あらすじ
こいつが全ヨーロッパを破滅させるキーなのか。核起爆装置の電子パーツをスペイン人名工から託されたギタリスト古城邦秋は天を仰いだ。謎あり。たぎる恋あり。壮絶な陰謀あり。フルコースの饗宴のあとに茫然自失の大終局と驚天動地のカタストロフィが待っている。虚実とりまぜた、これぞミステリ。
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Posted by ブクログ
間違いない!ってくらい、おもしろかった!
過去と現在で、似てるけど全く違う主人公の視点が存在している。
スポットで、現在の主人公の視点で話が展開していくが、そのタイミングがものすごく絶妙だと思う。
最後のどんでん返しは、相変わらず度肝を抜かれた。
まさに、どんでん返しっていうかんじ!
Posted by ブクログ
逢坂剛お得意のスペインと核爆弾落下という史実をおりまぜて、素晴らしい作品を書き上げています。デビューしてから10数年の作品だと思いますが、このレベルを維持しているのは脱帽です。ぜひぜひお勧めします。
Posted by ブクログ
こんな事故、現実にはありえないでしょ!と思いながら読んでいたのに、実在した事故だった。「パロマレス米軍機墜落事故」
水爆4個も積んでの飛行も信じがたいのに、空中補給って…。プルトニウムで汚染された土地に住み続けて、農業も再開したのか!とか、そんなことばかりが気になり前半はなかなか入り込めなかったが、後半そこは無理やり納得してスパイ探しに集中した。まさかのあの人!予想をかすりもしなかった。さすが!お終いの謎ときに頭が混乱。あの人とこの人の人生が入れ替わって…。そして、悲しい事実。水爆を甘く見てはいけない。当時の認識ってこんなものだったのか。
Posted by ブクログ
面白かったー!
ラストそう来たか!
叙述トリックそのものにも成る程と思わされましたが、話自体が文句なしに面白い。
この作家さんの本は沢山積んであるので、他の本を読むのが楽しみ。
Posted by ブクログ
スペインにて1966年に実際に起きた水爆を搭載した米軍機墜落事件がモチーフ。衝撃的な現代史とミステリー及びアドベンチャーを見事に織り交ぜた極上の作品。物語は日本人フラメンコギタリストが最高のギターを求めてスペインの地に。そして起きた歴史的大事件。また30年の時を経て同時に進む物語。二人の主人公が時を経て同時に見たものは‥。本作品は東西冷戦、フランコ独裁政権、共産主義、社会主義の凋落の推移に加え、フラメンコ音楽の奥深さ、そしてスペイン料理がしっかり堪能できる。スペインいきたくなるね~