佐藤青南のレビュー一覧

  • 残奏

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    以前同じ作者の別のシリーズ物を読んだ事がありますが、そちらとは全く異なる世界を描いており、すごいな…とまず感服してしまいました。
    シリーズ物であるのは知らずに読みましたが、主人公の生い立ちなど最低限の説明はされているのでそんなに気にせず読む事が出来ました。

    他者の様々なプライベートに、良い意味で遠慮なく踏み込んでズバッと言ってくれる主人公の姿勢が気持ち良く、読み進めるのに良い塩梅となっているように感じられました。
    許されない行為をした加害者の事はしっかりと断罪しつつ、しかしその加害者に対する復讐の正当性は否定する所がただのスカッと物とは一線を画す箇所であると感じました。
    クライマックスの解決

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    2024年05月05日
  • セブンス・サイン 行動心理捜査官・楯岡絵麻

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    ネタバレ

    シリーズ第7弾?

     楯岡と西野のやりとりにニンマリしながらのスタート。久しぶりに手に取ったシリーズだったが、いつものキャラがいつもの感じで・・・てな序盤がシリーズものの安心感を醸し出し、一気に物語の世界観に呼び戻してくれた。

     カルト宗教絡みのお話はいつ読んでも、信者たちの“本当にそんななの?”とツッコミを入れたくなるような極端な思想に引いてしまう。
     しかし、これだけあちこちの媒体で同じような描かれ方をするのだから、きっと現実でもそうなのだろう。
     たしかに・・・、それくらい“染められて”なければサリン事件だって起きないし、オウム無き後にまで“アレフが我が街に来るのを住民が反対”なんて話

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    2024年05月04日
  • お電話かわりました名探偵です 復讐のジングル・ベル

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    二人の展開はとてももどかしいものだが、最終章はなかなか驚きの展開でした。
    万里眼、狙われちゃうよな~~
    二人をいじる周りの人たちも面白いです。

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    2024年05月01日
  • ラスト・ヴォイス 行動心理捜査官・楯岡絵麻

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    このシリーズ大好きです。犯人が分かるまで難しかったですが、犯人や共犯、同僚等も含め、いろいろな人がいるんだなぁと思いました。

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    2024年04月27日
  • ホワイ・ダニット 行動心理捜査官・楯岡絵麻

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    題名のホワイダニットは推理小説で普通に使っている。語源はwhy did it? なのだが、私が気になったのは、なぜホワイとダニットの間に「・」が入っているのか?だ。英語にしても「・」はない。意図はないのはわかっているつもりだが、わたし気になります。

    さて、題名通りなら「動機」を暴くのだろう。動機にのみ焦点を当てる事の佐藤青南さんの勇気や気概が見えるような気がするので、楽しみだ。
    動機は行き着くところ、お金か異性絡みか恨みか復讐か知られたくないことがあるかくらいで、サイコパスなら快楽なのでわかりにくい。にも関わらず「動機」が題名だ。面白いに違いない。

    竈門炭治郎のように闘気を消すくらい、動機

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    2024年04月22日
  • ラスト・ヴォイス 行動心理捜査官・楯岡絵麻

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    佐藤青南『ラスト・ヴォイス 行動心理捜査官・楯岡絵麻』宝島社文庫。

    書下ろし作品。12年続いたシリーズが第11弾にして、ついに完結。楯岡絵麻と宿敵、楠木ゆりかの最終対決。

    完結ということもあってか、かなりハードな内容になっている。楠木ゆりかは既に死刑囚として収監されており、楯岡絵麻がどう決着を付けるのかと思ったのだが、無理矢理どうにか着地させたようなスッキリしない結末だった。

    やはり、なだめ行動とマイクロジェスチャーだけでシリーズを引っ張り続けるのには無理があったのか。完結するのには良いタイミングだったのかも知れない。


    相手のしぐさから嘘を見破る美人刑事『エンマ様』こと楯岡絵麻は、相

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    2024年04月19日
  • たぶん、出会わなければよかった嘘つきな君に

