佐藤青南のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
シリーズ6冊目で、完結編、らしい。
ホンダではなく、カワサキが主役(木乃美ではなく潤が主役)の本作。のっけからもっっっのすごくテンポが速く、展開がドラマチック。息をもつかせぬ怒濤の展開で、最後まで一気読み必至(^ ^; 途中ちょっとほっこりしたり、意外なラブ展開(?)も挟みつつ、本筋はかなりのハードボイルド。乱闘発砲負傷は当たり前、殺人事件も何のその、クライマックスまでハラハラドキドキが止まらない(^ ^
最後の最後、そう来るか、という告白。その中でもホロリとさせられる展開が(^ ^ 本当に盛りだくさんで隙がない(^ ^ 一点だけ、印象的に出てくる成瀬が「ほったらかし」なのは、作者の狙いか -
Posted by ブクログ
佐藤青南『ストラングラー 死刑囚の悔恨』ハルキ文庫。
シリーズ第3弾。佳境に入り、いよいよ物語は面白くなって来たのだが、テレビドラマのように良い所で終わってしまった。
14年前の風俗嬢連続殺人事件の犯人として死刑囚となった明石陽一郎は冤罪だったのか。最近起きている風俗嬢連続殺人事件は本当のストラングラーによるものなのか。そして、ストラングラーの正体は警察関係者なのか。
そして、簑島朗は『怪物』と化してしまうのか。
捜査一課の簑島朗は14年前の風俗嬢連続殺人事件の冤罪を訴える死刑囚にして元刑事の明石陽一郎の冤罪を証明するための証拠を集め始めるのだが、明石が別件で殺人を犯していたことを知る -
Posted by ブクログ
絶対に一気読みした方が面白い一品
ちょっとずつ入れ代わり立ち代わりの証言により
構成されたもの
なので、この人は誰だろう、
この人の証言は、この人の証言より前なのか後なのか
など
自分で予想していくのが
大変なんだけどそれもまたおもしろかった
頭の片隅で、そもそもこの人たちを
取材しているあなたは一体誰???という疑問があって
その答えもワクワクしながら読めた
いや、ワクワクなんて不謹慎
というくらい亜紀がかわいそう過ぎて
でも
亜紀の虐待や、実際の児童相談所の現場は
実際にあることだと受け止めていかないといけないなと
思った
海外では、
虐待されている子供より、虐待している親のほうが、 -
Posted by ブクログ
佐藤青南『人格者』中公文庫。
文庫書き下ろしミステリー。『連弾』の続編。前作を凌ぐ面白さ。音喜多弦と鳴海桜子の名コンビと鳴海桜子の独特の観察力により事件が解決に向かう過程が面白い。また、今回は鳴海桜子の過去や生き方など、前作には無かった深い部分も描かれるており、興味深い。きっとまた続編があるのだろう。
前回の事件から2年後、再び捜査一課の音喜多弦が、相貌失認で他人の顔を判別出来ないが、恐ろしく観察力が鋭く、警察の音楽隊志望という変わり種の所轄署刑事・鳴海桜子とペアを組んで殺人放火事件の捜査を行う。
都内で発生した放火事件の現場で、プロのヴァイオリニストの久米充が他殺死体となって発見される