あらすじ
“エンマ様”が見破った「動機の噓」、そこに隠されていた真実とは?
どんでん返しに次ぐどんでん返し!
累計75万部突破! 大人気シリーズ待望の最新刊です。
人気カップルYouTuberとストーカー、犯行時の記憶を失ったカリスマホスト、天才子役の母親の転落死……。
相手のしぐさから噓を見破る敏腕美人刑事・楯岡絵麻が、お馴染みの捜査一課のメンバーとともに数々の難事件に挑む!
【著者について】
佐藤青南(さとう・せいなん)
1975年、長崎県生まれ。第9回『このミステリーがすごい!』大賞・優秀賞を受賞し、『ある少女にまつわる殺人の告白』にて2011年デビュー。他の著書に「消防女子!!」シリーズ、「行動心理捜査官・楯岡絵麻」シリーズ(以上、宝島社)、「白バイガール」シリーズ、『犬を盗む』(以上、実業之日本社)、『君を一人にしないための歌』(大和書房)、『鉄道リドル いすみ鉄道で妖精の森に迷いこむ』(小学館)、『たぶん、出会わなければよかった嘘つきな君に』(祥伝社)、「連弾」シリーズ(中央公論新社)、「お電話かわりました名探偵です」シリーズ(KADOKAWA)、「ストラングラー」シリーズ(角川春樹事務所)などがある。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
西野がついに婚約してしまい、複雑な思いでした。絵麻とのコンビが好きだったので、本当に結婚しちゃうのは寂しいです…
婚約者・琴莉の不安行動が気になる所ですが、真っ直ぐな西野の性格がとてもお似合いで、これで良かった気がします。
今回は初期の頃の取調スタイルに戻った様でしたね。犯人の動機が後味悪く、切なかったです。特に子役の子の未来を思うと…
そして、まだまだ不穏な空気が漂い、次巻で解決する事を願っています。
ホワイ・ダニット
隙の無い観察眼で嘘を見抜く楯岡さんとうそのない性格の西岡さんのコンビは安心して事件解決までを楽しめる。筒井さんや綿貫さんも反発しながらも捜査に協力している。毒舌も軽快で面白く感じる
Posted by ブクログ
YouTuber・No. 1ホスト・人気子役など色々な短編集でとても面白くサクサク読めた。死刑になっても子供の事を守ろうとする父親の愛情を感じられた。魔の手が迫っている感じで終わった。いつも通りエンマ様がギャフンと言わせて欲しい。
Posted by ブクログ
題名のホワイダニットは推理小説で普通に使っている。語源はwhy did it? なのだが、私が気になったのは、なぜホワイとダニットの間に「・」が入っているのか?だ。英語にしても「・」はない。意図はないのはわかっているつもりだが、わたし気になります。
さて、題名通りなら「動機」を暴くのだろう。動機にのみ焦点を当てる事の佐藤青南さんの勇気や気概が見えるような気がするので、楽しみだ。
動機は行き着くところ、お金か異性絡みか恨みか復讐か知られたくないことがあるかくらいで、サイコパスなら快楽なのでわかりにくい。にも関わらず「動機」が題名だ。面白いに違いない。
竈門炭治郎のように闘気を消すくらい、動機を消せるとしたら面白いのだが、、、(闘気と動機って、、、恥)炭治郎ゴメン。
初っ端からYouTuberのカップルの事件の動機が謎だ。東野圭吾さんではないが、やはり「実に面白い」。
新人ホストの事件は、、、あれっ、私わかっちゃいました。
天才子役の母の事件は、複雑な思いが絡み合っている。殺害の動機だけでなく、別の動機も描かれていて、次第に「動機」の虜になっている。
強盗殺人事件は、あれ、あれっ、これもわかっちゃいました。
この4つの短編は、構成がよくできていて、動機に焦点を当てつつ、楯岡絵麻が解決していくプロセスは、やはり面白い。そして3話の最後に事件が追加される。
それ以上に興味深いことが起こっている。これが前作の「楯岡絵麻VS佐藤青南」の最後に描かれたことの回収なのだろうか?コーラと同じく、また続きが読みたくなる。キーマンは楠木ゆりか。2作続けての布石だ。
こうしたことからもシリーズは順に読んだ方が面白さが増すと思うのである。
Posted by ブクログ
ちょいちょい過去の作品のストーリーを忘れていることに気づき、若干モヤったが、相変わらずテンポよく読める作品である。
今回の中で、一番、共感したのは、「天才子役はミスキャスト」だな。
なんとも後味の悪い結末かもしれないが、筒井じゃないが、自分も間違っていなかったと思うし、導き出せた絵麻はさすがだ。
せつない結末だけど。。
最後の章は、完全に次の作品に繋がっている。
これは楽しみだ。
Posted by ブクログ
“エンマ様”が見破った「動機の噓」、そこに隠されていた真実とは?
