佐藤青南のレビュー一覧
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インタビュー形式で関係者が当時から現在近くまで、ある少女とその家族について語っていくのだけど、
なるほどね~。
わたしはてっきりこの少女が殺人の被害者なのかと思ってたよ。そう思って読み始めたけど、あれ?違うのか?ってなって真相はなかなかに闇が深い…
児童虐待と不幸の連鎖は分かる気もするし分かりたくない気もする。
児相の抱えるジレンマというか現場の苦労と消耗も何とかしないといけないよね…
今日の国葬のニュース見ながら、元総理の不幸を悼む気持ちはあれど心底税金払いたくね~~~~!!って気持ちになってるので、こういうところに回せないもんかな。ふるさと納税みたく使い道指定できたらいいのに。 -
Posted by ブクログ
前作『連弾』ではピアノ、今回はヴァイオリン。
どっぷり音楽に浸ってそうな名前なのに全くそうでない音喜多弦と、天才的な音楽の才能を持つ鳴海桜子の刑事コンビがまた登場する。
人が殺されるミステリーではあるが、この二人のやり取りがなんどもユーモラスなので、好き嫌いがここで分かれるだろうなと思う。
ちなみにわたしはコメディタッチの物語が苦手で、すべてにおいてシリアスなものを好むから、こういう作風は敬遠する傾向がある。あくまでも敬遠。
だけど、今回の『人格者』はとても面白かったと思う。
前作は犯罪者の心情を中心に描いたものだったが、今回は刑事コンビや周りの人たちがメインになっている。『人格者』というタ -
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ネタバレ都内で放火殺人事件が発生した。被害者は著名なヴァイオリニスト。捜査一課の音喜多と音楽隊志望の刑事鳴海と再びペアを組んで捜査を開始する。
怨恨と睨んだ捜査をしていたが、関係者一同全員が口を揃えて被害者への敬愛を語る。犯人の糸口が見えぬまま、捜査は難航し…
音喜多と鳴海ペアがまた読めて嬉しいです。
親子みたいなペアですが、息はピッタリでした。
そして、音楽しか知らない故に潰しがきかず、24で目が出なければもう諦めるしかないって厳しい世界だとは知りませんでした。一般人からしたら途方もない倍率のオーケストラメンバーなのも納得でした。
犯人の動機とやるせない感情が何とも言えず、後味の悪さ -
Posted by ブクログ
音楽隊志望で警察官になった鳴海桜子と、捜査一課刑事・音多喜とのコンビシリーズの2作目。
都内で起きた放火殺人事件の被害者は、有名なオーケストラのコンサートマスターでもある有名な男性ヴァイオリニスト。
現場から被害者が愛用していたヴァイオリンも無くなっていることから、所属していたオーケストラの関係者の聞き込みに当たる音喜多と鳴海。
しかし、聞き込みをしている間に第二、第三の事件が起きてしまう。
作者のこれまでの作品とは違い、かなり本格的な警察小説になっていると思う。
トリックもフーダニットに徹しており、途中で真犯人が分かるけど、動機が分からないところが作者の術中にはまっている感じがした。
作者の