佐藤青南のレビュー一覧

  • ストレンジ・シチュエーション 行動心理捜査官・楯岡絵麻

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    短編4篇。
    第一話からいきなり衝撃がおそいかかる。
    警察官の拳銃自殺。
    なぜ彼は死ななければならなかったのか。
    この物語は本書中を通して、暗い影をおとし、一方で真実に迫るための鍵となる。
    なお、拳銃自殺は、単なる自殺にあらず、被疑者死亡の銃刀法違反となる。
    …まあ、それよりも、もっと重い「罪」がのしかかるのだが、それは本作とは関係がない。

    重い話の清涼剤が西野。
    相変わらず簡単にキャバ嬢の手練手管に引っかかり、「キモ」(気持ち悪い)と言われている。
    そして、エンマ様の恋愛指南。
    単純接触効果、ゲイン効果、ウィンザー効果…性的魅力は相対評価にすぎないし、恋愛感情は錯覚の積み重ね(229~230

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    2020年09月19日
  • セブンス・サイン 行動心理捜査官・楯岡絵麻

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    本作は長編。
    舞台は新興宗教だ。
    たくさんの新興宗教があるが、全般的にこういうようなイメージがある。
    もちろんそんなことを言い始めたら、キリスト教や仏教、神道は良くて、我が〇〇教は胡散臭いとは何事か、と怒る方もいるかもしれないが、特定の宗教を批判するものではない。
    印象はあくまで私個人の感想で、この物語は「おはなし」だ。

    物語はのっけから不穏。
    なぜ餓死者が出たのか、本当に祈り、手をかざすことで難病は良くなってきたのか。
    キャバクラ大好き西野にロマンス?のようなもの、絵麻のサイコパスな元カレも再び登場。

    たくさんの小さな謎をちりばめ、大きな謎に迫る本作品は興味深い。
    流石に同様のことはそう

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    2020年09月19日
  • サッド・フィッシュ 行動心理捜査官・楯岡絵麻

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    シリーズ4作目。
    今回はエンマ様の元カレが登場だ!
    全く、ろくな男がいない、、なんて嘆いているけれど、エンマ様ったら、見る目がありすぎて見る目がないだけ。
    なんか、可愛い。
    完璧でないものに人は惹かれるというから、もしかしたら術中にはまっているだけかもしれないけれど。

    「ご近所さんにご用心」は反吐が出る内容。
    始まりは、単なるご近所トラブル、しかも、猫のフンが散らかっているとか餌付けしているしていないだとか、本当にそこらへんにゴロゴロある話。
    ところが、だ。
    どうも怪しげな犯人、何かを隠している。
    子供のことは愛しているようだが、妻の話になると口が重い。
    そこに何かあるようなのだけれど、結果

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    2020年09月19日
  • ヴィジュアル・クリフ 行動心理捜査官・楯岡絵麻

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    シリーズ6作目、今回は長編だ。
    今回対峙するのは、なんと、エンマ様の恩師!?
    しかも、高齢者をカモにした、悪徳催眠商法に騙されているって?!

    いつもは、犯人は誰か、ということに主眼が置かれることが多い(who done it? フーダニット)だが、今回は犯罪の理由(why done it?)に主眼が置かれる。
    真犯人は誰か、というのも最後まで確信が持てないのだが、二つの謎が絡み合って面白い。

    シリーズ初めから、面白い内容ではあったが、本作はここまでの作品の白眉かと思う。
    キャバ嬢が活躍するところ、エンマ様も認める実力にちょっと驚きだ。
    確かに、ローティーン向け雑誌にも、単純接触効果、とか、

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    2020年09月19日
  • たとえば、君という裏切り

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    とてもよくできた小説。

    しかし帯に「三つの物語が結実した時の衝撃を味わってください」などと書くのはやめた方がよい。
    この一文のせいで穿った読み方をしてしまい、25ページほど読む頃には仕掛けに気付いてしまい純粋に楽しめなかった。

    内容、タイトル、表紙、いずれも素晴らしいのだから、煽り文句で読書体験を台無しにされてはたまらない。

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    2020年09月04日
  • ストレンジ・シチュエーション 行動心理捜査官・楯岡絵麻

