佐藤青南のレビュー一覧
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ネタバレ某県警本部通信司令室には「万里眼」と呼ばれる通信指令課員がいる。その正体は君野いぶき巡査、28才の女性警察官である。彼女は通報の内容を聞いただけで真相を見抜いてしまう…。
「お婆さんが家が盗まれたと言っている」という若い女性からの通報『家を盗まれた女』。帰宅したところ冷蔵庫に保管していた大根が1センチ短くなっているという女性の通報『誰かが大根を食べた』。空室となった上階から足音が聞こえて眠れなかったため幽霊を退治して欲しいという女性の通報『マンションに住む幽霊』。家の壁に赤いインクで落書きがされたという県議会議員の妻からの通報『幻の落書き魔』。帰宅途中のサラリーマンから繁華街の路上で刺されたと -
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ネタバレ「目の上のあいつ」
薬物で有罪となったかつての人気ミュージシャンが活動再開しようとしていた矢先に自分のスタジオで死亡しているのが発見される。一見覚せい剤の乱用が元で休止したように見えたが...。
「ご近所さんにご用心」
老女が自宅で死んでいるのが発見された事件。容疑者として上がってきたのは,隣に住む亡妻の重度の障害のある連れ子を一人で世話している近所でも評判の良い男。一体何があったのか。
「敵の敵も敵」
中学生の女子が仲間にリンチされて死亡した。容疑者は被害者の幼馴染で親友の少女。被害者が陰で自分の悪口を言っていると怒っていたようで,不良仲間3人を連れて被害者を呼び出したらしい。どう考えても有 -
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ネタバレ音楽隊採用の変わり者刑事、鳴海桜子シリーズ第三弾。
前二作同様、サクサク読めるし、次回作もぜひ読んでみたいのは確かなのだが‥‥。
ロックミュージシャンの古溝や校長の性格がもう少し詳しく書かれていた方が、殺人の動機としては納得できたかも。自殺の動機としては充分過ぎるのだが、校長がしたことは言語道断なのだが、古溝はまだ中学生で、よくありうることかもしれないし。
また、細かいことだが、鳴海が音大卒というだけで、 吹奏楽部の顧問がプロ扱いするなんて。ちまたに音大卒なんて掃いて捨てるほどいるでしょうが。もっとも鳴海は本当はプロ顔負けの実力者なんだけど。
北海道の食べ物描写は、とっても楽しい。 -
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ネタバレ潮崎真人は、企業の依頼を受けて就活生のSNSアカウントなどを調べる会社を営んでいる。ある日、アナウンサーの内定が取り消されたと乗り込んできた女子大生・灰原茉百合をバイトとして雇うことに。茉百合がある学生を調査した後、ネット上で関わりのあった人が次々と殺されていき…。
インターネット上でアカウントを特定して調査を行う。実際にこういう仕事はあるのだろうけれど、時代だなぁと思う。特定の仕方も触れられているが、本当にこれで特定できるのかと思うと容易すぎて怖い。ネットリテラシー、気にするようにはしているが、こういうものを読むと本当に気をつけないといけないと感じる。
潮崎のやり方も人間性も褒められたもので -
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捜査一課の音喜多と音楽隊志望の刑事、鳴海が殺人事件の捜査をするバディものの一作目。
鳴海桜子がとにかく変人で、しかし切れ者という設定がとても面白い。鳴海の音楽の知識で、事件も解決するのだが、次が気になってどんどん読み進められた。
次回作もぜひ読んでみたい。
しかし、冒頭のベートーヴェン交響曲第五番『運命』の第一楽章が終わり、万雷の拍手が巻き起こったとあるが、そんなことってある?ふつう楽章と楽章の間は拍手しないものでは? それか、普通は鳴らない拍手が巻き起こるほど素晴らしい演奏だった、とか書くべきでは?そこがのっけから気になってしまったので、星三つ(大学の音楽の先生に聞いたが、やはり普通はあり