【感想・ネタバレ】たとえば、君という裏切りのレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

3つそれぞれの物語が最後ひとつに組み合わさり進む展開。
共通して下田涼花のストーリーかな。
彼女の執念、執着が多くの人を巻き込んでいくかたち。
ただ、彼女の独占的な行動は関わった人達を不幸にしていってる印象。
特に本物の小堀充希があまりに報われず哀しい。そんな感想です。

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2020年07月22日

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短編集で、特に相互に関連のない中編が三つ。
読んでても、特にオチもどんでん返しも無く、
なんだかなぁ...と思いながら読み進むと、
三作目の最後で「え、ちょっと待って」が来る(^ ^;

「え、何、まさかそうつながるの!?」と驚きつつ
エピローグを読み始めると、もう「!×100」(^ ^;
あのつまんねぇ(失礼!)話たちは、
こういうことだったのか...となると、
ドトーの様に前に戻ってあれこれ復習したくなる(^ ^;

いやぁ、佐藤青南が、こんなどーでもいいような話で
終わるはずがない、とは信じておりましたが(^ ^;
私のチンケな想像のはるか上空を駆け抜けました(^ ^;

これは、ぜひ読んだ方がイイ!!(^o^

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2019年07月02日

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ネタバレ

あー、全部繋がる話なのかなと想像していたら、その通りの短編集だった。
2つめの話は大した盛り上がりもないまま終わっていったが、つなぎとしての物語だけでなく、これ単体での面白さももう少し欲しいところ。ただ、名前や入れ替わりといった設定はこちらの想像のちょっと上を行っていた。
印象に残る短編集だ。

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2019年01月09日

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途中までは物語の脈絡がつかめず、何を言いたいのだろう・・・私には読解力がないのかななんて思いながら読んでいました。
しかし、全て計算された最後にトリハダでした。
とにかく面白い。そういうことなのね。はぁ〜!!!ってなります。
最後の最後までお楽しみに!

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2019年01月02日

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全ては、彼女が知っていた。

幼少期に過酷な時代を過ごした少女があることをきっかけに、新しい人生へ。物語に生きる少女が小説家となり、当時新しい人生を作るきっかけをくれた人に対してのラブレターとして、書き続けていた。

複雑な人間構成が終盤で明らかになる。
鴨志田玲の作る小説に対する熱量がすごく、終盤にして、この人が主人公だ。と良い意味で裏切られ、面白かった。

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2023年03月10日

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3つの話が最後に繋がるミステリー。
全編を通してある人の話が描かれており、それが誰の事なのかが最後の手紙でわかるという話。
ある人の想い人以外、関わった人のほぼ全てが不幸になっていて中々エグい。深い愛情というか執念、妄執といった表現の方が的確かも。面白かった。

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2022年03月27日

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正直、何も期待せずに読み始めました。
でも、退屈せずに一気に読みました。
最後にあんなバイオレンスな事実が出てくるなんて。
すべてのことの顛末が怖過ぎる。
読み終わった後に背表紙のあらすじを見て思いました。
『確かに、ある人の深い愛に震えましたよっ‼︎』

なんかもう全部怖い、時代を超えて怖い。
も、私を数時間、夢中にさせてくれた。

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2022年01月03日

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ネタバレ

岡山への電車で読んだ。おまえのなりすましかー!って、最後びっくりした。話がつながっていないように見えて全部つながってる。好き。余命わずかの引退する鴨志田玲、編集者の下田涼花、ライター。

「下手に趣味が合ったらそれはそれで細かい好みの違いとかが気になるのでは。ならいっそ全然異なる嗜好と価値観同士の方がお互いを素直に尊敬しあえるのではないか」ってせりふについてだけど、 いや、程度の問題では。

少なくとも相手が何を話しているか大体わかってないと尊敬もできない。同じ日本語でも全く興味のない分野の固有名詞は外国語と同じ。外国語なら意味が分からない、文化の違い、で諦めもつくけど相手の内容がさっぱり理解できないっていうのは結構つらいものがある。

 

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2021年04月17日

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3+1のお話がありました
一つ目、二つ目を読んで三つ目を読んだら
あっ!てなりました
誰が誰で、誰が誰でっていうのが三つ目の話で徐々にわかるようになって・・・
そして+1の短い話で・・・
これはもう一回読んでおさらいしたほうがいいかなと思うくらいでした
結末を見て、なるほどそういうことかと
なかなか楽しめました

