佐藤青南のレビュー一覧

  • インサイド・フェイス 行動心理捜査官・楯岡絵麻

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    楯岡絵麻シリーズ3作目!
    「目は口よりもモノを言う」「狂おしいほどEYEしてる」は、ドラマシーズン1で扱われたもの。
    3話からは初見なので純粋に謎解きを楽しんだ。
    狂おしいほど~に出てきた八坂という男について、3、4話は連続している。
    これは本書を通して、大・どんでん返し!と言える。
    いや、これはやられた!
    当たり前、を疑う、疑義なし、を疑う。
    一般社会ならやめなさいよと言われるような事柄だが、そこを見返してみることの意義を感じさせる。
    しかも、適当な思い込みではなく、きちんと裏を取った上で!
    だから、エンマ様と呼ばれ、上の覚えめでたいのもわかる。
    あーこういう人になりたい!仕事のできる女の人

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    2020年11月15日
  • 白バイガール 爆走! 五輪大作戦

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    ネタバレ

    東京オリンピック中のテロ。今となってはパラレルワールドのよう…。夏にマスクしても不審者じゃないし…。と、気が散りつつも面白く読んだ。良いチーム。

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    2020年10月24日
  • ブラック・コール 行動心理捜査官・楯岡絵麻

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    行動心理学を駆使して事件を解決に導くエンマ様シリーズ第2弾。眉唾ものの推理に嫌悪感すら抱いていたのにストーリー展開の面白さにひきこまれ思わず手にしていた続編。ここでずっと引きずっていた恩師の話が出てくるとは驚き。西野刑事や同僚との絡みに親近感を覚えるのも心地よくもっともっと物語を追いかけてみたくなった。

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    2020年10月23日
  • ストレンジ・シチュエーション 行動心理捜査官・楯岡絵麻

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    ネタバレ

    エンマ様シリーズ。
    こんなに嘘発見器みたいに一言一言これはウソ、それはウソじゃないて分かったらすごすぎるわ!
    名前に至っては五十音順表を一文字ずつ指していって、動向がおかしかった文字を繋ぎ合わせるとか。
    そもそもそんなにじっと五十音順表指すところ見てくれないやろ、と思うけど。
    とは言え、好きなシリーズなんやけど(笑)
    警察官の宮出が空き巣に入り帰宅した家主を殺害したというのが発端。
    でも殺害したのは共犯者で、宮出はその被害者が実はサイコパス殺人者なのでそこの子どもを救出するため一芝居打って空き巣に入った、てことなんやけど、殺してしまったのは予想外だったらしい。
    では、どうなることを目的とした空

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    2020年10月13日
  • ストラングラー 死刑囚の推理

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    死刑囚・明石とその明石に恋人を殺された刑事・簑島によるバディもの。
    佐藤青南と言うと、楯岡シリーズや白バイシリーズなど、警察ものでも軽いタッチが印象的だが、今作は重厚な印象を受ける。
    風俗で働く女性ばかりを狙った連続殺人の犯人は、何度も首を絞めることから「ストラングラー」と呼ばれている。
    14年前に起きた連続殺人事件の犯人として明石が逮捕され、死刑の判決も受けたが、同じ手法で新たな殺人事件が起きる。模倣犯なのか?それとも14年前の明石の逮捕が冤罪だったのか?複雑な思いを抱えながら、捜査一課の刑事となっていた簑島は明石と面会する。
    明石の支援者の活躍で、事件は解決。その後も一家殺人事件など、未解

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    2020年10月10日
  • サイレント・ヴォイス 行動心理捜査官・楯岡絵麻

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    事件は、取調室で解決する。誰もが振り向く美貌、人並外れた洞察力、ノンバーバル理論で無意識下の表情や行動から相手の本心を読み取るテクニック。被疑者との会話から、住所も共犯者も犯罪も全てが明らかになっていく。

    気持ちよくハマる、いつものパターン。心に秘めた過去、追い求める事件の影。なるほど、絵になりますね。

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    2020年10月09日
  • 白バイガール 爆走! 五輪大作戦

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    いいじゃないっすか〜!木乃美と潤はどんどんあぶ刑事に似てくるな。ホントだったらオリンピック観に行けてたのにな。クソ○漢ウイルスめ!

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    2020年10月04日
  • サイレント・ヴォイス 行動心理捜査官・楯岡絵麻

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    行動心理学から事件を読み解くエンマ様。そんなに事が運良く運ぶものかと、鼻白んでいたし、地図のくだりはさすがにあきれ果ててあり得ないと連発。それがどのお話にも登場しこれはもはや読んでいられないと思っていた矢先に西野刑事の事件が発生しエンマ様の闇も少しずつ晴れてきて。。良いところで終わってしまった。みすみす書き手の罠にはまったわけで次作もすぐに予約してしまった。まさに行動心理学!?

