佐藤青南のレビュー一覧
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音大の声楽科卒、音楽隊志望の刑事の鳴海と
捜査一課の音喜多のコンビが少女失踪事件の
犯人を追う刑事小説。
相貌失認のため人の顔は認識できないけれど、
抜群の耳と鋭い推理力で捜査に全力を尽くす
異色の刑事が活躍するところがユニーク。
天然だからか、鋭い感性故か、他の刑事とは
違う視点で自由に行動するため、はみ出し者感が
あるけれど、何度か一緒に組んで捜査したことで
理解を示してくれる相方がいることが読んでいて
何より心強かった。
才能があることは喜ばしいことだし、
他者からはギフトを羨ましがられるけれど、
それを生かして活躍することは義務じゃない
と言い切る主人公が素敵だった。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ前回旅のお供として読んだ続編。再び旅のお供として。相変わらずばかばかしい早乙女といぶきの恋愛模様。といっていいのかこれは。ほんといつの時代の話だ、と思いつつ、自分に自信が持てずに卑屈になったり、被害妄想をもつというのは、むしろ現代の褒められたくない若者ということなのか、とも思った。最後の鍼灸師の犯人からしても。眠そうな声で電話に出たってのが犯人が別にいるパターンかと思ってひやひやしたのに、結局そのまま逮捕されてるし。なんのために入れたんだよ、これ。撮り鉄に盆栽を落とされたと思った話もここまでひねくれた頑固じじいが素直に謝れるかね、と思ったけどかわいい孫のためというか、それを思い出せたなら謝るこ
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Posted by ブクログ
佐藤青南『眠れる森の殺人者』中公文庫。
絶対音感刑事・鳴海桜子シリーズの第4弾。文庫書き下ろし。やけにラノベチックな表紙イラストが恥ずかしいオジさんにはブックカバーが必須なのだ。
さて、本作であるが、今ひとつという内容だった。最大の山場は、冒頭で主人公の鳴海桜子刑事が防犯カメラの映像と目撃証言から容疑者がヴァイオリニストであると見抜く辺りで、後は複雑な人間関係がぐちゃぐちゃ描かれるだけで、ミステリーとしての面白味が無いのだ。
株式会社カシモトフーズ社長の小学5年生の娘、樫本皐月が白昼に忽然と姿を消す。警視庁は誘拐事件と判断し、捜査本部を設置した。そして、音楽隊志望の鳴海桜子刑事と捜査一