【感想・ネタバレ】行動心理捜査官・楯岡絵麻vsミステリー作家・佐藤青南のレビュー

あらすじ

累計72万部突破の大人気シリーズ最新刊! 刃物でめった刺しにした殺人事件の容疑者の男は、犯行は認めたが、なぜか被害者を認識していなかった。その後も酷似した殺害方法が続き、やがて被害者は皆、SNS上でミステリー作家・佐藤青南を批判していたことがわかる。佐藤は心理学を駆使する警察官が主人公のミステリーで人気を獲得。オンラインサロンを運営しており、多くの会員をもつ。佐藤に疑念を抱いた取調官の楯岡絵麻だが、佐藤は行動心理学に精通しており、絵麻に隙を見せない。さらに行動心理学で見破った事実は証拠にならないと豪語する佐藤。はたして佐藤青南の殺人教唆は成立するのか?

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感情タグBEST3

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楯岡絵麻シリーズの最新刊。
とある殺人事件から関りが浮上された小説家の佐藤青南。
彼が主宰するサロンに絡む事件から本人との対決へ。
心理戦vs心理戦。
渦巻くサロンの悪意と佐藤自身が本当に欲しかったもの。
すごく読み応えあって面白かった。
楯岡絵麻シリーズは僕が読書を始めるきっかけとなった作品。
回もすごく良かった。
僕のなかではやはりこのシリーズがミステリーナンバーワンかな。

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2021年08月24日

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エンマさまの今回の敵は「小説家」!
ひゃー、すごい設定にびっくり。
ああいうオンラインサロンが本当にあったら恐ろしい。
でも、筒井ともだんだんいい関係になってきて心強い。
絵麻の「おまじない」を認めないようなことばかり言う筒井だけど、その判断にはだんだん信を置くようになった感じだし、絵麻は筒井の捜査能力で物証が出てくるからこそ事件を解決に導ける。
西野は、えーと、彼の役目は、、、
なんだろう?w
それにしても、あのエピローグが気にかかる。
どうなっていくのだろう。

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2021年05月24日

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自分を登場させる作者に度肝が抜かれた。でもここまでエンマ様に読み取られてるのに自白しない作者にそういう手があるのかとハラハラ読んだ。最後はやはりエンマ様!最後不穏な終わり方でどう続くのか気になる所。

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2025年04月23日

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自分(佐藤青南)を登場させるって一体どんな気持ちなんだろう。
性格悪くサイコパス気味に描かれているので、実在の佐藤さんは一体どんな人なんだろうと気になり始めた。
相変わらずこのシリーズは面白くて一気読み。

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2025年01月01日

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シリーズ、第九弾。
今度の敵は、なんた本作の原作者?
いろいろきな臭い裏を持つ小説家。
果たして、楯岡は真実に迫れるのか。

そして、最後の一行に戦慄する。
『楯岡絵麻に、復讐したくありませんか』
波乱を予想させるエンディングですね。

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2024年09月22日

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今回は相手が作者名の男、そして最強の敵である。楯岡絵麻は勝てるのか?

心理学的な要素が今回も散りばめられている。
面白い表現があり、エコーチェンジバー現象についてだ。これは、ブラック企業によく見られる。業績を上げないものは冷遇し育成もせず残ったものだけ淘汰する。収益だけを追求する企業に未来は無い。

信仰宗教的な組織と教祖、その犯罪は巧妙かつ大胆であり、楯岡絵麻をはじめ筒井たちが奮闘するのは読み応えがある。このシリーズで最も煮え切らなさを感じた。
そして最後に広瀬真沙代に声をかけたのは誰だ。佐藤青南に次ぐ神とは誰の事だろう。

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2024年04月16日

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楯岡絵麻シリーズ9作目。本来の楯岡シリーズの主旨(趣旨かも)から外れるストーリと内容だが、著者自身を承認欲求の強いサイコパスで登場させる大胆な設定は面白い。オンラインサロンの影の主宰・広瀬を次の事件に誘うラストからも続編に期待してしまう。

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2024年02月16日

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初めて読む作家さん。
キネシクスとキネシクスのバトルが面白い。
容疑者の名前をどこかで見た気がすると思ったら、作者の名前だった。それにどういう意味があるのかは、よくわからなかった。

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2024年02月05日

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約2年半振りに読んだ9作目。エンマさま、ちょっと苦戦。しかし、あるあるの話だな。本当にあるかどうかは知らんけど。そして気になるラスト・・・

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2024年02月01日

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なんとなく書店で見かけたのが読むきっかけ。
手にとって「このシリーズってTVドラマでやってたな」と出演の俳優を思い出し購入。
青南作品は初めて。

作者と同名のヒールと主人公との対決!
「企画ものじゃん」という冷めた読み始め。

最初は退屈に思えたが
業界の裏話的なものを交え
実際そのように思っている作家もいるんじゃないの?と想像させられ、
いつの間にか物語は中盤から終盤へ。

読んでる気持ちも物語の展開に乗せられ、
最後のクライマックスへ。
事件解決と思ったところで次回につながるようなにおわせ。
企画に乗せられたのかもしれないが有意義であった。

