あらすじ
Z県警本部の通信指令室。その中に電話の情報のみで事件を解決に導く凄腕の指令課員がいる。千里眼を上回る洞察力ゆえにその人物は<万里眼>と呼ばれている――。ある日の深夜、通報に応答していた早乙女廉は『イエが盗まれた』という一報を受ける。思いもよらぬ訴えに動揺していると、割り込んでくる声が。その声の主こそ、<万里眼>こと君野いぶきだった。果たして事件の真相は? 電話越しに謎に迫る、新感覚警察ミステリ!
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大好きな作家さんの1人佐藤青南さんの通信指令室を舞台にした短編集!ちょっとしたどんでん返しあり心がホッコリする話ありでとても面白く尚且つ読みやすくてサクッと読めてしまいました!主人公と息吹先輩の今後も気になるし続編も絶対読みます!
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県警通信司令室の通信員、通報者との会話だけで事件の真相を見抜く伝説の通信員「万里眼」。早乙女廉は万里眼に憧れる後輩通信員。早乙女の鈍さには呆れる。
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Z県警本部の110番通信司令室。そこには電話の情報のみで事件を解決する凄腕の指令課員がいて…
声だけイケメンの早乙女廉は何故か不可解な事件の当たりを引いてしまう。その先輩である君野いぶきが、その凄腕『万里眼』その人で、話だけで事件を解決してしまう。そんな万里眼ないぶきでも、大ニブな早乙女には通じないのがもどかしい。しかし、あまりに察してちゃんないぶきの子供っぽい態度もちょっとなぁって所はありました。中学生みたいな二人の今後に期待です。
お気に入りは「誰かが大根を食べた」。
ほんの些細な事で110番するのはどうなの?と言う事から、あそこまで事件の真相を見抜くいぶきが凄かったです。
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110番受付員のお姉さんが、謎多き通報の真相に電話口から鮮やかに迫り解決するという、正にタイトル通りの作品。
事件の内容は基本重大事件ではなく、比較的ライトな内容で、真相に至ってもさほど大事にはならないので読んでいて鬱々としない内容なので、どちらかと言えば痛快な準サスペンス。
文体は小説とラノベの中間(どちらかと言えばラノベ寄り)なので、その点は読み手を選ぶと思います。
主人公はヘタレな男性、そしてヒロインはちょっと子どもっぽいところのある女性なのも、ラノベ然としてしまうゆえんなのかも。
登場人物各々がキャラがかなり立っているので、ちょっと食傷気味になるときもあります。
しかし、推理の過程などはそれなりに説得力があり、変わり種の通報内容もそれほど現実離れし過ぎていないので、文体などが肌にあえばワクワクしながら読めると思います。
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面白かった。110番の電話を受ける担当者が、その電話だけで真相を見抜いてしまうというのはハードルが高く、強引な話になるのではと心配したが、なかなか納得できる話が多い。推理部分がちゃんとしてる。最初の話などはハートウォーミングでもある。
探偵役いぶきと視点人物の廉のラブストーリーでもあるが、推理部分や他の小説部分がしっかりしてるのに、恋愛部分だけジュブナイルのような味わいで、そのギャップも面白い。
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ややコメディタッチですが、推理のロジックはしっかりしています。シリーズ化しそうな雰囲気がありますが、探偵役が現場に出ないという制約を今後どうしていくかですね。
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新シリーズの始まりか?内容はそんなに重くなくてスラスラ読み進められる。ところどころに入ってくるラブコメ的要素が邪魔な感じはするし、早乙女くんのキャラもかなりウザいし、いぶき先輩の普段のキャラも良く分かりにくい。
ただし、安楽椅子探偵モノとしての鋭さは面白く、電話でのやりとりから解決していく流れはよくできている。
今回は事件そのものも大したものではないので短編集としては成立しているが、次々回くらいには長編でも読んでみたいと思う(多分、次に出るとしても短編集だと思うので)。
キャラと事件がうまく結びつくともっと面白くなるかも。