どんでん返しに次ぐどんでん返し!
人気カップルYouTuberとストーカー、犯行時の記憶を失ったカリスマホスト、天才子役の母親の転落死……。
相手のしぐさから噓を見破る敏腕美人刑事・楯岡絵麻が、お馴染みの捜査一課のメンバーとともに数々の難事件に挑む!
Posted by ブクログ
相手の仕草で嘘を見破ることができる楯岡絵麻のシリーズ10作目。
何か切ない話が多かった。絵麻と筒井の仲もかなり戦友感が強くなったような気がする。実際にそんな描写も最後の方に出てきたし。
西野と琴莉の仲を引き裂こうとする不穏な空気が漂いつつ次作に続きます。
Posted by ブクログ
タイトル通り、動機にフォーカスした1冊。
犯人ははっきりしていて、自白していたりするのだけど、なぜ犯行を行ったかに謎があり、エンマ様の登場。
あいかわらずかっこいい。
そして、筒井との関係も信頼が増してきていて、いい感じ。
西野も成長してきてるし。
子役のあの子の話は切なかった。
どうか、その後の彼女が強く生きてくれますように。
あの事件の裏にあの人あり、か。まだ決着はついていないから、まだ続巻があるよね。今度はもうちょっと早めに読めると嬉しい。
Posted by ブクログ
シリーズ10作目。
久しぶりの通常のシリーズものに戻った印象。
現代の問題を取り入れた4作から成る。
1作目はカップルYouTuberの男性が配信中に殺害されると言う、最近いろいろ問題になっている生配信。
犯人はストーカーだった女性だと、すぐに判明するが、絵麻は納得出来ず、マイクロジェスチャーとなだめ行為から、被疑者の隠している事実を炙り出していく。
2作目はホスト殺し。
3作目は子役タレントの母親の転落事故。
そして、4作目に並行して描かれる絵麻と死刑囚の楠木ゆかりの対峙が描かれる。
久しぶりに取り調べ室が舞台となり、絵麻の心理捜査が全面に出ているし、事件解決後の高齢の飲み会も復活し、初期の作品傾向に戻って来た気がして、個人的には面白かった。
Posted by ブクログ
最近の世相を程よく取り込んでいる。ホストの話の犯人さえも封じ込めていた動機を自白させたのは恐怖さえ感じる。子役の話、側から見た子役人気の弊害、親がおかしくなって子供を不幸にする。筒井・綿貫コンビとうまく協力しあって事件を解決に導く。
楠木が次回またからんでくるのか。
Posted by ブクログ
今回の話はそれほど面白くはなかった。心療内科医の楠木ゆりかとの対決がどうなるのか。刑務所にいるゆりかがどう手を出していて、絵麻はどうゆりかと戦うのか。次作に持ち越されているので、次回作を楽しみにする。
Posted by ブクログ
楯岡絵麻シリーズ10作目?
Youtuberを殺害したのは?
No.1ホストの真相
子役のミステリー
夜廻り先生を殺害した真相は?
