あらすじ
人気ロックバンドのメンバーが、何者かに殺害された。殺人事件として、警察は捜査本部を設置。捜査一課刑事の音喜多弦も、特別招集された音楽隊採用の変わり者刑事・鳴海桜子ともに捜査に加わる。北海道苫小牧へ飛び、被害者の母校吹奏楽部を訪れたふたりはそこで、事件の背後に隠されていた驚愕の事実を知る……。慟哭のミステリ。文庫書き下ろし。
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人気ロックバンドのメンバーが、何者かに殺害された。警察は捜査本部を設置。捜査一課刑事の音喜多弦も、特別招集された音楽隊採用の変わり者刑事・鳴海桜子とともに捜査に加わる。北海道苫小牧へ飛び、被害者の母校の吹奏楽部を訪れたふたり。そこで彼らは、事件の背後に隠されていた驚愕の事実を知る……。慟哭のミステリ。文庫書き下ろし
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捜査一課の音喜多刑事と音楽隊採用の鳴海刑事の二人が音楽に纏わる事件で活躍するシリーズ3作目!人気ロックバンドのメンバーが殺害され被害者の故郷である北海道まで飛び事件の背後に隠された驚愕の事実が明らかに……最後の最後に意外な事実が!!
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元吹奏楽部で道産子の私にはたまらない一冊!
それだけではなくストーリー展開が秀逸!
登場人物がそれぞれ悲しくて優しい
「残影」を宿しながらも前を向いていってほしい
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シリーズ3
人気ロックバンド・ツートーンズのトランペット担当、古溝祐樹が、自宅近くのマンションから、転落死した。
捜査の結果、殺人事件の可能性が高いと判明。
捜査一課の音喜多弦は、一年ぶりにコンビを組む、鳴海桜子と再会する。
最上一雄がふざけて、音喜多の山高帽を被っているところに出会して、相貌失認の鳴海が、音喜多と間違えて挨拶すると言うハプニング付きで。
事件の内容より、30歳にもかかわらず、食いしん坊で、天然で、それでも、キャッチするところはすると言う、鳴海に目が離せない。
最終章では、鳴海の、異母妹と出会うと言う、ハプニング。
しかも、その事は、音喜多しか知らない。
次回作があるか?
是非追いかけたい。
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佐藤青南『残奏』中公文庫。
『音楽隊採用刑事・鳴海桜子』シリーズの第3弾。今回も文庫書き下ろし。
前回の事件から1年後、再び捜査一課の音喜多弦が、警察音楽隊志望で採用された変わり種の所轄署刑事・鳴海桜子とコンビを組む。鳴海桜子は相貌失認で他人の顔を判別出来ないが、類稀なる観察力で次々と事件の謎を暴いていく。
今回の鳴海桜子は一味違う。恐ろしく変わり者の女性刑事を演じながらも、しっかりと刑事の職務を全うし、音楽家として後輩たちを成長させるのだ。何よりも、ラストで鳴海が犯人に語り掛ける言葉の一つ一つにもの凄く重みを感じた。
人気ロックバンドでトランペットを担当する古溝裕樹が、何者かによりマンションの屋上から突き落とされ、殺害される。警察は捜査本部を設置し、捜査一課刑事の音喜多弦は特別招集された所轄署刑事の鳴海桜子と共に捜査に加わる。
鳴海の洞察力により古溝が殺害されたマンションの借主から、殺害された古溝と同じ高校で吹奏楽部に在籍していた宮城和雄という男が被疑者として浮かび上がる。
北海道苫小牧市に飛んだ音喜多と鳴海は被害者の古溝と被疑者の宮城の2人の母校を訪れる。音喜多と鳴海は次々と関係者を当たり、縺れた謎を紐解きながら、少しずつ事件の真相へと近付いていく。
やがて明らかになる驚愕の事実と感動の結末。
本体価格740円
★★★★★
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シリーズ、第三弾。
捜査一課の音喜多刑事と、音大出身で音楽隊志望の鳴海桜子が活躍する作品です。
人気ロックバンドのメンバーが何者かに殺害された。
その原因は、被害者の母校にあるとのことで、2人は北海道へ飛ぶ。そこで、明らかになった驚愕の真実とは?
