佐藤青南のレビュー一覧
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楯岡絵麻シリーズで、今回は作者の佐藤青南との対決。
佐藤のオンラインサロンを通じて、殺人事件が発生。
佐藤自身もまた、殺人を犯していると読んだ楯岡たちの捜査が始まった。
楯岡も佐藤も、キネシクスを読み解くことができ、相手の嘘や心理がわかる遣い手。
通常なら楯岡の手法で落とせる相手も、佐藤にはなかなか通用しない。
作者自身を文章に出す。
しかも、文章中の佐藤の設定が、小説を文壇に認められないのは評価する側に問題がある、と思い、
自分の小説を認められたい一心で行動に移してしまう、いわゆるサイコパス。
本当の作者自身は知らないが、一瞬、これが作者の姿なのか?と思うほど。
どこまでが作者自身の -
Posted by ブクログ
ご存じ「エンマさま」シリーズ。ここまで来ると、「いつもの説明」はだいぶ端折ってあるので、以前の作品を読んだことない人には、ちょっと分かりづらいか(^ ^;
いつもながらの「フォーマット」で、連作短編集なわけだが、思わせ振りに登場する新キャラが、正体不明のまま何の活躍も妨害もせずに終わってしまう(^ ^; ものすごい消化不良感(^ ^; 「ボスキャラ」との対峙も、不完全燃焼のままだし...(^ ^;
ページ数増やして、ある程度オチを付けてくれるか、いっそ(前編)とか付けてくれないと、フラストレーションがたまったままとなってまう(^ ^; 続きを読まざるを得ないではないか...って、この商売上 -
Posted by ブクログ
ついにストラングラーの正体が明らかになる完結編。
前作で殺人を犯してしまった簑島。
逃亡を続ける彼を探す加奈子、碓井、望月はストラングラー候補のリストを作成した有吉・久慈の二人の刑事からの協力も得ながら、本物のストラングラーに迫っていく。
明らかになる14年前の事件の真相とストラングラーの正体。
犯罪を犯してしまった簑島はどうなるのか?
明石の無罪は証明されるのか?
最後までハラハラドキドキしながら、読み終えることが出来た。
4作も続くと思っていなかったが、ストラングラーの正体は少し拍子抜け。
でも、これまでライトな感じの警察小説が多かった作者の重厚な作品が読めたのがとても良かった。 -
Posted by ブクログ
佐藤青南『ホワイ・ダニット 行動心理捜査官・楯岡絵麻』宝島社文庫。
シリーズ第10弾。敏腕美人刑事・楯岡絵麻の行動心理学を駆使した活躍を描く、4話を収録。
なだめ行動にマイクロジェスチャーと何時ものように被疑者の嘘を暴く楯岡絵麻。ネタが尽きたのか以前のような圧倒的な面白さは無いように感じた。
『第一話 殺人動画にいいねとチャンネル登録お願いします』。先ずは軽いジャブということか。最初に登場するカップルのYouTuberは本編とは全く関係が無く、無駄な登場であったことに驚いた。人気カップルYouTuberの男性が何故か単独で生配信を始めると突然そこに乱入して来た何者かに刺殺される。犯人はカ -
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シリーズ3作目。
前作で冤罪を証明しようとしていた死刑囚・明石が別件で殺人事件を起こしていることを知った簑島、矢吹、碓井。
冤罪を晴らす為に一致団結していたかに思えていた3人の心はバラバラになり、特に簑島の精神状態は崩壊していく。
そんな中、新たにアパートの空き部屋でデリヘル嬢が殺害される事件が起き、本物の「ストラングラー」が犯罪を再開したと思い込んだ簑島は仲間の制止を振り切り、親のコネで悪事を封印出来ることをいいことに、女性に暴力をふるいつづけていた葛城に会いに行くが・・・
と今回の話はここまで。
ここで終わるのか・・・
とつい思ってしまう展開。
中盤では小学生が同級生を殺害すると言う事件の