佐藤青南のレビュー一覧

  • 白バイガール フルスロットル

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    ネタバレ

    終わっちゃった。

    「良い子」なヒロインにはいつも反感を持ってしまうんだけど、このヒロインはとても魅力的。

    この小説はいわゆるお仕事小説。警察官としての話が大半。女性主人公だと、何かと恋愛を絡めてきたがるものなのに、一切なし。そこがいい。
    てっきり女性作家かと思ったけど、男性作家らしい。男性目線で、こういう小説を書いてくれるの、すごく嬉しい。
    これまでの男性作家なら、ヒロインを励ます系の誰かと恋愛が始まるから。でも恋愛て、心に余裕がないとできないもので。今、ヒロインは仕事に一生懸命。だから、安易に恋愛を絡めてほしくなかったから、最後までその路線を守ってくれて嬉しかった。

    姜くんの手紙には驚

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    2022年06月12日
  • ストラングラー 死刑囚の推理

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    ネタバレ

     警視庁捜査一課の箕輪は、過去に恋人をストラングラーと言う殺人鬼に殺され、その犯人である明石死刑囚を恨んでいた。その明石の元へ捜査の一環で訪問すると、14年前の逮捕は冤罪で自分の無実を証明して欲しいと頼まれた。勿論拒否する箕輪に、明石は現在起こっている殺人事件の犯人を教えると言い出して…

     明石と言う人物は、飄々としている様でかなりのキレ者なのが箕輪の興味を引き、少しずつ明石の冤罪について考え始めるのは当然の結果に思えました。
     そして、犯人逮捕に異常に拘る刑事が殺され、真犯人のストラングラーの正体とは?
     まだまだ謎が解明されず、次巻を早く読みたいです。

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    2022年05月31日
  • ある少女にまつわる殺人の告白

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    最後まで展開が読めなかった。
    色々な人のインタビュー視点で進む。
    インタビューしてる人も最後までわからず、最後に全てがつながり、ハッとした。
    伏線回収も見事であるし、結末の含みの持たせ方もよかった。
    飽きずに最後まで読める。
    再読したいなと思った作品。

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    2022年04月11日
  • お電話かわりました名探偵です リダイヤル

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    ネタバレ

     110番の司令室で電話越しに事件を解決する『万里眼』の異名を持つ警察官が居る。

     いつもの様に市民からの通報に対応していた早乙女だったが、不可解な通報に困惑していると、『万里眼』その人・君野いぶきが電話を変わり…

     お気に入りは「白馬の王子さま」。
     ミキがまさかのお嬢様だったとは。司令室から誘拐事件解決はお見事でした。

     早乙女といぶきの関係がもどかしい!早乙女は鈍感だし、いぶきは意地っ張りでヤキモキでしたが、少しだけ前進したのかな?
     ミキもてっきり早乙女の事本気だと思ってましたが、コロッと和田にシフトチェンジ。これからどうなるか楽しみです。

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    2022年03月26日
  • たぶん、出会わなければよかった嘘つきな君に

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    今まで読んだことのない展開だった。

    別著「たとえば、君という裏切り」を読んだとき、佐藤青南先生+栗俣力也さんの作品は、文章の重みよりも物語の仕掛けの方が優先される作風だなと感じたし、このときの仕掛けは私にとって度肝を抜くというほどのものではなかった。

    一方、本作品も仕掛け優先という同じ作風ではあるものの、特に第二章において想像以上に予想外の展開が待っており「この先生はこの章で一体何を書いているのだろう(いい意味で)」「この章で一体何が言いたいんだろう(いい意味で)」と疑問に思いながら読むことになったし、このような読書体験は今までになかった。

    全ての謎が明かされる第三章は非常に上手くまとめ

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    2022年01月29日
  • お電話かわりました名探偵です リダイヤル

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    佐藤青南『お電話かわりました名探偵です リダイヤル』角川文庫。

