佐藤青南のレビュー一覧

  • 行動心理捜査官・楯岡絵麻vsミステリー作家・佐藤青南

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    なんとなく書店で見かけたのが読むきっかけ。
    手にとって「このシリーズってTVドラマでやってたな」と出演の俳優を思い出し購入。
    青南作品は初めて。

    作者と同名のヒールと主人公との対決!
    「企画ものじゃん」という冷めた読み始め。

    最初は退屈に思えたが
    業界の裏話的なものを交え
    実際そのように思っている作家もいるんじゃないの?と想像させられ、
    いつの間にか物語は中盤から終盤へ。

    読んでる気持ちも物語の展開に乗せられ、
    最後のクライマックスへ。
    事件解決と思ったところで次回につながるようなにおわせ。
    企画に乗せられたのかもしれないが有意義であった。

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    2023年10月04日
  • インサイド・フェイス 行動心理捜査官・楯岡絵麻

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    題名に拘る私としては、これまでの三作とも題名が強調されていないように感じる。
    本作は4つの物語ではあるが連作として描かれている。4つの章の題名にもしっくり来ないのが残念だ。

    インサイドフェイスという題名に対し、ひとつ目は「目は口よりもモノを言う」、大学の基礎心理学ノンバーバルコミュニケーションで学んだ記憶が蘇る。しかし、内容はこれまでと大差がない。

    「狂おしいほどeyeしてる」は、想像がついてしまった。絵麻がなだめ行動を見極めるのは顔だけでないので、余計にインサイドフェイスという表現がしっくり来ない。繋がりがあるともっと良かったのにと思う。

    「ペテン師のポリフォニー」は多少わかる気がする

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    2023年09月30日
  • 残奏

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    音喜多弦と鳴海桜子のシリーズ3作目。

    相変わらず桜子のキャラクターが楽しい。
    いつまでも読んどきたい。

    多様性の問題やヤングケアラーの問題が絡み読みごたえがあってページをめくるスピードが速くなります。
    それにしても無責任な大人たちに腹が立つ。自分もそうじゃないか確認しながら読みました。

    続編も早く出て欲しい。

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    2023年09月27日
  • 白バイガール

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    白バイガール題名を見た時には女子の白バイの話何かほんわかするゆるいお話かと想像しましたが読んでびっくりアクションアクションハードなアクション満載の展開でした。犯人を追っかけるカーチェイスならぬバイクチェイスは迫力満点でした。「赤ベコ」と言うバイクを追っかけるシーンでは赤ベコは牛なのでちょっと遅いかなあと思ってしまいました。魚場とは何か交通違反を待ち伏せする場所とわかって面白い表現をするんだな思いました。アクション満載の傑作青春警察ミステリーハラハラドキドキを体験して下さい。

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    2023年09月21日
  • お電話かわりました名探偵です

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    なかなかない設定です。
    現場に行かずに推理して解決すると言う、ちょっと都合が良すぎではあったが楽しく読めた。

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    2023年09月15日
  • サイレント・ヴォイス 行動心理捜査官・楯岡絵麻

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    佐藤青南さんの作品は「犬を盗む」を読んで面白かったので、これが2冊目だ。そして楯岡絵麻のシリーズのはじめでもある。題名にも興味がそそられる。

    大脳辺縁系と大脳新皮質、そして人間の心理としての逃避行動で犯人の真実を見抜いていく。
    マイクロジェスチャーを見逃さない能力に長けている。取り調べ専門のようだ。なにせ自供率100%という凄さだ。
    後輩の西野と主人公の楯岡絵麻のやりとりもワンパターンだが、アクセントになっている。

    幼児誘拐犯から始まり、歯医者、占い師、女優、自称音大院生の結婚詐欺師たちの真実を暴いていくのは爽快さも感じる。
    女優の時は、最後に意外な結末が待っていた。これは予測できなかった

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    2023年09月13日
  • お電話かわりました名探偵です 復讐のジングル・ベル

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    110番通報での対応だけでたちどころに事件を解決する「万里眼」シリーズ3作目。前作に比べるとママ友に放火された「ママ友大戦争」とか飛び降り自殺を阻止する「常連自殺志願者の憂鬱」とかといった通報からの真相は捻りが効いていると思う。やんちゃ小学生、海斗君の恋の相手が万引きする話は話の方向はいいけど万里眼過ぎでは?そして最後「名探偵たちです」の「万里眼」への復讐の為に拉致監禁されたのがいぶきさん!「万里眼」不在でどう電話のやり取りだけで解決するのかと思っていたらある人物登場で成程、だったのにそんなに活躍が語られなくて残念。ミキさんと和田さんに発破かけられ、自身の気持ちをやっと認めた早乙女君。危機を越

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    2023年09月03日
  • インサイド・フェイス 行動心理捜査官・楯岡絵麻

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    シリーズ3作目。
    変わらずエンマ様大活躍です。もはや自白だけではなく、自分で選択させてるようでも誘導していて恐るべし…!

