逢坂剛のレビュー一覧

  • さまよえる脳髄

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    人格を作り上げるのは心なのか、脳なのか。
    精神科医である主人公南川藍子は、もちろん心因性の異常を治療する医師だが、腕利きの脳外科医・丸岡庸三は、脳の損傷による外傷性の人格異常を提示する。
    治療、実験によって露わにされる隠されていた人格。

    今はもっと多くの事柄が解明されていると思うけれど、それでも脳の機能は謎が多い。
    過去の衝撃的な出来事が、人格をゆがめていく。
    それは心の傷だろうと、体の傷だろうと。

    藍子と丸岡のやり取りが、学術的ではあるけれど、読みやすい文章で分かりやすく書いているので、面白かったな。
    けれど、もう少しキャラクターを整理して、というか、整頓してくれるとスムーズな展開になっ

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    2017年11月07日
  • 燃える地の果てに(下)

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    こんな事故、現実にはありえないでしょ!と思いながら読んでいたのに、実在した事故だった。「パロマレス米軍機墜落事故」
    水爆4個も積んでの飛行も信じがたいのに、空中補給って…。プルトニウムで汚染された土地に住み続けて、農業も再開したのか!とか、そんなことばかりが気になり前半はなかなか入り込めなかったが、後半そこは無理やり納得してスパイ探しに集中した。まさかのあの人!予想をかすりもしなかった。さすが!お終いの謎ときに頭が混乱。あの人とこの人の人生が入れ替わって…。そして、悲しい事実。水爆を甘く見てはいけない。当時の認識ってこんなものだったのか。

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    2017年11月02日
  • 新装版 カディスの赤い星(下)

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    上巻と下巻で世界観がまるで変わる。
    上巻は広告業界のビジネスストーリー。漆田の仕事ぶりがとてもスマートで、時々爆笑してしまうほどの面白さだったが、下巻は、何故一般人がそんな危ない目に!と思うほどハラハラドキドキの展開だった。
    この本が3つの賞を受賞したのも頷ける。
    冒険あり、推理あり、恋愛あり…。ついていくのに必死だった。
    サンチェスがいいキャラだった。でもやっぱり漆田に惚れたかな(笑)

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    2017年10月20日
  • 幻の翼(百舌シリーズ)

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    面白かった!
    MOZUシリーズ第2弾
    前作に引き続き、公安、警察の権力抗争にやくざが絡むパターン。まさに前作の続きといったところ。
    本作では大杉と美希がメインのストーリ展開となります。

    前作は百舌は新谷は双子の弟でした。
    本作では、能登半島で海に突き落とされた兄が北朝鮮で生きながらえていて、前作の黒幕に復習を果たすというストーリ展開。
    前作の事件の真相を明らかにすべく活動していた倉木は再びつかまってしまい、病院にてロボトミーの手術をされてしまうことに。そして倉木を救うべく一人で乗り込んだ美希も結局はとらわれてしまうことに。
    二人はどうなる?っいうところで病院に大杉と津城登場。
    ことの真相が明

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    2017年10月01日
  • 宝を探す女

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    逢坂剛さんの作品には、御茶ノ水、神保町界隈がよく出てくる。

    「古今の多くの小説家が通いつめてきた神保町だが、この街への思い入れにおいて追随を許さないのが逢坂剛である」と千街晶之さんが今作の解説に書いている。

    ワタシが逢坂さんのファンである理由の一つに、このことが大いに関係する。御茶ノ水はワタシが青春を過ごした街だからだ。

    20代前半、駅前の喫茶店でバイトをし、そのバイトにのめりこみ、恋をし、大学をやめ…。

    いろいろあったなぁ。

    この作品には、御茶ノ水駅に近いビルで調査研究所なるものを開き、さまざまな種類の調査を行う岡坂紳策の短編5編が収録されている。

    岡坂神策シリーズ、いつも御茶

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    2017年09月03日
  • 砕かれた鍵(百舌シリーズ)

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    ネタバレ

    シリーズ3作目で、前作同様、登場人物が多く、複雑な人間関係とそれぞれの思惑が組織的に絡みつつ、それぞれがうまくつながっていくストーリーは見事。少々難解ではあるけれど。刑事や探偵も毎度毎度このように追い詰められていたらもたないだろうと思われるハードさ。小説だからしょうがないが。ハッピーエンドは初めから期待していないが、それにしても爽快さも失われる終盤の残念な展開は本当に必要なのかと考えてしまう。
    妻子ある大杉と美希との微妙なつながりは何だろう。

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    2017年08月02日
  • 緑の家の女

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    2017・07・14~2017・07・23
    以前、購入しのに忘れていた。再読だったけど、面白かったのでOK。スペインのことに関しては、やはりすごい。読むたびに行きたい国の上位に位置する。

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    2017年07月23日
  • 幻の翼(百舌シリーズ)

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    よく練られたストーリーで、主人公を究極まで追い込みつつ、どの様に収拾するのか気になり読み進めます。そしてお約束のラストどんでん返し。
    百舌は素直に読めば今回こそ死んでいそうですが、続編もあるからには生きているんでしょうね。今回は存在がやや薄め。
    監禁されていた倉木を助けに来た美希と獄中で絡むシーンは意味不明。ラストの妊娠告白も含めて要らないなぁ。
    北による拉致という近未来を予言した設定にビックリです。しかも拉致された女子高生の名前がめぐみだなんて…。

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    2017年06月08日
  • 幻の翼(百舌シリーズ)