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    自殺した同期が強盗殺人犯と信じられない綿貫が活躍するシリーズ第5弾。
    筒井の腰巾着と紹介されてるけど、毅人・芹香兄妹の幸せを慮る綿貫、いいやつ!
    この兄妹がまた一緒に暮らせる日が早く来るといいですね。
    このシリーズ、好きですが、行動心理学の説明担当が西野に変わったのがちょっと・・・。
    ペラペラと「なだめ行動が~」と喋りまくるお客、ウザいだろうな。
    ここまでキャバ嬢に入れ込む設定にしなくても、純粋でちょっとズレてた西野が良かったんだけど。

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    2020年08月16日
  • サッド・フィッシュ 行動心理捜査官・楯岡絵麻

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    『サイレンド・ヴォイス』『ブラック・コール』『インサイド・フェイス』も読み直して4作目。
    取調室のシーンが少なくなって、捜査に重点を置いた警察小説みたいになってきましたが、変わらず面白い。
    絵麻の才能もそうだけど相棒の西野は純粋だし、筒井&綿貫は何だかんだ言いながら絵麻を手助けしているし、いい仲間に恵まれている。

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    2020年08月15日
  • ある少女にまつわる殺人の告白

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    児童相談所の仕事についてよく分かる内容だった。
    虐待をする親、虐待を受ける子の一つの現実が小説の中に表されている。
    個人の責任では片付けられない「何か」を何かのままで終わらせておくのではなく、しっかりと社会で暮らす自分たちが意識化していかなければならないのだと感じた。
    経験の大切さを実感できる物語だった。

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    2020年08月14日
  • ブラック・コール 行動心理捜査官・楯岡絵麻

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    心理捜査官楯岡絵麻シリーズ、2作目。
    今回も、ドラマで扱われたエピソードがほとんどだが、第4話は、楯岡と、宿敵が相見える。
    えっ?!まだシリーズ2作目だよ?!と驚いた。
    この手法、海外ドラマ(米国等)の手法だ。
    シーズン最終話が、まさか、の展開で終わるアレだ。
    しかしながら、まだまだシリーズが続いているのを知っているのでこれでおわりなはずがない。
    さて、この後一体どういう展開になるのか。
    第三作が楽しみである。

    爆破物の話は、周囲の無理解が招いた悲劇である。
    ドラマでも少し切ない気持ちになったが、こうした内容が語られるようになったのは、少しでも理解が進んだからだ、と思いたいいっぽうで、これが

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    2020年08月06日
  • オイディプスの檻 犯罪心理分析班

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    コミュニケーション障害があるプロファイラーとサイコパスの公安捜査官と天才ハッカーという異能の組み合わせに普通の女性刑事が加わって、連続殺人事件を捜査する話。
    まあ現実にはあり得ない設定なので、個性的なキャラクターの描き方や犯人を絞り込む際の分析内容などについて、エンターテインメント作品として読むにはそれなりに面白いと思う。

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    2020年07月22日
  • サッド・フィッシュ 行動心理捜査官・楯岡絵麻

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    ネタバレ

    取調室の中だけでなく聞き込みから容疑者を絞り出していく展開に安定感あり。大きなどんでん返しはないものの、同犯人を追い詰めていくかが楽しみ

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    2020年07月17日
  • セブンス・サイン 行動心理捜査官・楯岡絵麻

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    ネタバレ

    今回は宗教団体が相手の長編。
    突然、教祖の妻が黒幕となって出てくる下りは強引だった。
    後半で琴莉の過去や西野との関係はこのシリーズに良いアクセントになるのかもしれない

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    2020年07月17日
  • 犯罪心理分析班・八木小春 アイアンウルフの箱

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    ネタバレ

    2020/7/10
    シリーズ2作目やった。
    1作目読んでないけどもういいや。
    主人公の女の子に愛着湧かなかったし。
    深みとか奥行きが感じられないのかな。
    他の人はみんなサイコパスとか非定型が売りやから情緒や共感の面では主人公が一手に引き受けて引っ張って行かないとアカンのに共感が薄かった。
    正直ウザかった。
    ギャップ萌えを誘う猫のくだりも狙いすぎてて一歩引いてしまう。
    現実社会で「こいつパーソナリティ障害ってやつちゃうかな?」って思った奴がやっぱりそうやったんやろうなって思えたのが唯一の収穫。

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    2020年07月12日
  • 犯罪心理分析班・八木小春 アイアンウルフの箱

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    プロファイリングをするチームの捜査を描いた小説。
    自分は凡人という主人公の小春は、空気なんて絶対に読めない土岐田、罪悪感というものが存在しないサイコパスなメンバー2人と爆弾魔に挑む事に…。

    小春のお人好しで、一生懸命な所と他のメンバーの突拍子もないほどの変人っぷりが、面白いコンビネーションで展開していきます。

    事件の展開も変にひねられていないので、まっすぐ読んでいけば良い所も好印象!

