佐藤青南のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ初めてこのシリーズを読んだ、ドラマ化されそうだなという印象だった。ある程度とっつきやすく、良より並の評価をもらえそうな作品だと感じた。
根底にあるテーマは、「本質」だと感じた。芸術と模倣は切っても切れない関係だと思うし、それをテーマにした作品で内容は一貫していた。
売れることと作品の評価は別だが、売れなければ評価されないという矛盾など言いたいことは伝わるし、考えるべきテーマだと思うので、表現力がもっとあれば面白い作品になったと思う。
読みやすかったが、心理学の用語と解説を多用していて、専門書を軽く読んだ人がその表面知識を使ってるようで、もったいないと思った。もう少し内容を濃くして、心理学を謳うのだから心の機微を深く書いたらさらにいい物になると感じた。
一つ気になったのは、流れと登場人物や話の構成が知念さんの天久鷹央シリーズに似ていた。本作でその名前を出すぐらいだから好きなのかもしれないが…盗作とオマージュの境界について述べていたり、盗作しても実力が伴わなければ駄作になるようなことを述べていたり、最後に次作に繋がるような内容を持ってきて売ろうとするあたりが皮肉がきいてると感じた。
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Posted by ブクログ
楯岡絵麻シリーズなのだと思うけど、今回は少し思考を変えた作品。
タイトルもこれまでとは変えているが、内容はシリーズと変わらない。
ただ今回絵麻が対峙するのは、何と作者自身。
作者自身を小説に登場させるパターンは多々あるが、自分を容疑者として、小説に登場させてしまうというのに、ちょっとびっくり。
しかも、自分のことを「作品は多数あるが、賞レースには名前が上がらない」とか言ってしまったり、オンラインサロンで宗教まがいの活動をしていたり、作品自体はそのオンラインサロンの会員に書かせていたり、とても非道な人間であると表現している。
個人的には作者の作品はほとんど読んでいるが、周囲に「佐藤青南」と言って、通じる人がいるとは思えないだけに、妙にリアル…
その作者も絵麻同様、相手のマイクロジェスチャーなどを読み取れるキネシクス使いである為、取り調べでの絵麻とのやり取りは読みごたえがある。
事件そのものよりも、心理的描写に特化した作品であり、取り調べ室で頑張る絵麻と、現場で必死に証拠を探す筒井たちとの連携もあって、ずっとこのシリーズを読んでいるファンには堪らない内容だった。
刊行する作品数が多いが、作品の出来にムラがある…
この作者さんに関して、このような印象を受けたことはないが、思い当たる作者さんは確かにいる… -
Posted by ブクログ
過去の事件にとらわれていた主人公である刑事が出合った事件が、14年前に関わった事件との関連性を感じるもののすでに14年前の犯人は死刑囚として捕まっている!しかも無実を訴えるという流れから巻き込まれていく。読みやすい文章と入り組んだ事件で、グイグイ引き込まれていくのが気持ちいい。
最後にどうなる?って読み進めていくと「えっ?」って終わっていないので、まだ続くのか?シリーズになるのか?というあっけない終わり方。であれば、もう少し別の引っ張り方もあったように思えるが、なんとなく裏切られた感で終わったという感想。この辺は読者によって評価は分かれるとは思うが… -
Posted by ブクログ
シリーズ最終巻。
念願の神奈川県代表に選ばれ、白バイ競技会の練習に励む木乃美。合同練習で仲良くなった他県の女性白バイ隊員達が、プライベートで続々と事故に遭う。彼女たちは飛び出した猫を避けようとした、と発言しているが、全国大会に出場するほどのライディングスキルを持つ彼女たちが、飛び出してくる猫の存在に直前に気づけないものなのか、疑問を持つ木乃美達。
一方、木乃美の同僚・潤は、木乃美の同期の「部長」と連携して、横浜市内で起きている抗争事件を追っていた。
偶然出会った韓国人と潤の間に友情が芽生えたかと思った時、その韓国人こそ、潤の追っていた抗争事件のキーマンであり、悲しい結末を迎えてしまう。
そんな中、木乃美は競技会でどんな成績を残すのか…
というところで、このシリーズは一旦終了。
シリーズの最初の頃は箱根駅伝の先導をしたいという気持ちだけで、白バイ隊員になってしまった木乃美の成長がきちんと描かれていたシリーズだったと思う。
前作で、せっかく東京オリンピックを描いたのに、発売と同時に延期が決まってしまい、架空の物語になってしまったせいか、その部分に一切触れていないところを読むと、作家さんも大変… -
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楯岡絵麻シリーズ3作目!
「目は口よりもモノを言う」「狂おしいほどEYEしてる」は、ドラマシーズン1で扱われたもの。
3話からは初見なので純粋に謎解きを楽しんだ。
狂おしいほど~に出てきた八坂という男について、3、4話は連続している。
これは本書を通して、大・どんでん返し!と言える。
いや、これはやられた!
当たり前、を疑う、疑義なし、を疑う。
一般社会ならやめなさいよと言われるような事柄だが、そこを見返してみることの意義を感じさせる。
しかも、適当な思い込みではなく、きちんと裏を取った上で!
だから、エンマ様と呼ばれ、上の覚えめでたいのもわかる。
あーこういう人になりたい!仕事のできる女の人はかっこいい!憧れる!
さて、鬼の筒井、こと筒井もエンマ様に反目しつつも、認めるべきところは認める、協力をする点では、悪くない。
何でもかんでも反発するのではなく、共通の目的を持って、職務に忠実に当たるという意味では、筒井もさすがだ。
それがわかるのが、4話。
しかも、自分は、自分の意思で動いているのか?という疑問も抱いている。
西野も、ちょっとおバカで、「おじさん構文」的なメッセージを送ってきそうな、いや、まだ29歳の若者なのだが、こういう人がいるから、チームとしてうまく回るのかもしれない。
お茶入れも得意らしいし、西野がもう少し成長するのも楽しみにしたい。
それにしても、法律の限界を考えさせられる。
責任無能力は、罪に問われなくていいのか?
償わさせる意味はあるのか?
視点を変えて、よく考えてみたい問いである。 -
Posted by ブクログ
ネタバレエンマ様シリーズ。
こんなに嘘発見器みたいに一言一言これはウソ、それはウソじゃないて分かったらすごすぎるわ!
名前に至っては五十音順表を一文字ずつ指していって、動向がおかしかった文字を繋ぎ合わせるとか。
そもそもそんなにじっと五十音順表指すところ見てくれないやろ、と思うけど。
とは言え、好きなシリーズなんやけど(笑)
警察官の宮出が空き巣に入り帰宅した家主を殺害したというのが発端。
でも殺害したのは共犯者で、宮出はその被害者が実はサイコパス殺人者なのでそこの子どもを救出するため一芝居打って空き巣に入った、てことなんやけど、殺してしまったのは予想外だったらしい。
では、どうなることを目的とした空き巣だったのかがちょっとよくわからなかったな。