佐藤青南のレビュー一覧

  • オイディプスの檻 犯罪心理分析班

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    サイコミステリとして、なかなか面白い展開と終盤の仕掛けはなかなかに効いていて好きです。
    ただ若干読みやすすぎじゃないとは感じましたが。

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    2023年02月18日
  • 噓つきは殺人鬼の始まり SNS採用調査員の事件ファイル

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    文庫書下ろし作品。

    ライトな印象だがサクサク読めて面白かった。

    以前、就活の応募者を採用担当者がネット検索するという記事を読んだが、この物語はそれを更に極めている。

    主人公・潮崎真人は就活生のSNSアカウントを特定し、個人情報を企業に密告する探偵。
    本アカから裏アカウントを探し出し、対象者の裏の顔を暴く、なんともえげつない仕事だ。

    潮崎のせいでアナウンサー試験に不採用となった大学生・茉百合が乗り込み、二人でSNSを駆使しながら連続殺人犯を追っていく。

    SNSの恐怖に怯えていると終章とエピローグで二重の衝撃にやられる。

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    2023年02月18日
  • サイレント・ヴォイス 行動心理捜査官・楯岡絵麻

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    面白かった。読みやすく、頁をめくる手が止まらない快作。
    些細な仕草から、相手の嘘を見破ることができる、女刑事・楯岡絵麻。取調室で、彼女と容疑者のやり取りが、場面の殆どでストーリーが進展していく。絵麻がどんどん、容疑者の嘘を暴いていく姿は痛快。暴いた嘘をどう使い、犯行の真相を暴き、証明していくのかが、見どころ。
    絵馬と後輩刑事・西野の関係性もGOOD!事件の後に必ず、行われる、打ち上げシーンは見ていて楽しい。
    心理学にも詳しくなれそうな作品

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    2023年02月15日
  • ストラングラー 死刑囚の推理

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    え、ここで終わるん!?(^ ^; と言うのが正直な読後感(^ ^;

    たまたまですが、この前に読んだ本も死刑囚がらみの話で...でも全然筋立てが違って、こちらは(悪い意味ではなく)マンガっぽい設定。収監中の死刑囚がロッキングチェア・ディテクティブとなって話が進むが... この終わりは無かろう(^ ^;

    終盤に至るまで、とても面白く読んだ。登場人物が(マンガっぽく)ステレオタイプながら、それが話の流れにはうまくハマっている。油断してると、結構びっくりな展開になったりして、ワクワクしながら読んでましたが...何せ話が完結せずに本が終わってしまった(^ ^; 特に「前編」とか「第一巻」「上」などと

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    2023年02月14日
  • 犯罪心理分析班・八木小春 アイアンウルフの箱

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    プロファイリングから犯人をあぶりだす警察側から書かれている小説の中で珍しい部類の小説

    C-Mas のキャラが確立されてて読みやすい
    宅配で爆発物が送られてくるのだが、爆発する時も描写がグロい感じではないのでとても軽い感じで読めるけど、次の展開も気になるので次々読んでいって結果的に一気読みしました
    ゆっくり読んでも一気読みしてもおもしろいかなと思います

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    2023年02月13日
  • オイディプスの檻 犯罪心理分析班

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    新人刑事とプロファイラーチームで一緒に事件を解決していく物語。長編小説。

    時々出てくる「僕」ってどういう立場でどういう人なのかよく分からなかったけど、読み進めるとまさかのまさかって感じでした

    終わりごろのスピード感がとてつもなく早い!
    面白かった!この本はシリーズの1作目なので次の作品「アイアンウルフの箱」も読んでみたいと思います

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    2023年01月30日
  • 噓つきは殺人鬼の始まり SNS採用調査員の事件ファイル

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    ネタバレ

    佐藤青南という人は、面白いけどすっごく嫌な話を書く人、そんなイメージのある作家です。本作も何がどうなっているのやら先が読めず、真相がわかったときには中山七里のドンデン返し並に驚きました。

