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季子が夫の愛人を殺したことは、本人の自白からも、証拠品などからも間違いないらしい。だが、裁判までの過程で、供述に微妙なぶれがあるとして、精神鑑定の依頼を受けた祝田が、犯行時の一瞬の空白を探ってゆくと……。表題作他、心理分析を背景にして描く奇妙な味のミステリー集。
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Posted by ブクログ
◆真実の証明・・・大病院の院長が自宅の書斎で何者かに殺された。院長は生前、医療ミスではないかと死亡した患者の兄から脅迫を受けていたようで・・・。 ◆美醜の探求・・・醜男ばかりが殺される連続殺人事件が発生していた。捜査線上に浮かびあがったのは長身の美人。事件を追う榊部長刑事の元に、かつての仲間・山倉か...続きを読むら、被疑者に似た女に今まさに誘われている最中だと連絡が入る。 ◆嫌悪の条件・・・大手カメラメーカーの「アルファカメラ」の広告合戦に挑もうとしている新生アド。しかしこれが出来レースであり、勝者はすでに西央広告に決まっていると見抜いた大津と中倉は、アルファカメラの社長・井手が人に言えない性癖で精神科に通っていることに着目する。 ◆不安の分析・・・俺はどうしてこんなに”車”が恐いのだろう。車輪が回っているのを見ると吐き気がし、冷や汗が出て、1秒たりともそこにいられない。 ◆空白の研究・・・自分が留守の間に夫が愛人を自宅に連れ込んでおり、鉢合わせしてその愛人を撲殺したとして逮捕された池原季子(いけはらすえこ)。しかし供述には曖昧な部分も多く、精神鑑定が請求された。鑑定人の祝田卓(いわいだたく)、そして助手の季建華(リーチェンホア)が彼女を面接する中で浮かび上がってきた真実とは。 以上5編の短編集。いずれも精神・メンタル的な要素を含んではいるが、登場人物のキャラクターのせいか、重い暗い雰囲気は不思議と無く、昔の作品にしてはやはり読みやすい。 ◆美醜の探求・・・まんまとミスリードされていた作品。後になって、疑問に思っていた箇所が腑に落ちる快感。なるほど、見事。 ◆空白の研究・・・以前読んだ「情状鑑定人」に登場した変態(?)精神医学者・祝田卓が登場。今回は中国人の美人助手がパートナーだが、そのやりとりはやはりコミカル。麻酔分析や催眠面接、他多数のテストをしながら真実を追求する。限りなく専門的でありながら、知識がない者にもとてもわかりやすく書かれているのはさすが。
短編集。逢坂の本はなれてきたせいか、犯人らしき人を疑わないように読む癖ができた。が、やっぱり最後には意外な真実が!って感じで一気に読める。
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逢坂剛
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