    シリーズ第2弾。安定の面白さ。プロローグと5つのエピソードで構成される安楽椅子探偵ミステリーの変型のような作品。

    県警通信指令室に勤務する君野いぶきは電話越しに事件をたちどころに解決することから『万里眼』と呼ばれていた。そんな通信指令室に『万里眼』を電話口に出せという謎の男からの電話が相次ぎ……

    本体価格680円
    ★★★★★

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    2022年01月05日
  • ファイア・サイン 女性消防士・高柳蘭の奮闘

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    前巻よりも、成長した蘭。

    同僚が殉職したり消防の過酷な現場が緊迫感をもって書かれていて、今までこういった事を想像もしたことに今更気付いた。
    警察を題材な本はたくさん読んだけど、消防の題材ははじめて。話の面白さはもちろんあるけど、消防士さんへの感謝の気持ちが持てた。

    読んで良かった。

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    2021年09月13日
  • 行動心理捜査官・楯岡絵麻vsミステリー作家・佐藤青南

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    楯岡絵麻シリーズの最新刊。
    とある殺人事件から関りが浮上された小説家の佐藤青南。
    彼が主宰するサロンに絡む事件から本人との対決へ。
    心理戦vs心理戦。
    渦巻くサロンの悪意と佐藤自身が本当に欲しかったもの。
    すごく読み応えあって面白かった。
    楯岡絵麻シリーズは僕が読書を始めるきっかけとなった作品。
    今回もすごく良かった。
    僕のなかではやはりこのシリーズがミステリーナンバーワンかな。

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    2021年08月24日
  • ブラック・コール 行動心理捜査官・楯岡絵麻

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    シリーズ2作目

    15年前の恩師殺害の犯人に迫っていくシリーズで緊張感がありとても面白かった。

    恩師殺害の描写はちょっとグロくて嫌な気分にはなった。
    また3作目も是非見たい!

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    2021年07月30日
  • セブンス・サイン 行動心理捜査官・楯岡絵麻

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    シリーズ7作目で長編。新興宗教団体を舞台にした作品で、まあよくある話なのではあるが、楯岡と西野、さらに筒井、綿貫のコンビネーションも良くて、私の中ではシリーズ秀一の出来。最後の西野の話は本当なのか???

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    2021年07月13日
  • 白バイガール 最高速アタックの罠

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    またまた一気読み

    今回で4作目!
    今回は新メンバーも加わり人間関係もどうなるかと思ったけど結局ほっこりしました!
    白バイで犯人を追いかける時のチームワークは読んでてすごくワクワクドキドキして楽しいです。
    次も早く読みたい!
    とにかくみんなかっこいい!!!

    0
    2021年06月26日
  • 白バイガール 幽霊ライダーを追え!

    購入済み

    今回も一気に読みました。
    読み進めて行くなかで友情、仲間とはいいものだなとほっこりします。
    仕事仲間や、趣味仲間、いろんな人間関係があって、時に悩み、後悔してしまう事があっても、最終的には仲間を信じることで勇気を与える事に繋がったり、元気付ける事になってたり。
    犯人を追いかけるところなどはハラハラドキドキで楽しめます。

    0
    2021年06月17日
  • 行動心理捜査官・楯岡絵麻vsミステリー作家・佐藤青南

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    エンマさまの今回の敵は「小説家」!
    ひゃー、すごい設定にびっくり。
    ああいうオンラインサロンが本当にあったら恐ろしい。
    でも、筒井ともだんだんいい関係になってきて心強い。
    絵麻の「おまじない」を認めないようなことばかり言う筒井だけど、その判断にはだんだん信を置くようになった感じだし、絵麻は筒井の捜査能力で物証が出てくるからこそ事件を解決に導ける。
    西野は、えーと、彼の役目は、、、
    なんだろう?w
    それにしても、あのエピローグが気にかかる。
    どうなっていくのだろう。

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    2021年05月24日
  • 白バイガール フルスロットル

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    白バイガールの完結編

    素直な感想は「寂しい」
    このシリーズは毎回楽しみにしていたので、
    もっと続けて欲しかった。ただ作者が言う
    「木乃美のひたむきな努力を実らせてあげる頃合い」というのも分かるので、しょうがないか。