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    ネタバレ

     公洋、奈々、峰岸の三人の視点から書かれる三角関係の恋愛ミステリーかと思いきや、峰岸の化け物じみた情念がひたすら怖い、甘ったるいだけではない恋愛ミステリーだった。また、「事件が起きてから、実際にはどのようなことが起こったのか?」「峰岸の過去と今回の事件のミッシングリンクは何か?」ということが明らかになっていく展開に驚かされた。それにしても、公洋は職場で上司にパワハラを受けて挙げ句にクビになり(峰岸の謀略)、その後殺されるという気の毒では足りないくらい悲惨な最期だったが、想い人の奈々も好意を持っていた(利用することから始まったが)というのが唯一の救いだったと思った。そう考えると「タイトルは公洋だ

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    2024年04月19日
  • 行動心理捜査官・楯岡絵麻vsミステリー作家・佐藤青南

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    今回は相手が作者名の男、そして最強の敵である。楯岡絵麻は勝てるのか?

    心理学的な要素が今回も散りばめられている。
    面白い表現があり、エコーチェンジバー現象についてだ。これは、ブラック企業によく見られる。業績を上げないものは冷遇し育成もせず残ったものだけ淘汰する。収益だけを追求する企業に未来は無い。

    信仰宗教的な組織と教祖、その犯罪は巧妙かつ大胆であり、楯岡絵麻をはじめ筒井たちが奮闘するのは読み応えがある。このシリーズで最も煮え切らなさを感じた。
    そして最後に広瀬真沙代に声をかけたのは誰だ。佐藤青南に次ぐ神とは誰の事だろう。

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    2024年04月16日
  • ラスト・ヴォイス 行動心理捜査官・楯岡絵麻

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    楯岡絵麻シリーズ完結。
    絵麻の敵である楠木ゆりかにより、絵麻の同僚への攻撃が始まる。
    西野の婚約者の家への放火、筒井の娘や筒井自身への攻撃・・・
    絵麻の周囲を追い詰めていくゆりかだが、外部への連絡手段がなかなか掴めない。
    自分たちへの攻撃が止まない中も、通常の取り調べや事件解決後の乾杯も描かれ、このシリーズのラストの緊張感の中でも通常運転の場面もあり、読んでて、楽しい。
    ただ婚約者の家が放火された割には西野の緊張感が全然ないのが、かなり気になった。
    それでも、この4人の絆が深まったラストの事件は感慨深い。
    作家さんのシリーズがどんどん終了してしまっていて、寂しい限りだが、新しいシリーズを楽しみ

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    2024年04月15日
  • たぶん、出会わなければよかった嘘つきな君に

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    前半は冴えない男性が若くて可愛い女の子と出会って惹かれていく。別の同僚女性からも好意を寄せられる…という三角関係の恋愛小説かと思ってイマイチ乗り切れないでいたら…
    同僚峰岸さんが普通じゃない。
    公洋(コーヨー)・奈々・峰岸のそれぞれの視点で語られていく展開に惹き込まれて夢中で読んだ。
    公洋が奈々を思って起こした事件の本当の事実を奈々が知った時、思わず泣いた。

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    2024年04月13日
  • 犯罪心理分析班・八木小春 ハロウィンの花

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    ネタバレ

    今回は楯岡絵麻がコラボ出演で嬉しかったです。

    サイコパスメンバーの中で唯一の一般人枠だと思っていた小春が、まさかのサイコパス?思い悩む小春だったけど、違ったみたいで一安心でした。

    でも、どんどんシーマスメンバーに感化されてるのは否めない気がしました。

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    2024年03月21日
  • 犯罪心理分析班・八木小春 アイアンウルフの箱

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    爆弾犯を追う小春達。相変わらずの曲者揃いの犯罪心理分析班のメンバーだけど、プロファイリングで追い詰めていく姿はドキドキしっぱなしでした。

    小春は捜一に戻りたがっているけれど、唯一の常識人ポジが居ないと成り立たないメンバーだからこそ、小春がいないと困るってのはあるかもですね。

    ジェットコースターの様な展開で、読む手が止まらなかったです。

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    2024年03月19日
  • ホワイ・ダニット 行動心理捜査官・楯岡絵麻

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    シリーズ10作目。エンマ様、優しくなった?今回はタイトル通りに動機にフォーカス。子役の話はホンマにありそうで悲しい。西野の婚約者、大丈夫か?

