逢坂剛のレビュー一覧

  • イベリアの雷鳴

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    諜報戦士一人一人にドラマあり人物形成の背景あり…です。 MI6のヴァジニア・クレイトンが同じくMI6のイルサ(ミッション・インポッシブル)と被りました。ペネロペの初々しさ、覚悟、心情…切なくて恋愛小説としての一面も◎…本筋からだいぶ反れましたが、第二次大戦時のヨーロッパ事情に興味の湧いた一冊でした!

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    2025年10月04日
  • 百舌落とし 下(百舌シリーズ)

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    とうとう最後まで読んでしまいました。内容は勿論伏せますが、色々な展開で何度も天(天井)を仰ぎました。
    個人的に好きだったのは、登場人物たちが訪れるお店が実在するか調べることでした。いくつかは実在するようですので、行ってみたいと思っています。
    逢坂剛先生の他の作品も読みすすめていきたい気持ちです。

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    2025年08月15日
  • 百舌落とし 上(百舌シリーズ)

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    百舌シリーズ最終作の上巻。登場人物たちもすでに馴染みなので抵抗なく読みすすめました。登場人物たちが目の当たりにする新事実を俯瞰している読者が再認識していくような展開。下巻ではどうなるのか楽しみです。

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    2025年08月14日
  • 牙をむく都会(下)

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    面白かった。ホントに脱帽です。西部劇もスペイン内戦も全然知らないのに凄く興味が湧いてきます。に加えて第二次世界大戦を生きた要人たちの下で働く、踊らされる、下々の者たち…そこに生まれるドラマ…大人のミステリーでした。そして毎度おモテになってる岡坂所長、相手の女性との接し方?距離感が抜群にいいです。読んでいて楽しい。

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    2025年05月01日
  • 牙をむく都会(上)

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    逢坂先生の趣味趣向がギッシリと詰まっています。昔の映画の話は全くわかりませんが、知っていたらもっと楽しめるんだと思いますが、知らなくても本筋には支障ないかな?映画祭とシンポジウムの準備の合間に知り合った阿久津…彼から依頼されている仕事が、下巻でどう展開されるのか楽しみです。第二次世界大戦直後の日本とソ連の密約…そんなものが本当に存在したのか?
    それにしても岡坂所長、モテますね。

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    2025年04月23日
  • 裏切りの日日

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    百舌シリーズ第0章
    ハードボイルド色弱めなミステリでした。ただし、とても苦くずっと曇っている感じがしました。
    読者に決定打を示しておいて徐々につながっていく手法やタイトルにもある裏切り(られる)感じは読む手が止まりませんでした。

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    2025年04月18日
  • 鏡影劇場(下)(新潮文庫)

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     クラシックギターの演奏家であり、19世紀ギターの愛好家でもある倉石学は、マドリードで開かれていた古書店でドイツ語の古文書を購入する。古文書自体に興味はなく、目当ては裏側に書かれた高名なギタリストであるフェルナンド・ソルの楽譜だった。だがこの古文書に興味を持ったのは倉石の妻の麻里奈で、大学時代、ホフマンを卒論のテーマにしていた彼女は、その文書にホフマンが出てくることに気付く。友人の沙帆は、その文書の翻訳をホフマン研究で有名なドイツ文学者の本間に翻訳してもらうため、その仲介をすることになる。

     本間が翻訳した古文書の作中作と倉石一家や本間鋭太らの奇妙な縁とそれに付随する秘密が徐々に明かされてい

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    2025年03月21日
  • 宝を探す女

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    全話大満足の短編集でした。 このシリーズ本当に面白い。表題作“宝を探す女”の“佐々木比呂代”さんが◎でした。60過ぎの未亡人・中華料理店店主…こんな女将さんがいたら自分も通いたくなるかな?最後の“過ぎし日の恋”は締め括りに相応しい素敵な恋の話でした。

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    2025年03月16日
  • 百舌の叫ぶ夜(百舌シリーズ)

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     新宿の雑踏で起こった爆発事件。二人の死者と負傷者二十一人を出した惨劇で亡くなったふたりのひとりは爆弾の所持者とされるフリーライターで、もうひとりは本庁公安部の特務一課に所属する倉木警部の妻だった。男は左翼グループのメンバーだったのか、それとも――。妻を失った倉木尚武は捜査のメンバーを外されながらも、真相を追っていく。一方、能登半島の突端にある孤狼岬につながる道路を傷だらけで歩いていた〈彼〉が発見される。〈彼〉は記憶を失っていて、自分が何者か分からなくなっていた。