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    ネタバレ

    『百舌の叫ぶ夜』から一年ほど経った頃の話。
    前作を知らずに読んでも分かるのかな?と思うくらい見事な続編で、相変わらず倉木と明星は危ない目にばかり遭ってるし、でもいつの間にかくっついてるし大杉は格好いいし!
    『裏切りの日日』で津城警視正はあんまり好きじゃなかったのだけど、今回も神出鬼没だし黒幕だし、誰が欠けてもおかしくない展開で面白かった。
    古江のことは、なんとなく「そうかもね?」とか思ったけど…やはり彼には肩入れしてしまうな。

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    2017年05月18日
  • 幻の翼(百舌シリーズ)

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    『百舌の叫ぶ夜』に続く作品。
    前作からの登場人物がかなりいることもあり、先に『百舌の〜』を読まれることを強くお薦めします。
    前作からの登場人物のキャラクターにまた違う一面を与えることで物語に深みが出ているようで読み応えがありました。
    ただラストの部分は後乗せ具合が程々で、もう少し詳しく読みたかったです。

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    2017年03月21日
  • 砕かれた鍵(百舌シリーズ)

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    序盤から突き刺さるような場面が続く。
    生まれてきた我が子は難病に侵され、高額の治療費を工面するためにすでに借入額を超えているにもかかわらず、再度借り入れを申し入れるが断られる。
    病院で我が子の面倒を見てくれている母は父親としての倉木に不満があるが、忙しい中病院に見舞いに訪れていることを知り、久しぶりにあたたかな気持ちになる。
    が、我が子も母も、何者が仕掛けた爆弾によって命を奪われる。
    ターゲットは別人だったが、よく似た名前だったために間違われたのだ。
    復讐にもえる美希。
    暴走しそうな美希を何とか抑えようとする倉木。
    美希の態度に不安を覚える大杉。
    理不尽に奪われた我が子を思い、暴走していく美希

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    2017年03月11日
  • のすりの巣(百舌シリーズ)

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    友だちから貰ったので、うっかり百舌シリーズを読んだことないのに、これから読んでしまった(^^;)
    最初は登場人物の会話から感じられる過去の出来事が全くわからず(当たり前)失敗したな〜と思ったけど、単体としても楽しめました。ただ、やっぱり順番に読んだ方が楽しめるかも…
    仕方がないので、私は遡って読むことにします。笑

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    2017年03月08日
  • 燃える地の果てに(下)

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    面白かったー!
    ラストそう来たか!
    叙述トリックそのものにも成る程と思わされましたが、話自体が文句なしに面白い。
    この作家さんの本は沢山積んであるので、他の本を読むのが楽しみ。

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    2017年02月22日
  • 燃える地の果てに(上)

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    スペインの田舎で起きた核爆弾を乗せた飛行機の墜落事故。
    その事故に日本からギターを作ってもらいに来た男性が巻き込まれます。

    これは文句なしに面白い!
    素晴らしい音がする伝説のギター、どんな音なのか是非聞いてみたい。

    現代と過去の2つの時間軸で進む物語。
    この先でどう繋がるのか。
    下巻に期待!!

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    2017年02月19日
  • よみがえる百舌(百舌シリーズ)

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    シリーズ中でも高い緊張感が保たれたまま展開される作品。犯人が最後までわからず、なかなかハラハラさせられる。犯人の生死に含みを持たせて終わる感じもシリーズものとしてはアリと言える。

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    2017年02月12日
  • 砕かれた鍵(百舌シリーズ)

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    モズシリーズの最終章。
    日本を舞台とするには現実感がないのだが、誉田哲也氏のジウシリーズとも取れる展開の早さにずいぶんと振り回された。
    あっという間に読み終わってしまうが、やはりテレビドラマよりも書籍で楽しむのが好きだなぁと思ってしまった。

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    2016年11月15日
  • さらばスペインの日日(下)

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    ネタバレ

    著者が16年かけて書き上げたイベリアシリーズ完結。私も第1作を読んでからかれこれ15年ほどになります。

    第二次世界大戦中の欧州を舞台として、日英米独西のスパイたちが繰り広げるドラマ。史実をなぞりながら展開するストーリの面白さ、人物設定の絶妙さ、そしてスペインを中心とした欧州の食、文化をちりばめた背景の楽しさ。第1級のミステリーだと思います。いや、面白かった。ありがとうございました。

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    2016年10月31日
  • さらばスペインの日日(上)

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    ネタバレ

    著者が16年かけて書き上げたイベリアシリーズ完結。私も第1作を読んでからかれこれ15年ほどになります。

    第二次世界大戦中の欧州を舞台として、日英米独西のスパイたちが繰り広げるドラマ。史実をなぞりながら展開するストーリの面白さ、人物設定の絶妙さ、そしてスペインを中心とした欧州の食、文化をちりばめた背景の楽しさ。第1級のミステリーだと思います。いや、面白かった。ありがとうございました。

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    2016年10月31日
  • のすりの巣(百舌シリーズ)

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    鵟はあくまで脇役で巣が主役だった。その巣も人物と場所に当てはめていて、面白味があった。地元が出たので☆1つ追加。

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    2016年08月11日
  • よみがえる百舌(百舌シリーズ)

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    百舌(2代目? 3代目?)の正体は巧妙に隠されていて、お見事としか言いようが無い。政治絡みの話とか、美希がやたら恋愛体質になってんのは何だかなぁって気もするが、それらの不満を補う面白さ。
    百舌シリーズでは一番好きかも。

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    2016年06月18日