    気軽に読める警察小説です。

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    2020年05月16日
  • 白バイガール 爆走! 五輪大作戦

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    シリーズ第5弾。
    前作の終わりでは、次は絶対箱根駅伝で来るだろう、と思ったら、まさかの東京オリンピック。そして、その東京オリンピック自体、架空になってしまいそうな、こんな時期に発売になるとは…作者さんに非はないが、何とも微妙…
    本来の東京オリンピックの開会式の日に、横浜駅前で白バイの追跡から逃げ切れなったバイクが、何人もの歩行者を死傷させ、自爆死。運転者の身元がなかなか割れないことや、わざと大勢の人々を道連れにしたことから、オリンピックを狙ったテロの可能性が。しかし、お馴染みの捜査一課の坂巻や交通捜査課の梶、そして今回から登場した警視庁公安の塚本などが捜査に当たっても、なかなかテロの犯人像も目

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    2020年04月11日
  • ストレンジ・シチュエーション 行動心理捜査官・楯岡絵麻

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    エンマシリーズ第5弾。

    今回は、エンマ様の切り札、行動心理学が大活躍!という感じではないかな。
    どちらかというと、今回は、筒井さん、綿貫さんコンビがポイントだと思う。

    エンマ様のことを苦々しく思いながらも、認めている2人。
    第5弾以降、どんなふうにかわるのかしら?

    しかし。。
    いろんな面で綿貫さんが気の毒に思えた作品だったな。。

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    2020年02月22日
  • ブラック・コール 行動心理捜査官・楯岡絵麻

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    2020年23冊目。「エンマ様」と呼ばれる警視庁捜査一係の楯岡絵麻のシリーズ第2弾。前作のエンディングで絵麻が刑事になるきっかけになった事件の犯人が登場。これだけ盛り上げておきながら、最後は犯人が〇〇するというオチは何だかなあという感じ。ただ、この作品は心理学を駆使してどうやって絵麻が被疑者を自供に追い込んでいくかという方がキモだと思うので、早々に物語の懸念を取り払ったのは正解か。一応5巻目までは手元にあるので引き続き読んでいきたいと思う。感想はこんなところです。

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    2020年01月27日
  • サッド・フィッシュ 行動心理捜査官・楯岡絵麻

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    相手のしぐさや表情から心の中を読み取ってしまう行動心理捜査官楯岡絵麻シリーズ。4つの事件を扱っているが、どれもエンマ様こと楯岡絵麻が関係者の嘘を見破っていなければ事件は解決されないか、冤罪で終わってしまうのだ。現実にはこんな凄い捜査官っているだろうか。そもそも行動心理捜査官っているんだろうか。最後の話では、絵麻の昔の男が出て来るが、こいつが公安なのにサイコパスなのだ。いや、サイコパスであるほうが、優秀な公安官になれるのかもね。題名の「サッドフィッシュ」とはSADFISHで、悲しみ、怒り、嫌悪、恐怖、興味、驚き、幸福の英語の頭文字をつなげたものだ。人間が生まれながらにしてもつ基本的な7つの感情で

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    2020年01月14日
  • ブラック・コール 行動心理捜査官・楯岡絵麻

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    今回も面白かった。次作を先に読んでしまったので、既に知っていることもあって残念。失敗した。やはり順番どおり読むべきだ。

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    2020年01月06日
  • たとえば、君という裏切り

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    ネタバレ

    感想書きますよ、書きますけれど、これは何にも知らずに読むほうが絶対面白いですよね。作家買いをしたものだから、内容についてはちぃとも知らず、連作短編だと思い込んで読み始めました。

    第1章の語り手はフリーライター。売れっ子の覆面作家から突然コンタクトがあり、難病に侵されているその作家の独占取材をしてほしいと言われる。作家の死亡によってその章は完結。当然その裏の話がこれから紡がれるのだろうと思いながらの第2章。ところが、なんじゃこりゃ、別立ての話か、それにしてもしまらん、どうせぇっちゅうねんなどと悪態をつきかけ、第3章で「おみそれしました」。

    複数の人物の「それ」が変わっているのはちょっとずるい

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    2020年01月02日