佐藤青南のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
自分は普段バイクに乗るので「白バイ」というタイトルが目にとまり手に取りました。
内容はそんなにバイクについての細かな小ネタはないのですが、純粋に話が一貫してよくできており、中だるみもすることなく読めました。登場人物も複数登場しますが、1度登場したら忘れないくらい魅力的で実写化したらオモシロそうだなと思いました。
駅伝先導の白バイに憧れて白バイ担任になった口癖が「すみません」の本田木之美と、運転技術がずば抜けてプライドが高い川崎潤2人の主観視点で進んでいく。
2人の成長が描かれて王道な話だけど気持ちの良い終わり方でスラっと読みやすく読んで損はないと思います! -
Posted by ブクログ
書店の平積みで、「おっバイク物!」と思って購入しました。
女性の白バイ隊員が主人公の、これも「青春小説」と言っていいかな?間違っても、警察小説ではありません。
冒頭で、キックスターターで白バイのエンジンをかける描写があり、一気に萎えてしまった。今時、直4の750ccをキックでかける訳ないでしょ・・・30年前かよ
とツッコミつつも、やる気はあるけどライディングが下手な女性白バイ警官(主人公)と、抜群のライディングテクニックを持ちながらも冷徹な女性白バイ警官。
どうしても、ジウがドラマ化された時のあの二人の女優さんに思えてしまった。
物語は面白かったです。しかし、書店は何故?今これを -
Posted by ブクログ
「鍊獄(れんごく)」には、カトリック教会の教義で天国に入る前に小罪を浄化する場所
一時保護所ではさまざまな事情を抱えた子どもをお預かりしとりますが、無事親許に帰ることができるのはおよそ半数程度というのが現状です。
第9回『このミステリーがすごい!』大賞・優秀賞受賞作の、待望の文庫化です。「今日的テーマを扱いつつ難易度の高いテクニックを駆使し、着地の鮮やかさも一級品」茶木則雄(書評家)。10年前に起きた、ある少女をめぐる忌まわしい事件。児童相談所の所長や小学校教師、小児科医、家族らの証言から、やがてショッキングな真実が浮かび上がる。巧妙な仕掛けと、予想外の結末に戦慄する! -
Posted by ブクログ
佐藤青南『犬を盗む』実業之日本社文庫。
犬と人の絆と共に進展するミステリー小説。
『人と犬の絆に感涙、想像を超える展開に一気読み必至の傑作ミステリー!』とあるが、そこまでではない。随分とハードルを上げたようだが、ハードルを越えられなかったようだ。
犬の目線での描写は何か意味があったのだろうか。老女殺しの犯人の正体は余りにも出来過ぎだし、女性作家の離婚騒動も邪魔なだけのように思った。
都内の高級住宅地で一人暮らしの資産家の老女が何者かに殺害される。部屋は物色された跡があり、かつて犬を飼っていた痕跡が残されていた。
かたや、雑誌記者の鶴崎は、過去に長野県で両親と犬を撲殺した少年が松本と