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佐藤青南『お電話かわりました名探偵です』角川文庫。
県警本部の通信指令室を舞台にした連作ミステリー。書き下ろし短編5編を収録。
君野いぶきは、電話の情報だけで事件を解決する伝説の指令課員で、『万里眼』と呼ばれていた。『閻魔様』から今度は『万里眼』。安楽椅子探偵的な設定で、軽く読めるのに謎解きもあり、まあまあ面白い。しかし、ストーリーがあっさりし過ぎていて、『閻魔様』の方が面白いかな。
『CACE 1 家を盗まれた女』。深夜に買い物に行き、帰って来たら家を盗まれたと言う老女。老女の代わりに県警本部の通信指令室に通報した若い女性。通報を受けた早乙女廉は『イエが盗まれた』という一報に動揺していると、先輩の君野いぶきが割り込んで来る。
『CACE 2 誰かが大根を食べた』。留守中の部屋に忍び込み、大根を1cm食べ、炭酸水を飲んで、綿棒を1本使ったのは誰なのか。通報者の疑問に君野いぶきが挑む。
『CACE 3 マンションに潜む幽霊』。マンションの上の部屋から聞こえる子供の足音の謎に君野いぶきが挑む。
『CACE 4 幻の落書き魔』。セキュリティのしっかりした高級住宅地にある政治家の家で起きた落書き事件。誰がどうやって書いたのかという謎に君野いぶきが挑む。
『CACE 5 人を呪わば』。男女の恋のもつれから……5編目となると少し厭きてきたな。
本体価格680円
★★★★
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通信司令室を舞台にしたミステリー。
通報者との会話だけで真実に迫る...
いわゆる『安楽椅子探偵物』でしょうか?
『千里眼』を超える『万里眼』の異名を取る君野いぶき巡査長。
そして、声と名前だけはイケメンの早乙女廉。実は、異性との会話もおぼつかない、優柔不断な軟弱者。
通報内容は、不可思議なものばかり...
・家が盗まれた
・誰かが大根を食べた
・マンションの上の階に幽霊が出た
などなど
早乙女と君野は、不可思議な謎を解けるのか?
2人のコミカルなすれ違いも、面白いですね。
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某県警本部通信司令室には「万里眼」と呼ばれる通信指令課員がいる。その正体は君野いぶき巡査、28才の女性警察官である。彼女は通報の内容を聞いただけで真相を見抜いてしまう…。
「お婆さんが家が盗まれたと言っている」という若い女性からの通報『家を盗まれた女』。帰宅したところ冷蔵庫に保管していた大根が1センチ短くなっているという女性の通報『誰かが大根を食べた』。空室となった上階から足音が聞こえて眠れなかったため幽霊を退治して欲しいという女性の通報『マンションに住む幽霊』。家の壁に赤いインクで落書きがされたという県議会議員の妻からの通報『幻の落書き魔』。帰宅途中のサラリーマンから繁華街の路上で刺されたと思しき女性を発見したという通報『人を呪わば』。
通報のやり取りだけで真相を見抜くというのはアイディアとして面白いのだけれど、キャラクターが今ひとつ好きではないかも。主人公がどうにも鈍感なのと、いぶき巡査の察して感がちょっと苦手。付き合ってもいないのに、彼女なの?というぐらい感情的になるのもなんだかなぁ…。話としては『家を盗まれた女』が一番よかった。『誰かが大根を食べた』も面白いとは思うけど、大根の長さが1センチ減ったっていうのはちょっと現実味がないような…。
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旅のお供として。110番を受ける通信指令室が舞台の連作短編集。読みやすくてまさに旅のお供にぴったり。主人公が恋愛に鈍すぎて、こんなやついるか?と思っちゃう。カンが鋭いというか、万里眼こといぶき先輩が何でこんな男を好きなのかがさっぱり分からん。いいとこ全然出てきてないわ。この恋愛要素が全然いらないけど、それがなきゃ淡々とし過ぎてるもんな。続編も旅のお供で読みたいわ。
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通信指令室、110番通報だけで事件の犯人を当てていく名探偵は迅速な判断が売りだが、自分の恋心だけはグズグズしているというオチであった
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さまざまな事件を千里眼をもつ名探偵(緊急指令官)が電話越しで解決する。事件ひとつひとつが面白く、楽しみながら読み進めることができた。だが途中に挟まっている恋愛イベントは本当に必要だろうか?