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2021年03月15日

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3つのストーリーからなる作品。

どれもあまり気分の良い話ではなくて、重たい気持ちになるなぁという程度で読んでいたら、3つ目で、はっとしました。
ぞくっとしたと言った方が適切かもしれません。
思わず最初から読み返してしまい、さらにぞっとして。
ちょっと手が震えそうなくらいの衝撃で、動悸がしてきそうだと思っていたら、そこからさらにラストの衝撃。
なんという話を書くんだ。

人の愛は恐ろしい。

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2021年01月16日

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ラストの手紙の、涼花さんの突き抜けた感じ、良いな……。
こういうフィクションならではの天晴な魅力、もう、すき。

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2020年10月26日

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病に冒されたベストセラー作家に最期のインタビューをするライター、アルバイト先に現れる女子大生に恋をした大学生、公園で出会ったお姉さんから遠い国のお話を聞くのを楽しみにしている少女―彼らが好きになってしまった“あの人”はいつも自分ではない“誰か”を想っていた。
三つの物語は時を越え、“ある人”の深い愛に結実する。


1つ目の作品を読んで、何かうまく表現は出来ないが、好きな感じだなぁ~と思った。
2つ目の作品を読んで、あー、ありそうだなぁ、こういうの。
男の子の恋心なのに、妙に感情移入してしまった。
あれ?でも3作がつながるようなことが帯に書いてあったような・・・。

3作目、あーーーーなるほど繋がりそう!
そういうことか!と。

そして、最期のインタビュー。え~!なるほどそっち!?

単なる恋愛小説ではなくて、でもたんなるミステリでもなくて、なかなか物語として面白くサクサク読めてしまった(*^-^*)

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2020年09月27日

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ネタバレ

3つの短編が最後に1つに繋がる。
第3章で大まかなつながりは見えたものの最後にもうひと捻りあり、感心させられた。
各短編の脇役と思っていた登場人物が後々伏線だったことが分かってくるのも面白かった。

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2020年07月19日

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何でもライター、早田に突然舞い込んできた有名な覆面作家への本人からのインタビュー依頼。取材をするうちに早田にある感情が生まれ、決められていた条件を逸脱し始めてやがてある結末を迎える。これが尻切れトンボで次の短編に入ると大学生がバイト先で見初めた女の子にどうアタックするか悶々する話になったので拍子抜け。していたらん?という箇所が。なので投げずに読み進めていたら三番目の小学生の和津が公園で会ったお姫様と名乗る少女との短編でもしかして?となり最後の締めではこう来たか!と綺麗に繋がりすっきりした。しかし前作でも思ったけどここまでするかー?

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2020年02月11日

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読みやすかったし、面白かった。なるほどこのパターンかと思わせておきながら、最後にさらにひとひねり。読み終わってから表紙を見るとまったく別の印象に。

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2019年04月26日

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最初は短編小説を読んでる感覚でした。
読み続けるうちに、「あれっ、この名前って」とページを何度か戻して読んでました。
今まで読んだ作品とは、明らかに違う種類でした。

別の作品も是非読んでみたい作家さんです。

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2019年03月22日

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人の心は分かりにくい。言葉でキチンと伝えられたとしても、それが本当のことだとは限らない。相手を騙そうと思って嘘をついているかもしれないし、気を使って本音を隠しているのかもしれない。たまに本音をズケズケと言う人に出会うことがあるが、果たしてそれがすべて本音かというと微妙だろう。もしかしたら、弱い自分をガードするために虚栄を張っているかもしれないからだ。

さてそうなると信じられるのは自分だけということになるが、実は自分が一番自分を裏切っているかもしれない。いや、自分の気持ちや感情を抑えたり蓋をしたりすることで、自分にダメージが来ないようにしているのかもしれないのだ。そう考えると、自分を裏切ることは案外悪いことではないのかもしれないし、誰かに裏切られることもまた、自分のことを大切に思ってくれていることの裏返しなのかもしれないと思える。


佐藤青南さんが、栗俣力也さんの原案を元に書いた「たとえば、君という裏切り (祥伝社文庫)」という物語は、人を愛することの素晴らしさと怖さを感じさせてくれる一冊だ。

第一話
ライターの早田は、病のために筆を折るというベストセラー作家の鴨志田にインタビューを依頼される。彼女は自分の過去について淡々と語っていくが、あまりにも謎の多いその人生に早田は徐々に疑問を持ちはじめる。

第二話
望月はファミリーレストランでアルバイトをする大学生。アルバイト先に現れる女子大生の小堀に恋をしたが、恋愛経験の少ない望月はなかなか前に踏み出せない。そんな望月を同級生の立花が励まし、徐々に望月は小堀との距離を詰めていく。