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    2023年09月03日
  • お電話かわりました名探偵です リダイヤル

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    110番通報での対応だけで事件を解決する「万里眼」君野いぶきシリーズ2作目。今回は宇宙人に攫われたと訴える少年や訪問宅の住人の様子が変だと連絡してきた人物の謎がこれいぶきさんじゃなくても判るんじゃ?と感じたけど、三人のひき逃げ犯候補から真相を解く話はいい感じかな。「万里眼を出せ」という度重なる迷惑通報やちょっとした小ネタエピソードがしっかり関わってきたので最後の事件は読みごたえあった。相変わらず早乙女君との恋模様はもじもじ状態でお互い別の人物とデートしそうなので拗ねるってお前ら何年生じゃ!早乙女君に至ってはいぶきさんへの恋心自覚してないんかい!だけどこれが最後の事件の重要要素になったのでまあい

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    2023年08月27日
  • ある少女にまつわる殺人の告白

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    第9回『このミステリーがすごい!』大賞優秀賞作品。

    佐藤青南さんの「連弾」「人格者」と読んで、この作家さんに興味が湧き、デビュー作を読んでみたいと思い、手に取った。

    10年前に起きた、児童虐待事件を、
    長崎県南児童相談所 所長・隈部と、当時をよく知る関係者へのインタビューとして、交互に展開する。

    虐待の連鎖は、止められないのか。

    最終章で、インタビューをして回った人物が判明し、そして・・。
    ゾーとさせられた。

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    2023年08月20日
  • 犯罪心理分析班・八木小春 ハロウィンの花

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    シリーズ3作目はサイコパスならではのシリアルキラー観が捜査の肝となっている。
    このシリーズは回を重ねるごとにキャラクター設定の馴染みが良くなっており、テンポよく一気読みできます。
    まさかエンマ様まで登場するとは、意外なオマケでした。

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    2023年08月13日
  • 人格者

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    連弾に続く 第二弾

    天才作曲家、篁奏事件から、2年。

    上司からも部下からも、評判は上々。
    教え子にも慕われていて、その保護者からも信頼を寄せられ、家族からも尊敬されている、まさしく、文句のつけようのない「人格者」が殺された。
    その、放火殺人の被害者は、関東フィルハーモニー管弦楽団に所属する、プロのヴァイオリニストで、コンサートマスターの久米充。

    警視庁捜査一課の音喜多弦は、
    警視庁玉堤警察署所属、音楽隊採用の鳴海桜子とコンビを組み、捜査をする。

    少し天然の桜子が、自由に振る舞い、音喜多が、手綱を引き締めるかと思いきや、彼女の洞察力を尊重して、じっくり見守る。
    そんな二人が、最高。

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    2023年08月10日
  • 残奏

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    シリーズ3冊目ですが、これまでの犯人役と比べると役者が足りないかな。ちょっとだけ胸糞悪いお話。
    今作では音楽隊への異動を迷う桜子の葛藤も描かれます。ある意味衝撃的なラストですが、今後に繋がるんでしょうか。

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    2023年08月01日
  • たぶん、出会わなければよかった嘘つきな君に

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    恋愛小説と思いきやミステリー?サスペンスへのストーリー展開!誰が嘘をついていのか、分かった時衝撃的でした。ただ主人公の気持ちが切なかった。どんでん返し小説!一気読みでした。面白かった。

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    2023年07月12日
  • ストラングラー 死刑囚の逆転

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    シリーズ4作目、ついに完結。

    蓑島が人を殺してしまった前作。間違いであって欲しいと思っていましたが、やっぱり現実でした。

    だんだん狂気になっていく蓑島、だんだん普通になっていく明石。どんどん引き込まれていきます。

    でも、蓑島さん、あの感じでよく生きてたなあ。
    あと、仁美さんの話をもう少し聞きたかったな。

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    2023年07月12日
  • ホワイ・ダニット 行動心理捜査官・楯岡絵麻

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    “エンマ様”が見破った「動機の噓」、そこに隠されていた真実とは?
    どんでん返しに次ぐどんでん返し!
    人気カップルYouTuberとストーカー、犯行時の記憶を失ったカリスマホスト、天才子役の母親の転落死……。
    相手のしぐさから噓を見破る敏腕美人刑事・楯岡絵麻が、お馴染みの捜査一課のメンバーとともに数々の難事件に挑む!

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    2023年07月12日
  • サイレント・ヴォイス 行動心理捜査官・楯岡絵麻

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    シリーズものと知らずに、新刊から読んでしまったので、ちゃんと順を追って読みたくて購入。
    やはり、面白い。どこから読んでも、楽しめる!
    これは、全巻揃えてしまうな。

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    2023年07月09日
  • ストラングラー 死刑囚の逆転

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    ネタバレ

    ついにクライマックス。
    死刑囚・明石の冤罪を成立させる為に奔走していた箕島だったけど、前作で殺人を犯してしまった。頭の中に響く、殺された伊武の声が箕島を殺人鬼へと変えようとしていた。指名手配され、逃亡する箕島を追う明石の冤罪を晴らそうとしている仲間達…

    ストラングラーの正体には驚かされました。若干拍子抜けな所もあり…
    そして、かつての恋人の死を追う箕島の狂気じみた執念も又切なかったです。

    ラスト、明石と箕島の立場が逆になっていたのが何とも言えなかったです。
    爽快なラストとは言い難いですが、納得の展開でした。

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    2023年06月27日
  • ツインソウル 行動心理捜査官・楯岡絵麻

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    期待通りの面白さ、読みやすさ。
    新しく入ったシオリちゃんがちょっと怪しい。いい子と見せかけて裏があるとか?
    琴莉さんもちょっと勘ぐってみたくなる瞬間がちらほら。目が慣れたら不都合な真実が見えてしまったりする?西野くんを幸せにしてあげてほしいのに。

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    2023年06月25日
  • 噓つきは殺人鬼の始まり SNS採用調査員の事件ファイル

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    就活生のSNSアカウントを探し出し、個人情報を企業に密告するネット探偵・潮崎 真人。

    彼のせいで就職試験に落ちたとクレームを付ける大学生・茉百合。
    ひょんなとこから、潮崎は、茉百合をアルバイトとして雇うことに。

    しかし、茉百合が見つけたアカウントをフォローしてから、潮崎が知り合った人々が謎の殺人犯の餌食に、、、
    いったい誰が、何のために?
    少しスリラーチックな、現代的ミステリー。

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    2023年06月24日