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    2020年10月04日
  • ツインソウル 行動心理捜査官・楯岡絵麻

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    意味深長なタイトルだが、この意味を知った時、あの有名な映画を思い出した。
    映画名を言ってしまうとそれだけでわかってしまうので控えるが名作だ。

    本書は4話収められている。
    1話目は動画配信についての物語。
    誰がなぜ殺したのか、という王道の謎解きはもちろんのこと、林田シオリがいい味を出し始める。
    まだまだ謎の多い彼女、ドラマ版では初めから登場していた。
    ふわふわな女の子然としていたが、どうも違うようだ。
    もしやエンマ様の後継者候補か?!

    2話、3話は家族の物語だ。
    家族は密室なので、家族の中のことはわからない、という物語が作りやすいのだろう。

    さて、最終話。
    西野がプロポーズ?!
    エンマ様は

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    2020年09月21日
  • ストレンジ・シチュエーション 行動心理捜査官・楯岡絵麻

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    短編4篇。
    第一話からいきなり衝撃がおそいかかる。
    警察官の拳銃自殺。
    なぜ彼は死ななければならなかったのか。
    この物語は本書中を通して、暗い影をおとし、一方で真実に迫るための鍵となる。
    なお、拳銃自殺は、単なる自殺にあらず、被疑者死亡の銃刀法違反となる。
    …まあ、それよりも、もっと重い「罪」がのしかかるのだが、それは本作とは関係がない。

    重い話の清涼剤が西野。
    相変わらず簡単にキャバ嬢の手練手管に引っかかり、「キモ」(気持ち悪い)と言われている。
    そして、エンマ様の恋愛指南。
    単純接触効果、ゲイン効果、ウィンザー効果…性的魅力は相対評価にすぎないし、恋愛感情は錯覚の積み重ね(229~230

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    2020年09月19日
  • セブンス・サイン 行動心理捜査官・楯岡絵麻

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    本作は長編。
    舞台は新興宗教だ。
    たくさんの新興宗教があるが、全般的にこういうようなイメージがある。
    もちろんそんなことを言い始めたら、キリスト教や仏教、神道は良くて、我が〇〇教は胡散臭いとは何事か、と怒る方もいるかもしれないが、特定の宗教を批判するものではない。
    印象はあくまで私個人の感想で、この物語は「おはなし」だ。

    物語はのっけから不穏。
    なぜ餓死者が出たのか、本当に祈り、手をかざすことで難病は良くなってきたのか。
    キャバクラ大好き西野にロマンス?のようなもの、絵麻のサイコパスな元カレも再び登場。

    たくさんの小さな謎をちりばめ、大きな謎に迫る本作品は興味深い。
    流石に同様のことはそう

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    2020年09月19日
  • サッド・フィッシュ 行動心理捜査官・楯岡絵麻

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    シリーズ4作目。
    今回はエンマ様の元カレが登場だ!
    全く、ろくな男がいない、、なんて嘆いているけれど、エンマ様ったら、見る目がありすぎて見る目がないだけ。
    なんか、可愛い。
    完璧でないものに人は惹かれるというから、もしかしたら術中にはまっているだけかもしれないけれど。

    「ご近所さんにご用心」は反吐が出る内容。
    始まりは、単なるご近所トラブル、しかも、猫のフンが散らかっているとか餌付けしているしていないだとか、本当にそこらへんにゴロゴロある話。
    ところが、だ。
    どうも怪しげな犯人、何かを隠している。
    子供のことは愛しているようだが、妻の話になると口が重い。
    そこに何かあるようなのだけれど、結果

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    2020年09月19日
  • ヴィジュアル・クリフ 行動心理捜査官・楯岡絵麻

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    シリーズ6作目、今回は長編だ。
    今回対峙するのは、なんと、エンマ様の恩師!?
    しかも、高齢者をカモにした、悪徳催眠商法に騙されているって?!