     ということで、本書は逢坂剛が1986年に発表した一作。『カディスの赤い星』などと並んで、著者の代表作のひとつとされている作品で

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    2025年03月09日
  • 裏切りの日日

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     警視庁公安部に所属する刑事の桂田は、右翼の大物として知られる遠山から、一通の手紙を見せられる。それはテロも辞さない左翼グループ『東方の赤き獅子』の名が記された殺害予告だった。情報を掴むために、桂田とコンビを組む相方の浅見は張り込みをはじめる。時を同じくして、浅見のもとにひとりの男が訪ねてくる。特別監察官の津城は、逸脱した捜査や取り調べを行い、金の流れにもおかしいところを感じる桂田を調べているらしいのだが――。

     というのが、本書の導入。文庫裏の内容紹介に書いてある部分なので、言ってしまってもいいような気はするのですが、本書の一番の読みどころになる部分は敢えて伏せました。結構中盤に来てから起

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    2025年03月08日
  • 緑の家の女

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    岡坂神策シリーズ の短編集です。現代調査研究所…何やってるとこか全くわからないのですが笑 私立探偵ような仕事をしてるけど実際はルポライターだというセニョール岡坂。昭和感漂うレトロな大人の探偵小説って感じです。角川文庫から改題された3冊だけ購入してありましたがう、やっぱ出版順に読むべきだったかな?と若干後悔しています。でもとても面白いです。流石逢坂剛先生

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    2025年01月24日
  • 最果ての決闘者

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    めちゃくちゃ面白いです。こうなってくると続きブラック・ムーンを早く読みたくなるのですが、まだ文庫出てないんですよね。まさかこんな気になる結末になるとは…MOZUを超えました。そして土方歳三をさらに好きになる…完全にフィクションであるのに。

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    2025年01月16日
  • 果てしなき追跡(下)

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    最初の衝撃が大きかったので心配で目が離せませんでした笑 そしてやはり下巻も主役はゆらでした。この広い西部で1人の日本人を探す途方もない旅…最後は西部劇の如く一瞬でケリがつきましたが。私的にすごく好きな話です。そのまま次作を読みます

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    2025年01月06日
  • 果てしなき追跡(上)

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    上巻は完全に時枝ゆらが主役です。齢十七にして記憶喪失の男を抱えアメリカ船へ…彼女の強さと隼人を想う心、そして覚悟…とても逞しい。大和撫子とほ彼女のような女性を言う…個人的にそうあってほしいと思うほどに素敵な女性です。そして運命は下巻へ

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    2024年12月29日
  • のすりの巣(百舌シリーズ)

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    500ページを超える分量ですが、スイスイと読めてしまう不思議。おなじみの登場人物たちが東京を縦横無尽に駆け回る。それにしても料理の描写が個人的に好きです。Tボーンステーキ食べたい 笑
    さて、次回作、次回作。

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    2024年10月19日
  • よみがえる百舌(百舌シリーズ)

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    3作を立て続けに読んでしばらくぶりの本作でしたが、前作までの内容が次々によみがえり、複雑に絡み合っていきました。
    圧巻の600ページでしたが、非常に読みやすく映画を見ているかのようでした

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    2024年06月27日
  • 百舌の叫ぶ夜(百舌シリーズ)

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    シリーズがいつの間にか完結していたので一から再読。綿密に練られたストーリーは何度読んでも飽きさせない。
    公安所属で冷徹な倉木と正義に燃える公安嫌いな刑事の大杉とに奇妙な絆が芽生えるシーンが好きだ

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    2024年06月13日
  • 百舌の叫ぶ夜(百舌シリーズ)

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    職場の読書家の人から教えてもらったこの本。逢坂剛さんは初読み。記憶の片隅、かなり前にドラマ化された「MOZU」というタイトルが薄っすら脳を刺激する。ドラマはあまり見ない方なので内容は知らないけど面白そうだった印象だけ微かにもやもやする。まるでこの記憶喪失の主人公みたいに。なかなかハードボイルドな様相でスタート。いきなり爆破テロ。そこから崖の上から突き落とされるシーンへ。そして事件は展開していき事の次第が進んでいく。読み応え十分。そこに二転三転する罠。シリーズがたくさんあるらしいのでもう少し読んでみよう。

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    2024年05月07日
  • 幻の翼(百舌シリーズ)

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    ドラマとは別物として。少しだけ展開が読めましたが(その展開だと面白いだろうなぁと期待も込めてましたので)スイスイと読むことができました。良作ですね。

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    2024年03月23日
  • 百舌の叫ぶ夜(百舌シリーズ)

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    ドラマから入り、原作を読みました。
    記憶喪失の登場人物がテレビの歌番組を見ていて僅かながら記憶が戻る描写が個人的にスゴイと思いました。

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    2024年03月18日