    この小説に出てくる人はほとんどが若くて夢や希望に満ち溢れている人です。それが眩しくて、羨ましくて、キラキラしてて、つい物語にのめり込んでしまう。自分の中では忘れられないシリーズです。

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    2021年04月27日
  • 消防女子!!(2)

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    シリーズ第二弾。
    女性の新米消防士・高柳蘭の奮闘を描く佐藤青南氏原作の物語。
    小説も面白いですが、マンガも良いですね。

    ボンベの細工や脅迫状の犯人が分からないまま、発生した横浜みなとみらいに停泊中の豪華客船『宝来号』の大規模な火災。
    要救助者は、なんと1263人。

    何とか救助が進むなか、子供を含む4人が船内に取り残されることに...
    梯子車に乗り込むのは、重さの関係で、軽い高柳が行くことに。
    何とか4人を梯子車のバスケットに乗せたところで、高柳を繋ぐロープが切断してしまい...
    マンガならではの緊迫感ですね。

    父・暁さんの死の真相を語る隊長。
    知られざる真実を知る高柳。
    ウルウルさせるシ

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    2021年03月10日
  • ツインソウル 行動心理捜査官・楯岡絵麻

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    エンマ様シリーズ第8弾。この辺にくると飽きや中弛みなどが出てきたりするものだが、回を追う毎に面白くなってくるのはさすがだなぁ。
    長編で惹き付けたかと思うと今回は短編でぐいぐい攻めてくる。脇役の筒井刑事や綿貫刑事の出番が多くなり切なすぎる物語が展開。
    シオリちゃんも良い味だしてスパイスになってるし挙げ句の果てには黒幕までじゃじゃーんと登場しとどまるところを知らない。
    題名も最後にはものすごく納得できたのもよかった。次回作がとても待ち遠しい。

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    2021年02月10日
  • インサイド・フェイス 行動心理捜査官・楯岡絵麻

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    行動分析で、取り調べ中に事件を解決していく連作短編もの。
    前作を読まずにこちらから読んでしまったので、ちょっと人物の関係性がわかりづらかったですが、これだけでも十分楽しめます。

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    2021年01月28日
  • ヴィジュアル・クリフ 行動心理捜査官・楯岡絵麻

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    エンマ様シリーズ第六段。特段肩入れすることなくなんとなくやめられずに読んでいたシリーズだったが、会を追う毎に面白くなってきた。そして今回は長編で恩師との対決。西野刑事のキャバクラネタも炸裂しあの手この手で真実に迫っていくのは圧巻。ラストはやっぱりそうだったのかと失笑でしめるのも、らしくてよかった。

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    2021年01月24日
  • ストラングラー 死刑囚の推理

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    ネタバレ

    収監中の犯罪者が刑事の操作に協力……と、聞いたことのあるような設定だったので、よくある話なのかと思って期待してなかったのですが、最終的には思いのほか楽しめたような気がします。

    ずっとバディ組むと思ってたキャラがあっさり退場したり、死刑囚・明石の協力者たちが一癖も二癖もありそうだったりと、良い意味で予想を裏切られたり気になる要素が多く、それで読むモチベが少しずつ挙がっていったように思います。

    また、第4章での伊武とのやり取りを見て、簑島が最終的に対決することになるのはストラングラー以上に警察組織になるのかも、と思ったりしました。先の展開がとても大きなスケールになりそうで、続きが早く読みたいの

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    2020年12月01日
  • ヴィジュアル・クリフ 行動心理捜査官・楯岡絵麻

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    これは本当に長編でした。
    殺人事件の関係者として浮上するのが絵麻の恩師! 妻の病気で退官し、今は安アパートに一人住まい、詐欺紛いの健康商法の店の常連になっていた。誰よりも奴らの手口を熟知している教授がなぜ?
    勝つのは、絵麻か、恩師か⁉️
    この設定がおもしろく、一気読みでした。

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    2020年08月05日