次々と行動心理学で今回も鮮やかに事件を解決。
少しずつ筒井刑事との溝が軽減されているのが微笑ましい。
その反面、同僚の西野に忍びよる影。
次回作が待たれる。
Posted by ブクログ
今回も何人もの犯罪者たちの真相を暴くエンマ様。
人気YouTuberを殺害した犯人の裏側。
カリスマホストの裏側。天才子役の裏側。
強盗殺人犯の裏側。
エンマ様にかかれば隠し事なんて出来ない。
全ての裏側を引っ張り出される。
それぞれに隠したい過去や真実があったとしても、刑事として真実を突き詰めていく。
2024.8.11
Posted by ブクログ
過去作読まずにいきなりこれ読んでしまった。
前に出てきたんだろうなーというエピソードがちらほら出てきたけど、これだけ読んでも全然大丈夫だったからよかった。
内容はまぁ普通の推理物って感じ。めちゃくちゃ難しいとかもなくサクサク読めた。
Posted by ブクログ
シリーズ10作目。初期の頃みたいな取調べスタイルで犯人を追い詰めるエンマ様が相変わらずカッコよくワクワクする。ただ事件は重く切ない。筒井達とも戦友みたいで良い関係なんやけど、例のあの人の不穏さが気掛かり。次回また動きあるかな。
Posted by ブクログ
※
行動心理捜査官・楯岡絵麻
シリーズ第10弾
他の本を読んでなくても、この一冊だけで
十分楽しめました。
人が嘘をつくときの心理的ストレスから
無意識に表れるなだめ行動やマイクジェスチャー、
微細表情から話の真偽を判別する行動心理捜査官
楯岡絵麻が主人公。
人並外れた洞察力と深い知識豊富な経験で
容疑者が頑なに隠す動機と事件の真相を
一つひとつ明らかにしていく痛快劇。
人間離れしているようでいて、変に人くさい
ところのある主人公のオンオフのギャップも
読んでいておかしく面白い。
Posted by ブクログ
筒井、綿貫ペアとも戦友感が出てきて、信頼関係が相乗効果を生んでいます。
昨今の話題を上手く取り入れている感じがとても読みやすいです。
否認している被疑者を落とすのではなく、すでに罪を認めている状況で隠された真実を探したり、動機が見えてこない状況から探す様子がエンマ様シリーズらしいです。
エンマ様の天敵からの魔の手が伸び始めているので、今後も注目です。
Posted by ブクログ
犯人は明らかになっていて、動機を推理するという構成。
その中で、裏に隠された真相を解き明かす短編。
特に驚きが大きいものはなく、淡々と読み進めた印象。
シリーズものだと知らずに読んでしまったが、自身の本格志向からはかけ離れていたので、他の作品にはあまり興味はないかな。
Posted by ブクログ
佐藤青南『ホワイ・ダニット 行動心理捜査官・楯岡絵麻』宝島社文庫。
シリーズ第10弾。敏腕美人刑事・楯岡絵麻の行動心理学を駆使した活躍を描く、4話を収録。
なだめ行動にマイクロジェスチャーと何時ものように被疑者の嘘を暴く楯岡絵麻。ネタが尽きたのか以前のような圧倒的な面白さは無いように感じた。
『第一話 殺人動画にいいねとチャンネル登録お願いします』。先ずは軽いジャブということか。最初に登場するカップルのYouTuberは本編とは全く関係が無く、無駄な登場であったことに驚いた。人気カップルYouTuberの男性が何故か単独で生配信を始めると突然そこに乱入して来た何者かに刺殺される。犯人はカップルのストーカーでネイリストの女性だった。犯人の女性が主張する奇妙な殺害動機に楯岡絵麻は……★★★
『第二話 指名料はおまえの命で』。人生、どこで上下関係が逆転するか解らない。犯人は明らかなので、楯岡絵麻が暴くのは犯人の動機であったが、然もありなんというレベルだった。カリスマホストが飲み会で新人ホストに説教して帰らせた後、その新人ホストは何者かに暴行され、殺害される。状況から犯人は明らかにカリスマホストなのだが、その動機は……★★★
『第三話 天才子役はミスキャスト』。真実はどこにあるのか。楯岡絵麻が次々と被疑者たちの嘘を暴き、真犯人を特定する。父親が事務所の社長で、母親がマネージャーという11歳の人気子役の一家。ある日、母親が一家が暮らすマンションの30階の部屋から転落死する。最初は事故と思われたが、父親の行動に疑いが……事件は解決したのだが、何故かストーリーはまだ続く。次の最終話への布石か。★★★
『第四話 誰がために鈴は鳴る』。犯人も屑なら被害者も屑という何とも嫌な結末。冒頭、明らかになっただけで12件の殺人を行ったとされる死刑囚の元心療内科医・楠木ゆりかと面会する楯岡絵麻。しかし、本編はここからだ。繁華街で少年少女の非行を抑止するためのパトロールをする元教師が、家に押し入った二人組の男に暴行され、死亡する。二人組の男はあっさり逮捕され、犯行を自供するが……★★★★
定価780円
★★★