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2023年10月04日

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ネタバレ

表題をみて期待値を高めていた。その期待通り、中々の緊迫感であり、絵麻の敗北と思わせての逆転はしっかり伏線回収にもなっており見事であった。
前作の最後が気になる終わり方だったので今作でのどのように繋がってくるのかと思って読んでいたが、最後に脇役かと思っていた広瀬真沙代も巻き込んでの展開になっていきそうで続編がより楽しみになってきた。
また、実際とは全く異なる人物像とはいえ自分の名前を作品に登場しているだけでもかなり楽しめる作品であった

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2022年12月11日

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佐藤青南の行動心理学捜査官・楯岡絵麻シリーズ最新刊
今作はなんとVS佐藤青南!
楯岡絵麻が佐藤青南に挑みます✨✨
事件は絵麻、西野、綿貫、筒井が解決するが最後に絵麻に復讐するプロローグか?

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2022年07月17日

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キネシクス対キネシクスという構図が興味深くて面白かった。キネシクスに対抗する手段として物証がないという前提があるならば開き直りというのが1番効果的という点がシンプル過ぎて拍子抜けするかが、目から鱗で盲点だった。また、対決相手に筆者の名前を使ってきたのには何か意味があるのだろうか?筆者が加害者を演じてみたかったのかな?そういう意味ではとてもイケすかない役を演じきっており、実験的な作品と思う。

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2021年10月25日

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作者が犯人役で登場という形式でしたが、無理に作者でなくても良いくらいの人間離れした犯人でした。

4人(エンマ様、西野、筒井、綿貫)の連携が見事で、次作の手強い相手にも是非打ち勝って欲しいです。ドラマ版のキャストがいい具合に脳内再生されます。

出版業界の(本当にありそうな)闇や怪しげなオンラインサロンなど、気になる設定でした。

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2021年10月09日

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 前作の西野と同級生の琴莉の関係が今回全く触れられてなくて、どうなったのか気になりつつ、今回の敵は手強かったです。

 まさか作者が本人役で出てるとは思わなかった(笑)
 絵麻と西野のコンビに筒井と綿貫が加わり、チームワークが身を結んで解決できて、中々良いチームになってきましたね。
 そして、不穏なラストでまだ続きそうで、次巻も楽しみです。

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2021年06月25日

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ネタバレ

楯岡絵麻と同じ、嘘を見破る能力を持つ小説家、佐藤青南が登場する。

まさか作者と同じ名前の犯人が出てくるとは。
でも、いつもながら安定して面白い。同じ能力を持っているので絵麻も感情を読まれてしまい、いつもとは勝手が違う。さらに佐藤青南は絵麻に感情を読まれても全く動じない
 
いつもと違う感じで楽しかったです。

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2021年06月16日

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ついに作家本人が登場。
長編だけあり、絵麻も苦戦。佐藤青南は、頭は切れるが、小説家としては成功しておらず、鬱屈している心理をどう読み解くのか。佐藤青南は心理学にも精通していて、この辺りの駆け引きは面白かった。

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2025年10月06日

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ネタバレ

楯岡絵麻がシリーズの著者と同姓同名の作家・佐藤青南と対峙する話。ミステリ作家は時々こういう作品を書く人がいますな。
ある殺人事件の被害者が佐藤青南のアンチ,加害者が佐藤青南の熱狂的なファンと言うところから話が展開する。そして佐藤青南自身は一癖も二癖もある人物。続いて起こる殺人事件の犯人は? 佐藤青南自身の関与は?

とはいえ,佐藤青南は分断関係の単なる被疑者の関係者という以上のものではなくそういう意味では通常のシリーズ作品と何ら違うところはない。なぜ敢えて佐藤青南を登場させたのかの意図は良くわからない。強いて言えば絵麻の生みの親であるから絵麻と同じ行動心理学の知識を持っているということか。

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2025年07月09日

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テンポが良く、とても想像しやすかったです。
同一視になる人の気持ちが少しだけ
理解できた気がします。

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2025年02月03日

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シリーズものと知らずに読んでしまったけど、単体で読んでも面白かった。というか、このシリーズ最初から読みたくなりました。
行動心理捜査官っていう設定面白いし、ドラマになってたのも知らなかった…。

作中の佐藤青南、なかなかのクセモノだけど、こういう人いそうだなーと思うし、取り巻きたちの行動もありえそう

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2023年12月26日

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楯岡絵麻が作家の佐藤青南と対決?!
そもそも、佐藤の信者が犯した殺人から、佐藤のオンラインサロンに疑惑が。
今回の事件はさすがのエンマ様も苦戦。

2023.11.19

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2023年11月19日

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佐藤青南さん、女性だと思ってましたぁ。
そこが一番のびっくり。
なんかまた新たな敵が出来てしまった感じなんですけど。

