佐藤青南のレビュー一覧
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楯岡絵麻シリーズ3作目!
「目は口よりもモノを言う」「狂おしいほどEYEしてる」は、ドラマシーズン1で扱われたもの。
3話からは初見なので純粋に謎解きを楽しんだ。
狂おしいほど~に出てきた八坂という男について、3、4話は連続している。
これは本書を通して、大・どんでん返し!と言える。
いや、これはやられた!
当たり前、を疑う、疑義なし、を疑う。
一般社会ならやめなさいよと言われるような事柄だが、そこを見返してみることの意義を感じさせる。
しかも、適当な思い込みではなく、きちんと裏を取った上で!
だから、エンマ様と呼ばれ、上の覚えめでたいのもわかる。
あーこういう人になりたい!仕事のできる女の人 -
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ネタバレエンマ様シリーズ。
こんなに嘘発見器みたいに一言一言これはウソ、それはウソじゃないて分かったらすごすぎるわ!
名前に至っては五十音順表を一文字ずつ指していって、動向がおかしかった文字を繋ぎ合わせるとか。
そもそもそんなにじっと五十音順表指すところ見てくれないやろ、と思うけど。
とは言え、好きなシリーズなんやけど(笑)
警察官の宮出が空き巣に入り帰宅した家主を殺害したというのが発端。
でも殺害したのは共犯者で、宮出はその被害者が実はサイコパス殺人者なのでそこの子どもを救出するため一芝居打って空き巣に入った、てことなんやけど、殺してしまったのは予想外だったらしい。
では、どうなることを目的とした空 -
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死刑囚・明石とその明石に恋人を殺された刑事・簑島によるバディもの。
佐藤青南と言うと、楯岡シリーズや白バイシリーズなど、警察ものでも軽いタッチが印象的だが、今作は重厚な印象を受ける。
風俗で働く女性ばかりを狙った連続殺人の犯人は、何度も首を絞めることから「ストラングラー」と呼ばれている。
14年前に起きた連続殺人事件の犯人として明石が逮捕され、死刑の判決も受けたが、同じ手法で新たな殺人事件が起きる。模倣犯なのか?それとも14年前の明石の逮捕が冤罪だったのか?複雑な思いを抱えながら、捜査一課の刑事となっていた簑島は明石と面会する。
明石の支援者の活躍で、事件は解決。その後も一家殺人事件など、未解 -
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意味深長なタイトルだが、この意味を知った時、あの有名な映画を思い出した。
映画名を言ってしまうとそれだけでわかってしまうので控えるが名作だ。
本書は4話収められている。
1話目は動画配信についての物語。
誰がなぜ殺したのか、という王道の謎解きはもちろんのこと、林田シオリがいい味を出し始める。
まだまだ謎の多い彼女、ドラマ版では初めから登場していた。
ふわふわな女の子然としていたが、どうも違うようだ。
もしやエンマ様の後継者候補か?!
2話、3話は家族の物語だ。
家族は密室なので、家族の中のことはわからない、という物語が作りやすいのだろう。
さて、最終話。
西野がプロポーズ?!
エンマ様は -
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短編4篇。
第一話からいきなり衝撃がおそいかかる。
警察官の拳銃自殺。
なぜ彼は死ななければならなかったのか。
この物語は本書中を通して、暗い影をおとし、一方で真実に迫るための鍵となる。
なお、拳銃自殺は、単なる自殺にあらず、被疑者死亡の銃刀法違反となる。
…まあ、それよりも、もっと重い「罪」がのしかかるのだが、それは本作とは関係がない。
重い話の清涼剤が西野。
相変わらず簡単にキャバ嬢の手練手管に引っかかり、「キモ」(気持ち悪い)と言われている。
そして、エンマ様の恋愛指南。
単純接触効果、ゲイン効果、ウィンザー効果…性的魅力は相対評価にすぎないし、恋愛感情は錯覚の積み重ね(229~230 -
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本作は長編。
舞台は新興宗教だ。
たくさんの新興宗教があるが、全般的にこういうようなイメージがある。
もちろんそんなことを言い始めたら、キリスト教や仏教、神道は良くて、我が〇〇教は胡散臭いとは何事か、と怒る方もいるかもしれないが、特定の宗教を批判するものではない。
印象はあくまで私個人の感想で、この物語は「おはなし」だ。
物語はのっけから不穏。
なぜ餓死者が出たのか、本当に祈り、手をかざすことで難病は良くなってきたのか。
キャバクラ大好き西野にロマンス?のようなもの、絵麻のサイコパスな元カレも再び登場。
たくさんの小さな謎をちりばめ、大きな謎に迫る本作品は興味深い。
流石に同様のことはそう -
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シリーズ4作目。
今回はエンマ様の元カレが登場だ!
全く、ろくな男がいない、、なんて嘆いているけれど、エンマ様ったら、見る目がありすぎて見る目がないだけ。
なんか、可愛い。
完璧でないものに人は惹かれるというから、もしかしたら術中にはまっているだけかもしれないけれど。
「ご近所さんにご用心」は反吐が出る内容。
始まりは、単なるご近所トラブル、しかも、猫のフンが散らかっているとか餌付けしているしていないだとか、本当にそこらへんにゴロゴロある話。
ところが、だ。
どうも怪しげな犯人、何かを隠している。
子供のことは愛しているようだが、妻の話になると口が重い。
そこに何かあるようなのだけれど、結果