最後、ギリギリのところで加害者も救えたのは、やはり音楽の力なんですね。
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鳴海桜子シリーズ
吹奏楽ならではの特殊な文化も組み込まれていて、懐かしいなぁと感じながら読みました
犯人はあらかじめ目星が着いていて、過去のエピソードから動機を探って犯人を追いかけていきます
少しずつ確実に犯人に迫る展開がわかりやすくてよかった
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音楽隊採用の鳴海桜子と、捜査一課刑事の音喜多弦がバディを組み、難事件を解決するシリーズの第3弾。
他人の顔が見分けられないながらも、顔以外への観察力で名推理を働かせるが、食べ物に目がない大食漢、桜子のキャラで、この小説クセになる。
今回は、殺人事件の遠因があるということで、桜子と音喜多が北海道に飛ぶ。北海道の食の名産品に貪欲なまでに目がない桜子の行動に思わず笑い。
事件の背景に「いじめ」があり、登場人物の一人が吐く言葉は著者による告発だろう。
「私、思うのよ。見て見ぬふりとか、しかたなくとか、結果的にいじめに加担した・・・っていうほうが、わかりやすい悪意を持っていじめをする人間よりよほどたちが悪いんじゃないかって。後になって大丈夫?って気遣ったり、酷いことをするねって文句を言うぐらいなら、そのときに止めてくれればいい。それをせずに、後になって気遣いを見せる人って、やさしい人を演じているだけだよね。マジでタチが悪い。むかつく」
同一の著者によるそれぞれのシリーズものでは、主人公役はどこかしら似た風貌を見せる。しかし、このシリーズの鳴海桜子と、行動心理捜査官シリーズの楯岡絵麻とは、同一作者とは思えないほどのキャラの隔たりが。
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以前同じ作者の別のシリーズ物を読んだ事がありますが、そちらとは全く異なる世界を描いており、すごいな…とまず感服してしまいました。
シリーズ物であるのは知らずに読みましたが、主人公の生い立ちなど最低限の説明はされているのでそんなに気にせず読む事が出来ました。
他者の様々なプライベートに、良い意味で遠慮なく踏み込んでズバッと言ってくれる主人公の姿勢が気持ち良く、読み進めるのに良い塩梅となっているように感じられました。
許されない行為をした加害者の事はしっかりと断罪しつつ、しかしその加害者に対する復讐の正当性は否定する所がただのスカッと物とは一線を画す箇所であると感じました。
クライマックスの解決シーンは疾走感があり、脳内に情景が浮かんできました。作中で演奏される楽曲を聴いてみたくなりました。
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ミステリー小説
プロのミュージシャンが屋上から転落死事件
そこでペアを組んだ音大での署女刑事と本庁刑事
繋がりは吹奏楽部と部活顧問
だんだんと繋がっていく点と点が面白く女刑事の言葉は今を生きる大人としても子供としても刺さる言葉がある
そして最後の最後に分かった事実はちょっと驚いた
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女刑事が音楽大学出身で著名な薬丸昭治の娘
この作品では別腹の妹を期せずして指導する
のも物語に膨らみをもたらしている
第三弾、事件捜査の途中で高校吹部を指導す
る横道が面白かった・・・丁度、響け!ユー
フォニアムの映画をTVで何本か見たばかりな
ので尚更気持ちを甘酸っぱい高校生に重ねた
事件もそんな過去の輝いた光があまりにも眩
いばかりに強烈な闇を作ってしまったという
おはなし(´・ω・`)
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面白かった〜。今のところシリーズ最高作かなと思う。
事件のプロットはしっかりしているし、キャラの立ち方も良く、そこに音楽という個性を上手く絡め合わせた三位一体の作品だと思う。
いじめる側はまず集団だから大して考えずノリでやってるんだろう。だからいじめてる意識なんてないんだよな。
加藤みたいな教育者もどきは早々に退場していただきたい。
クライマックスに見山高校の吹奏楽部を出してくるとはやられました!
