逢坂剛のレビュー一覧
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MOZUシリーズ第3弾
あまりにびっくりするストーリ!
百舌シリーズなんですけど、もう百舌は出てきません(二人とも第1弾、第2弾で死んじゃったから)
本作は美希がメインのストーリ!
このコメントネタバレ含みます!
麻薬密売を内偵中の警部補の射殺されたり、元警察官に婦人警官が刺殺されるなど、警察関連の事件が続けざまに勃発します。
これを捜査するのが倉木。そしてペガサスという名の謎の人物にたどりつきます。
一方で、前作で倉木の子供を身ごもった美希ですが、二人の子供は難病に。さらに子供の入院する病院で爆弾テロが発生し、子供とその子供を看護していた自分の母親を失ってしまいます。
1作目同様、またし -
Posted by ブクログ
ネタバレシリーズ第2弾。
西部劇なロードムービー(笑)。
主要人物たちのキャラも立ち、愉快なエンタテイメントに仕上がっていて楽しんで読み進められた。
主人公側の旅の目的と依頼主の“想い”に、違和感を禁じ得なかった。
娘の奪還は、身を切るよりも切実な想いに違いない。しかし、そこへ向けて猪突猛進し過ぎる女牧場主の行動は仕事人達にとっては足手まといに他ならない。死人も出てくる始末・・・。
いかに血を分けた肉親であろうと、愛情もって育てられた養父から無理やり引き剥がされんとする娘“エミリ”とその養い親たちの気持ちを慮ってしまい切なかった。
だから、終末でのエミリの下した決断に、ほっと胸を撫で下ろし -
Posted by ブクログ
アクの強い公安刑事・桂田は、新しい相棒・浅見とそれなりに上手くやっていた。
警視庁警務局・特別監察官である津城は、桂田を内偵調査するために浅見に協力を求める。
桂田に親近感を感じ始めていた浅見は抵抗をおぼえるが、津城は気にしたようすもなく帰っていく。
ほぼ同時に起きたビル人質事件と右翼の大物射殺事件。
関係のないものと思われたこのふたつの事件は、思いがけない繋がりがあった。
この作品が書かれていたときには、すでに「百舌の叫ぶ夜」の構想があったのだろうか。
凄烈な印象を残す津城警視のキャラクターは、このときには基本的なものはほぼ出来上がっていたようだ。
桂田の孤独さが垣間見える場面はどこか哀しか -
Posted by ブクログ
作品紹介にはミステリーとあるけれども、読んでみると脳科学を根底に描いたサスペンスのような気がする。
精神科医が患者たちの症状をもとに、その深層心理を探り、分析し、解明しようとする。
だが、壊れた精神が宿る脳からは、常識では図れない恐ろしい闇が潜んでいたりもする。
外部からの衝撃によって脳の機能が損傷すること。
それが原因ならば医学的にもきちんと解明がされ、治療法もまた見つけることができるだろう。
けれど、脳自体に問題がないとしたら?
もしくは、生まれつき人とはほんの少しだけ脳の状態が違っていたとしたら?
見分けることは本当に難しいだろう。
藍子に迫る異常な殺意。
身近すぎるほど身近にも、その殺