佐藤青南のレビュー一覧
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なんとなく書店で見かけたのが読むきっかけ。
手にとって「このシリーズってTVドラマでやってたな」と出演の俳優を思い出し購入。
青南作品は初めて。
作者と同名のヒールと主人公との対決!
「企画ものじゃん」という冷めた読み始め。
最初は退屈に思えたが
業界の裏話的なものを交え
実際そのように思っている作家もいるんじゃないの?と想像させられ、
いつの間にか物語は中盤から終盤へ。
読んでる気持ちも物語の展開に乗せられ、
最後のクライマックスへ。
事件解決と思ったところで次回につながるようなにおわせ。
企画に乗せられたのかもしれないが有意義であった。 -
Posted by ブクログ
題名に拘る私としては、これまでの三作とも題名が強調されていないように感じる。
本作は4つの物語ではあるが連作として描かれている。4つの章の題名にもしっくり来ないのが残念だ。
インサイドフェイスという題名に対し、ひとつ目は「目は口よりもモノを言う」、大学の基礎心理学ノンバーバルコミュニケーションで学んだ記憶が蘇る。しかし、内容はこれまでと大差がない。
「狂おしいほどeyeしてる」は、想像がついてしまった。絵麻がなだめ行動を見極めるのは顔だけでないので、余計にインサイドフェイスという表現がしっくり来ない。繋がりがあるともっと良かったのにと思う。
「ペテン師のポリフォニー」は多少わかる気がする -
Posted by ブクログ
佐藤青南さんの作品は「犬を盗む」を読んで面白かったので、これが2冊目だ。そして楯岡絵麻のシリーズのはじめでもある。題名にも興味がそそられる。
大脳辺縁系と大脳新皮質、そして人間の心理としての逃避行動で犯人の真実を見抜いていく。
マイクロジェスチャーを見逃さない能力に長けている。取り調べ専門のようだ。なにせ自供率100%という凄さだ。
後輩の西野と主人公の楯岡絵麻のやりとりもワンパターンだが、アクセントになっている。
幼児誘拐犯から始まり、歯医者、占い師、女優、自称音大院生の結婚詐欺師たちの真実を暴いていくのは爽快さも感じる。
女優の時は、最後に意外な結末が待っていた。これは予測できなかった -
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110番通報での対応だけでたちどころに事件を解決する「万里眼」シリーズ3作目。前作に比べるとママ友に放火された「ママ友大戦争」とか飛び降り自殺を阻止する「常連自殺志願者の憂鬱」とかといった通報からの真相は捻りが効いていると思う。やんちゃ小学生、海斗君の恋の相手が万引きする話は話の方向はいいけど万里眼過ぎでは?そして最後「名探偵たちです」の「万里眼」への復讐の為に拉致監禁されたのがいぶきさん!「万里眼」不在でどう電話のやり取りだけで解決するのかと思っていたらある人物登場で成程、だったのにそんなに活躍が語られなくて残念。ミキさんと和田さんに発破かけられ、自身の気持ちをやっと認めた早乙女君。危機を越
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110番通報での対応だけで事件を解決する「万里眼」君野いぶきシリーズ2作目。今回は宇宙人に攫われたと訴える少年や訪問宅の住人の様子が変だと連絡してきた人物の謎がこれいぶきさんじゃなくても判るんじゃ?と感じたけど、三人のひき逃げ犯候補から真相を解く話はいい感じかな。「万里眼を出せ」という度重なる迷惑通報やちょっとした小ネタエピソードがしっかり関わってきたので最後の事件は読みごたえあった。相変わらず早乙女君との恋模様はもじもじ状態でお互い別の人物とデートしそうなので拗ねるってお前ら何年生じゃ!早乙女君に至ってはいぶきさんへの恋心自覚してないんかい!だけどこれが最後の事件の重要要素になったのでまあい
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連弾に続く 第二弾
天才作曲家、篁奏事件から、2年。
上司からも部下からも、評判は上々。
教え子にも慕われていて、その保護者からも信頼を寄せられ、家族からも尊敬されている、まさしく、文句のつけようのない「人格者」が殺された。
その、放火殺人の被害者は、関東フィルハーモニー管弦楽団に所属する、プロのヴァイオリニストで、コンサートマスターの久米充。
警視庁捜査一課の音喜多弦は、
警視庁玉堤警察署所属、音楽隊採用の鳴海桜子とコンビを組み、捜査をする。
少し天然の桜子が、自由に振る舞い、音喜多が、手綱を引き締めるかと思いきや、彼女の洞察力を尊重して、じっくり見守る。
そんな二人が、最高。