を企業に密告する。インターネット専門探偵の潮崎に調査されて内定を取り消されたと言う大学生の茉百合が事務所に押しかけてきて、アルバイトとして雇えと言う。雇う気は無かったが、茉百合の見つけてきたアカウントをフォローした途端、潮崎のネット上の彼女達が次々と殺人の標的にされ始め…
茉百合の本当の目的、そしてロメロと言うアカウントの正体。色々な事が交錯し、事件の真相はとても嫌な物でした。
ラストまで気を抜けず、全てが氷解した時、何だか潮崎が哀れでした。お世辞にも良い人とは言い難い人物像でしたが、イヤミス過ぎて呆然としてしまいました。
茉百合の強かさ -
Posted by ブクログ
ネタバレ前作を読んだのがもう1年半も前なので、細かい設定をだいぶ忘れていますが、オリジナル・ストラングラーの存在と警察内部の疑わしさが気になるポイントとして残っていたように思います。
本作ではそこにどれだけ近づくのかが私の興味の中核だったのですが、それを軸にしつつも直接は関係のない事件が連作短編的に描かれているので、その点についてはちょっと肩透かしな感がありました。
また、死んだはずの伊武の幻影が現れるという設定について。恐らくは簑島が精神的に病んでるからだとは思うのですが、ちょっと非現実感が強まったように感じたところにも少し引いてしまったかもしれません。
ただ気になるのは……誤植なのか分かりま -
Posted by ブクログ
通報の電話だけで事件を解決してしまう通信指令室を舞台にした、まさかのシリーズ第2弾。
前作では、ちょっと無理やりな感じがしたので、続編が出ていて、買うのをためらったのだが、今作では通信指令室の「万里眼」の正体を探す為、通信指令室に頻繁に電話をかけて来る「出せ出せ男」の問題が、全作品のベースにあったので、前作よりは楽しめた。
この作者さんの作品は他のシリーズの方が好きなのだが、好きなシリーズは終わってしまったので、今作を読んでいるが、今作はどこか安楽椅子探偵もの的であり、しかも恋愛寄りなので、本格的なシリーズものが始まることを期待したい。