    就活生のSNSの裏アカを特定して企業に報告する探偵。彼のせいで内定を取り消された大学生。このふたりがコンビを組むようになるのがたまたまのことではなかったなんて。

    血も涙もないと思われた借金取りのオッサンのまさかの活躍に胸を熱くしていたのに、こんなエンディングはアンマリだ~(泣)。

    ところで「行けたら行く」はやっぱり断りの文句なんですかね。言葉通りの意味で使う人、好きかも。

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    2023年01月24日
  • お電話かわりました名探偵です 復讐のジングル・ベル

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    佐藤青南『お電話かわりました名探偵です 復讐のジングル・ベル』角川文庫。

    シリーズ第3弾。

    県警本部の通信指令室を舞台にした連作ミステリー。プロローグ、エピローグと5つのエピソードを収録。

    今回は通信司令室に相次ぐ無言電話に端を発する、君野いぶきに迫る危機が描かれるが、全体を通してライトな感じだった。

    5つのエピソードは軽めで、何度も繰り返される早乙女廉と君野いぶきとのすれ違いの恋愛描写に煩わしさを感じた。今回はミステリーよりも、むしろ恋愛描写の方がメインのようなので、致し方無いか。

    君野いぶきは、電話の情報だけで事件を解決する伝説の指令課員で、『万里眼』と呼ばれていた。

    通信司令

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    2023年01月07日
  • お電話かわりました名探偵です 復讐のジングル・ベル

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    シリーズ第3弾。今回は告白に関する流れが主軸で、万里眼に対する逆恨みが横軸なのかな。色々明らかになり、二人の仲も接近し、なんとなくシリーズ終了の雰囲気もありますが、どうなんでしょう。

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    2022年12月29日
  • 行動心理捜査官・楯岡絵麻vsミステリー作家・佐藤青南

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    ネタバレ

    表題をみて期待値を高めていた。その期待通り、中々の緊迫感であり、絵麻の敗北と思わせての逆転はしっかり伏線回収にもなっており見事であった。
    前作の最後が気になる終わり方だったので今作でのどのように繋がってくるのかと思って読んでいたが、最後に脇役かと思っていた広瀬真沙代も巻き込んでの展開になっていきそうで続編がより楽しみになってきた。
    また、実際とは全く異なる人物像とはいえ自分の名前を作品に登場しているだけでもかなり楽しめる作品であった

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    2022年12月11日
  • ツインソウル 行動心理捜査官・楯岡絵麻

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    ネタバレ

    4編ともにストーリーが練られており、意外な真相が暴かれていくのでページを捲る手が止まらず一気読みであった。
    それぞれの短編が独立している中でしっかり縦軸のストーリーが進んでいく様子がこのシリーズの醍醐味であると再認識。最後に意外な人物の登場もあり、この後まだまだ波乱があることも示唆され興味が尽きない。
    西野と琴莉の関係も深まり、2人のことを絵麻が守りきれるかどうか続編も楽しみである。

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    2022年12月10日
  • 人格者

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    シリーズ第2弾。一気読みでした。

    前作より物語の開始時から2人の息が合っているので読みやすかったです。

    人格者のコンマスがなぜ殺害されたのかを追う展開ですが、全編通してクラシック業界の厳しさが伝わってきました。

    設定上2年も経過しているそうで、すぐに終わってしまったら悲しいなぁと思いますが、桜子の生い立ちが出てきたり少しずつ深掘りされてきているので、今後も楽しみです。

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    2022年12月04日
  • 人格者

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    シリーズ第2弾。

    警察音楽隊で採用されたが刑事として有能な女性刑事鳴海とバツイチ捜査一課刑事音喜多コンビが有名ヴァイオリニスト殺害事件を追うお話。

    クラシック音楽の世界の複雑な様子が鳴海の不安定な感情を通して伝わってきます。

    自然とこなしてしまう刑事としての素質を持つ鳴海に好感が持てるシリーズ。
    このまま音楽の縛りで続けられるか心配ではあるが次作も楽しみ。

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    2022年11月11日
  • たぶん、出会わなければよかった嘘つきな君に

