佐藤青南のレビュー一覧
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ついにストラングラーの正体が明らかになる完結編。
前作で殺人を犯してしまった簑島。
逃亡を続ける彼を探す加奈子、碓井、望月はストラングラー候補のリストを作成した有吉・久慈の二人の刑事からの協力も得ながら、本物のストラングラーに迫っていく。
明らかになる14年前の事件の真相とストラングラーの正体。
犯罪を犯してしまった簑島はどうなるのか?
明石の無罪は証明されるのか?
最後までハラハラドキドキしながら、読み終えることが出来た。
4作も続くと思っていなかったが、ストラングラーの正体は少し拍子抜け。
でも、これまでライトな感じの警察小説が多かった作者の重厚な作品が読めたのがとても良かった。 -
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佐藤青南『ホワイ・ダニット 行動心理捜査官・楯岡絵麻』宝島社文庫。
シリーズ第10弾。敏腕美人刑事・楯岡絵麻の行動心理学を駆使した活躍を描く、4話を収録。
なだめ行動にマイクロジェスチャーと何時ものように被疑者の嘘を暴く楯岡絵麻。ネタが尽きたのか以前のような圧倒的な面白さは無いように感じた。
『第一話 殺人動画にいいねとチャンネル登録お願いします』。先ずは軽いジャブということか。最初に登場するカップルのYouTuberは本編とは全く関係が無く、無駄な登場であったことに驚いた。人気カップルYouTuberの男性が何故か単独で生配信を始めると突然そこに乱入して来た何者かに刺殺される。犯人はカ -
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シリーズ3作目。
前作で冤罪を証明しようとしていた死刑囚・明石が別件で殺人事件を起こしていることを知った簑島、矢吹、碓井。
冤罪を晴らす為に一致団結していたかに思えていた3人の心はバラバラになり、特に簑島の精神状態は崩壊していく。
そんな中、新たにアパートの空き部屋でデリヘル嬢が殺害される事件が起き、本物の「ストラングラー」が犯罪を再開したと思い込んだ簑島は仲間の制止を振り切り、親のコネで悪事を封印出来ることをいいことに、女性に暴力をふるいつづけていた葛城に会いに行くが・・・
と今回の話はここまで。
ここで終わるのか・・・
とつい思ってしまう展開。
中盤では小学生が同級生を殺害すると言う事件の -
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SNSの裏アカウントを特定するインターネット上専門の探偵である潮崎真人と、彼によって裏アカウントが特定され就職試験に落ちた大学生の灰原茉百合のバディもの。
ある日、茉百合が見つけたアカウントの主が殺人犯ではないかという疑惑が浮上する。
今の時代ありそうな物語で、SNSの怖さを改めて感じた。主人公の職業もそうだし、ネット上の恋人から貰った写真の流用とか、SNSで繋がった相手が実は危ない人だった……とか。何となく投稿した写真や情報からこんなにも簡単に特定されるのか、と。
茉百合のしたたかさにはしてやられた。
終盤は怒涛の展開から予想外の結末を迎える。 -
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シリーズ第3弾。
県警本部の通信指令室を舞台とした連作ミステリー。
プロローグで「万里眼」に復讐を誓う不気味な人物の存在が描かれ、「万里眼」こといぶきに危機が迫っている中、いつも通り、謎の通報の真相を見破っていくいぶきとそれを見守る指令室のメンバーと捜査一課の和田。
徐々に怪しい人物がいぶきに近づいていることが各章で描かれているが、何となく話が恋愛要素に寄り過ぎていて、どちらをメインで描きたかったのか、いまいち分からなかったのが残念。
この作者さんのシリーズものは、あまり長く続かないので、次回あたりでいぶきと早乙女の恋愛話が決着して、終わるのかなぁ。恋愛パートより、本来の謎解きパートを多めにし