    いつもは、犯人は誰か、ということに主眼が置かれることが多い(who done it? フーダニット)だが、今回は犯罪の理由(why done it?)に主眼が置かれる。
    真犯人は誰か、というのも最後まで確信が持てないのだが、二つの謎が絡み合って面白い。

    シリーズ初めから、面白い内容ではあったが、本作はここまでの作品の白眉かと思う。
    キャバ嬢が活躍するところ、エンマ様も認める実力にちょっと驚きだ。
    確かに、ローティーン向け雑誌にも、単純接触効果、とか、

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    2020年09月19日
  • たとえば、君という裏切り

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    とてもよくできた小説。

    しかし帯に「三つの物語が結実した時の衝撃を味わってください」などと書くのはやめた方がよい。
    この一文のせいで穿った読み方をしてしまい、25ページほど読む頃には仕掛けに気付いてしまい純粋に楽しめなかった。

    内容、タイトル、表紙、いずれも素晴らしいのだから、煽り文句で読書体験を台無しにされてはたまらない。

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    2020年09月04日
  • ストレンジ・シチュエーション 行動心理捜査官・楯岡絵麻

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    自殺した同期が強盗殺人犯と信じられない綿貫が活躍するシリーズ第5弾。
    筒井の腰巾着と紹介されてるけど、毅人・芹香兄妹の幸せを慮る綿貫、いいやつ!
    この兄妹がまた一緒に暮らせる日が早く来るといいですね。
    このシリーズ、好きですが、行動心理学の説明担当が西野に変わったのがちょっと・・・。
    ペラペラと「なだめ行動が~」と喋りまくるお客、ウザいだろうな。
    ここまでキャバ嬢に入れ込む設定にしなくても、純粋でちょっとズレてた西野が良かったんだけど。

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    2020年08月16日
  • サッド・フィッシュ 行動心理捜査官・楯岡絵麻

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    『サイレンド・ヴォイス』『ブラック・コール』『インサイド・フェイス』も読み直して4作目。
    取調室のシーンが少なくなって、捜査に重点を置いた警察小説みたいになってきましたが、変わらず面白い。
    絵麻の才能もそうだけど相棒の西野は純粋だし、筒井&綿貫は何だかんだ言いながら絵麻を手助けしているし、いい仲間に恵まれている。

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    2020年08月15日
  • ある少女にまつわる殺人の告白

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    児童相談所の仕事についてよく分かる内容だった。
    虐待をする親、虐待を受ける子の一つの現実が小説の中に表されている。
    個人の責任では片付けられない「何か」を何かのままで終わらせておくのではなく、しっかりと社会で暮らす自分たちが意識化していかなければならないのだと感じた。
    経験の大切さを実感できる物語だった。

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    2020年08月14日
  • ブラック・コール 行動心理捜査官・楯岡絵麻

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    心理捜査官楯岡絵麻シリーズ、2作目。
    今回も、ドラマで扱われたエピソードがほとんどだが、第4話は、楯岡と、宿敵が相見える。
    えっ?!まだシリーズ2作目だよ?!と驚いた。
    この手法、海外ドラマ(米国等)の手法だ。
    シーズン最終話が、まさか、の展開で終わるアレだ。
    しかしながら、まだまだシリーズが続いているのを知っているのでこれでおわりなはずがない。
    さて、この後一体どういう展開になるのか。
    第三作が楽しみである。

    爆破物の話は、周囲の無理解が招いた悲劇である。
    ドラマでも少し切ない気持ちになったが、こうした内容が語られるようになったのは、少しでも理解が進んだからだ、と思いたいいっぽうで、これが

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    2020年08月06日
  • サイレント・ヴォイス 行動心理捜査官・楯岡絵麻

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    栗山千明主演のドラマ原作。
    いやー栗山千明のイメージそのものだ!
    アテ書きしたのかなぁ、なんて思ってしまうくらいぴったり。

    「よろしくね、大脳辺縁系ちゃん」はちょっと長い決め台詞だなとは思うが、媚びてみたり、永遠の28歳と言ってみたり(これ言い始めたらオバさんの証拠、と自虐的に思う、気持ちはわかるぞ!)、イタい感じもまた魅力的。
    そのあと、ダークサイドミステリー(NHK)を見ていたら、子供が、「これ、あのドラマに出てた人ー?」と聞いてきたのも、なんだか微笑ましい。
    さて、本書には5話おさめられていて、全てドラマになっている(順番は異なる)。ほぼ原作通りなので、ドラマ通りのイメージで読み進めた

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    2020年08月06日
  • オイディプスの檻 犯罪心理分析班

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    コミュニケーション障害があるプロファイラーとサイコパスの公安捜査官と天才ハッカーという異能の組み合わせに普通の女性刑事が加わって、連続殺人事件を捜査する話。
    まあ現実にはあり得ない設定なので、個性的なキャラクターの描き方や犯人を絞り込む際の分析内容などについて、エンターテインメント作品として読むにはそれなりに面白いと思う。

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    2020年07月22日