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    2024年03月18日
  • 人格者

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    シリーズ第2弾とは知らなかった。
    まあ、1作目を読んでいなくても問題なく読み進められる作品。
    音楽隊志望で警察に入ったという変わり種の鳴海桜子が主人公で、刑事の能力を発揮して難事件を解決する。
    今回は、人格者との評判がありコンサートマスターでヴァイオリニストの男性が殺されさらに放火されるという事件。
    人望があり、誰からも恨みなど買っていないと思われる彼が何故殺されたのか。犯人は誰なのか。
    ベテランの音喜多弦刑事とペアを組んで桜子が事件の真相に迫る。
    それぞれのキャラが際立っていて、楽しく読み進められる。

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    2024年03月18日
  • 白バイガール 爆走! 五輪大作戦

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    白バイガールのシリーズ第5段です。
    オリンピック開催期間中にテロ事件発生。
    本田木乃美隊員ほか神奈川県警第一交通機動隊みなとみらい分駐所A分隊の皆さんがテロを防ぎます。
    白バイ隊員カッコいいですね^_^

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    2024年03月09日
  • 白バイガール フルスロットル

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    シリーズ最終巻は関東各都県代表の女性白バイ隊員が一丸となって活躍する話。
    加えて準主役である潤の変化も感慨深い。
    あとがきに書かれている通り、まだまだ続けられそうだけどこのタイミングで終わる決断もありだと思います。
    面白いシリーズを読ませていただいて、ありがとうございました!

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    2024年03月09日
  • 残奏

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    ミステリー小説

    プロのミュージシャンが屋上から転落死事件

    そこでペアを組んだ音大での署女刑事と本庁刑事

    繋がりは吹奏楽部と部活顧問

    だんだんと繋がっていく点と点が面白く女刑事の言葉は今を生きる大人としても子供としても刺さる言葉がある

    そして最後の最後に分かった事実はちょっと驚いた

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    2024年02月26日
  • ブラック・コール 行動心理捜査官・楯岡絵麻

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    行動心理学を駆使し、被疑者の嘘を見抜く捜査一課の女性刑事・楯岡絵麻シリーズ第2弾。
    1作目が、ほぼ取調室だけというユニークな作品だったのに対し、行動の場が広がり、一般の警察小説っぽくなってきた。
    それぞれに被疑者がいる短編4話だが、全編を通じて底に流れるのは15年前に絵麻の恩師が殺害された事件であり、彼女が刑事になったのは、犯人を捜し出すため。
    第4話で、その犯人と対峙することになり、彼女の刑事になった目的は達成される。
    シリーズは終わりかと思いきや、絵麻は警察を辞めることなく、このシリーズまだまだ続く模様。

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    2024年02月24日
  • 白バイガール

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    ベタっとした職場の人間関係とか、犬も歩けば手懸りに遭遇する予定調和的な展開とか、ほぼ全巻読破した十津川警部シリーズや浅見光彦シリーズを彷彿させてくれた。

    とりあえず、次巻も注文した。

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    2024年02月18日
  • 行動心理捜査官・楯岡絵麻vsミステリー作家・佐藤青南

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    楯岡絵麻シリーズ9作目。本来の楯岡シリーズの主旨(趣旨かも)から外れるストーリと内容だが、著者自身を承認欲求の強いサイコパスで登場させる大胆な設定は面白い。オンラインサロンの影の主宰・広瀬を次の事件に誘うラストからも続編に期待してしまう。

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    2024年02月16日