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2023年07月12日

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楯岡絵麻シリーズで、今回は作者の佐藤青南との対決。

佐藤のオンラインサロンを通じて、殺人事件が発生。
佐藤自身もまた、殺人を犯していると読んだ楯岡たちの捜査が始まった。

楯岡も佐藤も、キネシクスを読み解くことができ、相手の嘘や心理がわかる遣い手。
通常なら楯岡の手法で落とせる相手も、佐藤にはなかなか通用しない。

作者自身を文章に出す。
しかも、文章中の佐藤の設定が、小説を文壇に認められないのは評価する側に問題がある、と思い、
自分の小説を認められたい一心で行動に移してしまう、いわゆるサイコパス。

本当の作者自身は知らないが、一瞬、これが作者の姿なのか?と思うほど。
どこまでが作者自身の内面を投影しているのかはわからないが、少なくとも、佐藤青南氏の作品は私には面白い。

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2023年07月12日

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06月-10。3.0点。
楯岡絵麻シリーズ。佐藤青南のオンラインサロンの参加者が、青南を批判する人間を殺害。殺人を指示したのは佐藤青南なのか。。。

心理に精通し、一筋縄に行かない佐藤青南。ヒネリは少しだけど、まあまあ面白い。
次作から、また新たな敵か?

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2022年06月13日

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ネタバレ

シリーズものだがここから読んでしまった。

ある作家のアンチを狙って起こされる殺人事件。その真相はー?

佐藤青南のイメージはかなり西野に近く、いろいろ観察されたのだろうなと思う。
心理学を駆使しての犯人との丁々発止のやり取りも面白い。謎はさほど複雑でなく軽く読めるミステリ。

章題の一つに「嘘はつかないが本当のこともいわない」という一節があり、これがとても印象に残った。
これだよな、と。

作中に実名でミステリ作家名が出ており(天祢涼、知念実希人、今村昌弘)こちらも読みたくなった。

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2022年03月03日

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刃物でめった刺しにした殺人事件の容疑者の男は、犯行は認めたが、なぜか被害者を認識していなかった。その後も酷似した殺害方法が続き、やがて被害者は皆、SNS上でミステリー作家・佐藤青南を批判していたことがわかる。佐藤は心理学を駆使する警察官が主人公のミステリーで人気を獲得。オンラインサロンを運営しており、多くの会員をもつ。佐藤に疑念を抱いた取調官の楯岡絵麻だが、佐藤は行動心理学に精通しており、絵麻に隙を見せない。さらに行動心理学で見破った事実は証拠にならないと豪語する佐藤。はたして佐藤青南の殺人教唆は成立するのか?

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2021年11月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

初めてこのシリーズを読んだ、ドラマ化されそうだなという印象だった。ある程度とっつきやすく、良より並の評価をもらえそうな作品だと感じた。

根底にあるテーマは、「本質」だと感じた。芸術と模倣は切っても切れない関係だと思うし、それをテーマにした作品で内容は一貫していた。
売れることと作品の評価は別だが、売れなければ評価されないという矛盾など言いたいことは伝わるし、考えるべきテーマだと思うので、表現力がもっとあれば面白い作品になったと思う。


読みやすかったが、心理学の用語と解説を多用していて、専門書を軽く読んだ人がその表面知識を使ってるようで、もったいないと思った。もう少し内容を濃くして、心理学を謳うのだから心の機微を深く書いたらさらにいい物になると感じた。


一つ気になったのは、流れと登場人物や話の構成が知念さんの天久鷹央シリーズに似ていた。本作でその名前を出すぐらいだから好きなのかもしれないが…盗作とオマージュの境界について述べていたり、盗作しても実力が伴わなければ駄作になるようなことを述べていたり、最後に次作に繋がるような内容を持ってきて売ろうとするあたりが皮肉がきいてると感じた。




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2021年06月10日

Posted by ブクログ

楯岡絵麻シリーズなのだと思うけど、今回は少し思考を変えた作品。
タイトルもこれまでとは変えているが、内容はシリーズと変わらない。
ただ今回絵麻が対峙するのは、何と作者自身。
作者自身を小説に登場させるパターンは多々あるが、自分を容疑者として、小説に登場させてしまうというのに、ちょっとびっくり。
しかも、自分のことを「作品は多数あるが、賞レースには名前が上がらない」とか言ってしまったり、オンラインサロンで宗教まがいの活動をしていたり、作品自体はそのオンラインサロンの会員に書かせていたり、とても非道な人間であると表現している。
個人的には作者の作品はほとんど読んでいるが、周囲に「佐藤青南」と言って、通じる人がいるとは思えないだけに、妙にリアル…
その作者も絵麻同様、相手のマイクロジェスチャーなどを読み取れるキネシクス使いである為、取り調べでの絵麻とのやり取りは読みごたえがある。
事件そのものよりも、心理的描写に特化した作品であり、取り調べ室で頑張る絵麻と、現場で必死に証拠を探す筒井たちとの連携もあって、ずっとこのシリーズを読んでいるファンには堪らない内容だった。
刊行する作品数が多いが、作品の出来にムラがある…
この作者さんに関して、このような印象を受けたことはないが、思い当たる作者さんは確かにいる…

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2021年05月15日

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