佐藤青南のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
<白バイガール>シリーズ完結編。
ラノベ的な表紙絵だが、内容はなかなかの充実ぶり。
本田木乃美は、箱根駅伝の先導役を目指して全国白バイ安全運転競技大会で合同訓練に参加しているが、その参加者が続けて事故に。
単なる偶然とは思えず、木乃美は研修仲間たちとその真相究明に乗り出す。
一方、川崎潤は捜査一課に協力し、ある事件を捜査している。やがて、それぞれが一つにつながり、木乃美と潤とで横浜市内を舞台に、犯人を追いかけての壮絶なチェイスが。
迫力ある追跡劇に目が離せない。
あとがきで著者が弁明しているように、このシリーズは今作で幕を閉じるとのこと。名残惜しいが・・・ -
Posted by ブクログ
「犬を盗む」がとても面白かったので、同じく犬の物語を。
とても読みやすく数時間で読み終えた。
しかしまあ、とにかく主人公が嫌な女で、
、、
SNSでの嘘で固めた人物像になりきる、承認欲求の強すぎる女、、そう言えば実際に、こんな嘘だらけの女性が複数の男性からお金を貢がせてた事件があったなぁ、、など思い出した。
作中のセリフじゃないけど、犬は人間のアクセサリーじやありません!一度生活を共にすると決めたなら最後まで責任と覚悟を持った人しか飼育してはいけません!
主人公にとてもイライラ、腹立たしかった。
それもこれも私自身、飼ってたワンコを亡くした経験あり、とても感情移入してしまったのかもしれな -
Posted by ブクログ
鳴海桜子と音喜多弦がバディを組むシリーズもの。
すでに第2作第3作を詠んでおり、第1作が最後になってしまった。
二人がバディを組むことになった経緯も記されている。
都内の公園で殺死体が発見され、事件の幕が切って下ろされる。捜査本部が立ち上がり、桜子と音喜多が担当となる。
遺留品にクラシックコンサートのチケットがあり、当時指揮をしていた天才作曲家に、彼らは疑いの目を向けることになる。
彼の哀しい生い立ちは、松本清張著の『砂の器』を彷彿し、少年と少女の関係は東野圭吾著『白夜行』を思い出す。だからといって、本作の価値が減じるものではない。
現在の事件捜査と関係者の過去が交互に語られ、あたかも題名の「