第三話
和津は小学校3年生の女の子。公園で知り合った上級生の袴田さんから秘密の物語を聞かせてもらうことで、今まで持てなかった勇気と正義感を持つようになる。クラスでいじめられていた下田さんを助け、二人で袴田さんの話を聞くようになるが、そこに和津のお兄ちゃんが入ってきてしまう。


三つの物語はそれぞれに胸が痛くなるような切ないラブストーリーだが、それぞれの物語が時空を越えてひとつになると、そこにはさらに深い愛情が隠されていたことに気がつく。

佐藤青南さんと栗俣力也さんとのコンビは、先日ご紹介した「たぶん、出会わなければよかった嘘つきな君に (祥伝社文庫)」と同じだ。物語の原案を栗俣力也さんが練り、作家の佐藤青南さんが内容を膨らませて小説にした作品だ。栗俣さんは数多くのヒット作を作り「仕掛け番長」の異名を持つ名物書店員だけに、こういう物語を読みたいという読者の気持ちを良く分かっている。

この物語も前作に続いて一気読みしてしまったが、二転三転するミステリー要素はこちらの方に軍配があがるだろう。こうなるかもしれないなという予想を、さらに何回もひっくり返してくれる意外な展開がすばらしい。ぜひ読んでいただきたい一冊だ。

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2019年03月20日

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ネタバレ

たぶん出会わなければよかった嘘つきな君にも読んでいたので話が繋がっているんだろうなと思って読んでしまった。
でも結末は驚きました

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2019年01月23日

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ネタバレ

途中まで、恋愛色だとか、普通な空気感が強くて、なんでこれ読もうと思ったんだっけかな…?と思いながらも、とりあえずは最後まで読むか、と読み進めた。
最後の章ですべてがつながって(まあ名前を騙ってたり、離婚での苗字変更が使われててずるいなーとは思ったけど)、想像以上にたったひとりの自分勝手な、後味の悪い終わり方に、読んでよかったー!となった。個人的には気持ちのいい、終わりの裏切りだった。

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2022年04月05日

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「三つの物語は時を超え、〝ある人〟の深い愛に結実する」
三つ目を読み終えてもどう繋がっていくのか謎でしたが、
「最期のインタビュー【追記)」でやっと腑に落ちました。
全部、下田涼花に集結するのか。
でも、これ「深い愛」なの?すごく歪んだファン心理みたいでゾッとした。
鴨志田玲は満足したかもしれないけど、和津とお兄ちゃんが気の毒すぎる。
和津にとって正義感が強くて何でもできる自慢のお兄ちゃんだったのに。
読後感は悪くないけど、藤村兄妹がかわいそうでした。

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2021年08月29日

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とてもよくできた小説。

しかし帯に「三つの物語が結実した時の衝撃を味わってください」などと書くのはやめた方がよい。
この一文のせいで穿った読み方をしてしまい、25ページほど読む頃には仕掛けに気付いてしまい純粋に楽しめなかった。

内容、タイトル、表紙、いずれも素晴らしいのだから、煽り文句で読書体験を台無しにされてはたまらない。

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2020年09月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

感想書きますよ、書きますけれど、これは何にも知らずに読むほうが絶対面白いですよね。作家買いをしたものだから、内容についてはちぃとも知らず、連作短編だと思い込んで読み始めました。

第1章の語り手はフリーライター。売れっ子の覆面作家から突然コンタクトがあり、難病に侵されているその作家の独占取材をしてほしいと言われる。作家の死亡によってその章は完結。当然その裏の話がこれから紡がれるのだろうと思いながらの第2章。ところが、なんじゃこりゃ、別立ての話か、それにしてもしまらん、どうせぇっちゅうねんなどと悪態をつきかけ、第3章で「おみそれしました」。

複数の人物の「それ」が変わっているのはちょっとずるいかなとも思うのですが、毎度のことながらこの作家には鮮やかに騙される。そしてとても嫌な話かつ面白い。性別が謎だと今日まで思っていましたが、猥談はいかにも男性。

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2020年01月02日

Posted by ブクログ

「最後のインタビュー」
病におかされたベストセラー作家に最期のインタビューをするライター
「名前だけでも教えて」
アルバイト先の常連の女子大生に恋をする大学生
「公園のお姫様」
公園で出会ったお姉さんから遠い国のお話を聞くのを楽しみにしている少女

中編3編の最後に驚くような結末。
すっかり騙された

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2019年06月29日

Posted by ブクログ

高名な覆面作家からインタビューの依頼をされた。自分をインタビューして欲しいという。果たして覆面作家の目的とは?

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2019年01月30日

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