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    ネタバレ

    久し振りに結構驚いた。
    ただの愛憎劇かと思ったらミステリーだった。
    確かに若干怪しかったけど、ナナちゃんが峰岸への復讐の為に動いていたとは。
    公洋君、優し過ぎて本当に残念な男だ。
    瑞穂ちゃんと付き合っていれば良かったのに…。
    そして峰岸、怖すぎる。
    まぁ多かれ少なかれ、こういう人間はいるものだけど。
    ラストに向けてページを捲る手が止められなかった。

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    2022年10月24日
  • たぶん、出会わなければよかった嘘つきな君に

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    中盤〜終盤にかけてのストーリーが衝撃的すぎてめちゃくちゃ面白かったです。

    やっぱり女性は恐ろしい...

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    2022年10月18日
  • 連弾

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    2作目を予約しようとしてしまい、慌てて1作目を予約しました。

    面白かったです。
    過去と現代が徐々にリンクしてきてどんどん引き込まれました。

    一風変わった警察音楽隊希望の鳴海と組むことになった音喜多刑事。捜査会議とか挟まれるわけではなく現代は2人で事件に迫っているので、冗長的にならず良かったです。

    少し「砂の器」を思い出す、そんな作品です。

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    2022年10月07日
  • ある少女にまつわる殺人の告白

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    インタビュー形式で関係者が当時から現在近くまで、ある少女とその家族について語っていくのだけど、
    なるほどね~。
    わたしはてっきりこの少女が殺人の被害者なのかと思ってたよ。そう思って読み始めたけど、あれ?違うのか?ってなって真相はなかなかに闇が深い…
    児童虐待と不幸の連鎖は分かる気もするし分かりたくない気もする。
    児相の抱えるジレンマというか現場の苦労と消耗も何とかしないといけないよね…

    今日の国葬のニュース見ながら、元総理の不幸を悼む気持ちはあれど心底税金払いたくね~~~~!!って気持ちになってるので、こういうところに回せないもんかな。ふるさと納税みたく使い道指定できたらいいのに。

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    2022年09月27日
  • 連弾

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    面白かった!
    新しいシリーズになるのかなぁ?
    県警捜査一課の音喜多弦と所轄刑事課の音楽隊志望の鳴海桜子が事件を解決していく。
    桜子の天然と鋭い観察眼に唖然とする。

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    2022年09月21日
  • 人格者

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    前作『連弾』ではピアノ、今回はヴァイオリン。
    どっぷり音楽に浸ってそうな名前なのに全くそうでない音喜多弦と、天才的な音楽の才能を持つ鳴海桜子の刑事コンビがまた登場する。
    人が殺されるミステリーではあるが、この二人のやり取りがなんどもユーモラスなので、好き嫌いがここで分かれるだろうなと思う。
    ちなみにわたしはコメディタッチの物語が苦手で、すべてにおいてシリアスなものを好むから、こういう作風は敬遠する傾向がある。あくまでも敬遠。

    だけど、今回の『人格者』はとても面白かったと思う。
    前作は犯罪者の心情を中心に描いたものだったが、今回は刑事コンビや周りの人たちがメインになっている。『人格者』というタ

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    2022年09月13日
  • 人格者

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    ネタバレ

     都内で放火殺人事件が発生した。被害者は著名なヴァイオリニスト。捜査一課の音喜多と音楽隊志望の刑事鳴海と再びペアを組んで捜査を開始する。
     怨恨と睨んだ捜査をしていたが、関係者一同全員が口を揃えて被害者への敬愛を語る。犯人の糸口が見えぬまま、捜査は難航し…

     音喜多と鳴海ペアがまた読めて嬉しいです。
     親子みたいなペアですが、息はピッタリでした。
     そして、音楽しか知らない故に潰しがきかず、24で目が出なければもう諦めるしかないって厳しい世界だとは知りませんでした。一般人からしたら途方もない倍率のオーケストラメンバーなのも納得でした。

     犯人の動機とやるせない感情が何とも言えず、後味の悪さ

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    2022年09月09日