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110番の電話にかかってきた情報だけで事件を解決させる敏腕指令員とその後輩の話。電話のその限られた情報で華麗に謎解きするのが安楽椅子探偵っぽくてかっこいい。ラブコメパートはもっと素直になって、と言いたくなる(笑)
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警察の通信指令室が舞台。
そこにかかってくる電話だけで事件を解決する名探偵がいるという話。
正直、トリック?とか犯人とかはすぐ分かるし、キャラ付けも、こういってはなんだけどありきたり。
おもしろいけど、一度読んだらそれで終わり感がありますね(汗
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お!新作!と思って手に取った本。
たしかに、新作だが、今までのシリーズとは毛色がちがうかなー。
110番を受ける通信室での推理劇。
推理そのものは、かなりのドンデン返しで、面白いなーと思ったが、行動が苦手かな。。。
110番というかなり重要な電話がかかってくる場所で、そんな世間話や、ナンパまがいの受け答えをしてていいのか?ありえなくない?って、思ってしまって(・・;)
私が生真面目すぎるのかしら。。。
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前に読んだ著者の作品が面白かったので、手に取ってみた。
設定や謎ときは、なかなか面白い。110番って、こういうふうになってるんだなとか。
個人的にはキャラクターがあまり好みではなかったので、残念。続編も読んだら好きになるかなぁ?細谷さんはちょっと好きな方かも。
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警察の通信指令室が舞台の珍しい小説。新人の早乙女廉にいろいろと思いもよらない通報が掛かってくる。それを横から奪って解決してしまう先輩の君野いぶき。まあ、むちゃぶりの事件で、推理も唖然とするもの。あり得んわなあ。鈍感な廉といぶきの恋のさや当てが面白い。続編が読みたいところだよね。
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ある警察の通信指令室、つまり110番通報に対応する部署に新しく配属された早乙女廉。彼は何故か奇妙な通報を受けやすい質でその度に隣の席の先輩、君野いぶきに助けてもらうが、彼女は通話の対応だけで事件を解決すると名高い「万里眼」だった。始めは「自宅が盗まれた」とか「冷蔵庫の大根が1cm減った」といった奇妙な通報に対する解決が一捻りあってなるほどー、となったけど章が進むに従って捻りがなくなるしお互いを憎からず想っているはずの二人の態度が堂々巡り過ぎていらいらした。廉がにぶちん過ぎるんじゃ!いぶきの拗ね方もこれは…可愛いつもりなのか?謎とは違う所で評価してしまった。残念。
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警察の通信司令室のオペレーターには、通報者の話を聞くだけで事件を解決する通称 万里眼がいる。
一種の安楽椅子探偵ですが、さすがにこの僅かな情報だけで真相を見抜く流れには無理がある。子供のような声ながらすごく美人という設定も狙い過ぎかな。
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110番の通報中に事件を解決する通信司令員。いたずらと思われる通報が実は事件だったり、通話中の嘘を見抜いたりして面白い。ラブコメ要素も可愛いが、職場が職場なだけに仕事に支障が出ない範囲でわちゃわちゃしてほしい。
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シンプルで軽いアームチェアもの。
情報は過不足なく出そろうしミスリードもないので、かつ個人的には後半のほうが難易度が下がるように感じるので、一緒に考えつつもテンポを落とすことなく読めました。
続編もありそうですね(これで終わったらある意味どんでん返しじゃないかと)。キャラがどのように前進していくのだろう。
関係ないけど、アームチェア(安楽椅子)というよりリモートディテクティブみたいな呼び方が合うかも?なんて考えてしまいました(^^;
Posted by ブクログ
安楽椅子探偵モノとしてはサクサク読めて面白い内容です。
合間にあるラブコメがどうも合いませんでした。なんでだろう、別にラブコメが苦手というわけではないのですが。
それにしても110番通報ってかなりの頻度なことに驚きました。119も併せて適切に使用したいですね。
Posted by ブクログ
110番通信指令室にかかってくる電話の中から緊急性ありなしの判断をしつつ、電話越しに小さな事件もその場でサクサク解決してしまうお話。
短編5話。
気軽に謎解きを楽しみたい人におススメの一冊。
初心者・素人でもじっくり考えて頑張れば解けるかも・・・?と思わせてくれる仕上がりとなっております。
(とはいいつつもなかなか難しいですけどね・・。)
Posted by ブクログ
通信指令室の「万里眼」と呼ばれる通信課員を取り巻く物語。とても面白いテーマだが、キャラクターの関係性の件が物凄くライトでせっかくの題材がもったい内容な気が・・・