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シリーズ3作目。
人気ロックバンドのメンバーが殺され、捜査の一環で北海道に鳴海&音喜多が飛び、捜査を開始しました。鳴海の直感や嘘発見は変わらず、食に対する貪欲さなどとても楽しいです。
事件の真相は悲しい展開です。被害者側に同情はできないですが、昨今のイジメや貧困など世相もからめて嫌な世の中だなぁと思います。
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人気ロックバンドのメンバーが殺害された。捜査一課の音喜多と音楽隊採用の変わり種刑事の鳴海は、被害者の故郷・北海道苫小牧へ飛ぶ…
読めば読むほど苦しい展開で、いじめの加害者が成功者になってるのも、やるせなかったです。
被害者の母校で異母妹に会った鳴海とのセッションだけは唯一の救いでした。
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音喜多弦と鳴海桜子のシリーズ3作目。
相変わらず桜子のキャラクターが楽しい。
いつまでも読んどきたい。
多様性の問題やヤングケアラーの問題が絡み読みごたえがあってページをめくるスピードが速くなります。
それにしても無責任な大人たちに腹が立つ。自分もそうじゃないか確認しながら読みました。
続編も早く出て欲しい。
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シリーズ3冊目ですが、これまでの犯人役と比べると役者が足りないかな。ちょっとだけ胸糞悪いお話。
今作では音楽隊への異動を迷う桜子の葛藤も描かれます。ある意味衝撃的なラストですが、今後に繋がるんでしょうか。
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音楽隊採用の変わり者刑事、鳴海桜子シリーズ第三弾。
前二作同様、サクサク読めるし、次回作もぜひ読んでみたいのは確かなのだが‥‥。
ロックミュージシャンの古溝や校長の性格がもう少し詳しく書かれていた方が、殺人の動機としては納得できたかも。自殺の動機としては充分過ぎるのだが、校長がしたことは言語道断なのだが、古溝はまだ中学生で、よくありうることかもしれないし。
また、細かいことだが、鳴海が音大卒というだけで、 吹奏楽部の顧問がプロ扱いするなんて。ちまたに音大卒なんて掃いて捨てるほどいるでしょうが。もっとも鳴海は本当はプロ顔負けの実力者なんだけど。
北海道の食べ物描写は、とっても楽しい。
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人気ロックバンドのメンバーが、何者かに殺害された。警察は捜査本部を設置。捜査一課刑事の音喜多弦も、特別招集された音楽隊採用の変わり者刑事・鳴海桜子とともに捜査に加わる。北海道苫小牧へ飛び、被害者の母校の吹奏楽部を訪れたふたり。そこで彼らは、事件の背後に隠されていた驚愕の事実を知る……。
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シリーズ3作目。ロックメンバー殺人を音喜多と鳴海が追う話。過去を遡るにつれ現れる真実、それを加害者が覚えていないことに憤る。鳴海が加害者に対して怒る様に大共感!
しかし私の中で大元凶である先生は一生許さぬ。人として先生としてそれはやったらあかんやろ。それは人を殺す行為と同義だと何故わからない。想像力がない奴がついたらあかん仕事やろ。
音喜多鳴海コンビの視野の広さや思いやりが身に染みる。子供達がトラウマになることを咄嗟に分かる音喜多がその場にいてくれて良かった。
大事なのは人を傷つけてしまったという結果で、その原因が自分の想像力の欠如にあると顧みて反省すること。傷ついた相手の方に責任があることになるなんておかしい!、という啖呵に私が救われる。