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「<万里眼>を出せ」。Z県警通信指令室に頻繁にかかってくるようになった<出せ出せ男>からの入電。身元を特定する手がかりはまったくない。気味の悪さを感じつつ、今日も市民からの通報に対応していた早乙女廉は、男の子から『宇宙人にさらわれた』という一報を受ける。信じがたい内容に動揺していると、ほかならぬ<万里眼>その人、君野いぶきがいつものように割り込んできて――。電話越しに事件解決、空前絶後の警察ミステリ!
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Posted by ブクログ
何の予備知識もなく、「あ、佐藤青南...」程度で手に取って購入。おかげで、これがシリーズ物の「第二弾」であることに読み始めてから気づき(^ ^; 登場人物紹介的な意味では、やはり「途中参加」なので若干分かりづらい部分もあったが、大筋としては本作から読み始めても無問題。ストーリー的には一話完結の連作...続きを読む短編集。 主人公と「万里眼」先輩とのビミョーな関係性が、前作を読んでるともっと分かるのかも知れないが、何というか「中学生向けラブコメ」みたいな感じで(^ ^; もどかしくもくすぐったい(^ ^; 惜しむらくは、ネガティブスパイラル陰キャの主人公に、「好意を寄せられる」要素がもっと見えると、納得した上で読めるような...(^ ^; 「イケボだ」ってだけでは...(^ ^; 前作を読めば分かるのだろうか(^ ^; ミステリなので、ネタバレしないようにすると何も書けなくなりますが...(^ ^; 気軽に読めて謎解きはきちんとしている佳作である、とだけは記しておこう(^ ^
佐藤青南『お電話かわりました名探偵です リダイヤル』角川文庫。 シリーズ第2弾。安定の面白さ。プロローグと5つのエピソードで構成される安楽椅子探偵ミステリーの変型のような作品。 県警通信指令室に勤務する君野いぶきは電話越しに事件をたちどころに解決することから『万里眼』と呼ばれていた。そんな通信指...続きを読む令室に『万里眼』を電話口に出せという謎の男からの電話が相次ぎ…… 本体価格680円 ★★★★★
通信指令室を舞台にした物語の第2弾!5編からなる短編集でホッコリする話もあってとても面白かった!主人公の早乙女君といぶき先輩の今後も気になるところで続編に期待です(笑)
110番通報での対応だけで事件を解決する「万里眼」君野いぶきシリーズ2作目。今回は宇宙人に攫われたと訴える少年や訪問宅の住人の様子が変だと連絡してきた人物の謎がこれいぶきさんじゃなくても判るんじゃ?と感じたけど、三人のひき逃げ犯候補から真相を解く話はいい感じかな。「万里眼を出せ」という度重なる迷惑通...続きを読む報やちょっとした小ネタエピソードがしっかり関わってきたので最後の事件は読みごたえあった。相変わらず早乙女君との恋模様はもじもじ状態でお互い別の人物とデートしそうなので拗ねるってお前ら何年生じゃ!早乙女君に至ってはいぶきさんへの恋心自覚してないんかい!だけどこれが最後の事件の重要要素になったのでまあいいか。 三冊目ではちょっとは関係発展しているのか?(三冊目は手元にある)
県警通信司令室勤務の早乙女廉。「万里眼」と尊敬される先輩君野さん。早乙女のイケボに惹かれて可愛く迫るミキさん。通信司令室に入り浸り君野さんをデートに誘う和田さん。どう決着つけるのかと思ったら「万里眼」に絡めて解決。君野さんの博識ぶりには感心。いろんなこと知ってないと「万里眼」にはなれないよね。
シリーズ2作目です。 前回同様、万里眼の異名を持つZ県警通信指令室の君野いぶきが電話越しに事件を解決します。 1話目の子供の通報の件は現実にあったら悪戯で片付けられそうな案件。無事に解決してよかったです。 主人公2人の人物像より脇の登場人物が魅力的な不思議なシリーズです。
110番通報の内容だけで事件を解決する「万里眼」君野いぶきと彼女を慕う同僚の五月女廉のシリーズの第2作。難しい設定だが、なかなかのクォリティー。ただ、第1作の第一編が傑作なのに比し、今回のは凡庸。しかし、事件の謎を解くだけでも難しいのに、さらに君野に通報することにより、通報者の人生まで変わっていく...続きを読むところを描くという意図は前作から変わっておらず、なかなか感動的でもある。それに比べ、いぶきと廉のラブストーリーはジュブナイルめいているのは、相変わらず微笑ましい。
通報電話だけで謎を解いてしまうミステリーの第2弾です。これドラマ化できそうですけど、主人公たちがほぼ通信指令室を出ないので地味かな。
Z県警通信指令室のお話の第二弾。 今回も、指令室にかかってくる電話から、謎を解いていくというスタイルは同じだけれども、その凄腕通信指令員「万里眼」の正体を暴こうとする謎の人物の存在が、この一冊をまとめている。この作りは前回よりもいいなーと思った。 早乙女くんといぶき先輩の関係の描きかたも前作よりもお...続きを読むもしろかった。 まだ続きがあるようなので、そこまで読んでみようかなという気にさせられた。
前作で登場人物が苦手だと感じていたけど、人物描写が改善されたのか、単に慣れたのか、今回はあまり抵抗なく楽しく読めた。 宇宙人にさらわれた少年の話と、最終話が面白かったな。 二人は相変わらず昔の中学生みたいなもどかしさばかりだけれど、和田さんやミキさん(会ってんのかい!と突っ込んでしまった)もいいア...続きを読むクセントになって、今後の発展があるのだろうか。三作目も出ているようなので、ちょっと楽しみ。
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