あらすじ
【第61回毎日芸術賞受賞作】かつて、能登の断崖に消えた“百舌”は復讐を誓い、北朝鮮の工作員として、日本に潜入した──。稜徳会病院で起きた大量殺人事件は、明確な理由もなく突然の捜査打ち切りが発表され、背後に政治的な陰謀がからんでいるのではと、取り沙汰されていた。捜査に当った倉木尚武警視は、大杉良太警部補、明星美希部長刑事などと共に闇に葬られようとする陰謀を執拗に追う。息もつかせぬサスペンス長編小説。
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
ドラマとは別物として。少しだけ展開が読めましたが(その展開だと面白いだろうなぁと期待も込めてましたので)スイスイと読むことができました。良作ですね。
Posted by ブクログ
『百舌』シリーズの2作目。一作目の『百舌の叫ぶ夜』での倉木のまるでターミネーターのようなキャラのインパクトが大きくて、倉木の活躍を期待して読み始めたのだけど、今作は大杉に好感度大。
義理堅くて情に熱くてかっこいいなぁ、って。この世界の嘘と横暴にまみれた警察界は合わないだろうなぁ。ルパン三世のキャラでいうとシリアスな銭形警部のイメージ。
Posted by ブクログ
ドラマと全然違いますが、原作の方が緊迫感ありますね。ページをめくる手が止まらず途中から一気読みでした。大杉警部補がかっこ良すぎます。
施されたら施し返す…恩返しです!w
Posted by ブクログ
もはやこの作品は倉木尚武ではなくダークヒーロー百舌 が一番の主役であろう。読みながら、いつ百舌は出てくるんだ?いつ百舌は悪い奴を叩きのめしてくれるのか?と期待してしまう。
北朝鮮の工作員の話は、この本の発売当時1990年にどのくらい世間で報道されていたのか。当時子供の私は知る術もないが、2002年の日朝首脳会談の12年前にこんな小説があったことに驚きです。
百舌の叫ぶ夜 ほどの衝撃はありませんが、次の展開が気になり手を止めれなかった。
明星美希 の人間味が出ている作品でした。また、大杉良太 の娘を守るための行動が良かった。倉木は…
Posted by ブクログ
さすがに時代を感じるが、面白いのは確か。
ロボトミーとか、どうよ?って感じだけど。
それにしても、命張りすぎっす。
ツキさん、憎めないキャラだけど、ちょっと嫌いになりそう。
Posted by ブクログ
1988年。新装版。百舌シリーズ第2段。
能登半島の断崖から突き落とされた新谷は生きていて、北朝鮮に拉致られていた。工作員になるより道はなく、工作員として日本に潜入する。
ロボトミー。昭和だ。しまそーが平成に小説書いていたが、ほんと恐ろしい手術。
倉木と美希はどんどん接近、大杉は妻子と別れたが、切れてはいない。津城はどんどん得体のしれない大物になっていく。
ついつい一気読み、しちゃうんだよねぇ。
Posted by ブクログ
シリーズものとは知らずに読みました。なかなか進まない展開に焦らされましたが、ラストの展開はなかなか面白かったです。他のシリーズも読んでみたいです。
Posted by ブクログ
百舌の叫ぶ夜の続編というべき作品。
能登の断崖に消えた百舌が復讐を誓い、北朝鮮の工作員として日本に潜入する。
事件の背後にいる大物の政治家、法務大臣森原研吾も登場、手に汗を握る展開となる。
流石に今回はやばいと思わされましたが。本当に面白い。
Posted by ブクログ
逢坂作品は「百舌の叫ぶ夜」に続き2冊目です。
登場人物もそれぞの魅力があり、ストーリーもしっかりしていますが、今回はやりすぎ感がありました。ハードボイルド枠に収まらない気持ち悪さもありました。それでも次の展開が読みたくてあっという間に読んでしまいました。
個人的に残念だったのが、「巨悪を倒すためにはどんな犠牲も厭わない」ところでした。主人公を見守っている(と思っていた)人物が、最後まで冷徹な考えだったのにはちょっと残念!
TVドラマはまだ見てませんが、どうしようかな...
Posted by ブクログ
病院嫌いになりそうです…
稜徳会病院怖すぎて、ただでさえ病院嫌いなのに、病院での描写がもう恐ろしい!
ドラマはシーズン1しか観ていませんが、配役の印象が強く、読んでいると西島さん、香川さん、真木さん、小日向さんが頭の中で自然と動き出します。
MOZUシリーズは全部読む予定です!
Posted by ブクログ
百舌の叫ぶ夜が面白かったので続編を読んでみた
前作を超えるとは言えない&先の展開が若干読めるのがマイナスポイントだが、相変わらずのハードボイルドっぷりがたまらない
それにしても主人公?倉木さんは毎度ボコボコにされ過ぎだろと突っ込んでしまう
次作も読む
Posted by ブクログ
百舌シリーズ第2弾。
1作目で断崖絶壁から転落して死んだはずの百舌兄が現れる。
しかしそれは北の工作員が扮しており、偶然にも本物もまた奇跡的に生還して、北の工作員として日本に侵入していた。
変わって主人公の倉木はある病院の大量殺人に政治的な背景を察知し、新聞社にリークしようとするが。
それぞれの思惑が複雑に交わっていくハードボイルド作品です。
個人的にはテレビドラマから入ったので、ドラマとの違いに驚きます。
ですがハードボイルドもので本1作目で読んだ方にお薦めの作品です。
Posted by ブクログ
たまらんな、このシリーズは。二つ目でもうお腹いっぱい。死んだはずなのに北朝鮮の船に助けられそのまま北へ行き、スパイの訓練を受け日本に戻る。そして弟の仇を討つ。同時に警察の悪い奴らをとっちめるんだけど、ラスボスが大臣ね。倉木も死にかけるし。
しかし、女性がいると結構エロい事されるよね。出てくる奴ら大体悪者だしね。仕方ないね。
Posted by ブクログ
面白かった!
MOZUシリーズ第2弾
前作に引き続き、公安、警察の権力抗争にやくざが絡むパターン。まさに前作の続きといったところ。
本作では大杉と美希がメインのストーリ展開となります。
前作は百舌は新谷は双子の弟でした。
本作では、能登半島で海に突き落とされた兄が北朝鮮で生きながらえていて、前作の黒幕に復習を果たすというストーリ展開。
前作の事件の真相を明らかにすべく活動していた倉木は再びつかまってしまい、病院にてロボトミーの手術をされてしまうことに。そして倉木を救うべく一人で乗り込んだ美希も結局はとらわれてしまうことに。
二人はどうなる?っいうところで病院に大杉と津城登場。
ことの真相が明らかになると同時に百舌も登場して...
といった展開です。
前作とは違って、時系列はそれほど混乱することなく語られていました。
しかしながら、ストーリがちょっと強引な感じ。
さらには、ちょっとハードボイルドが軽くなった印象です。あれ、この人そういう人だったんだっけ?っていうのが見えてました。
特に、美希は倉木ぞっこんになっちゃいます。
そしてとても変な場所とタイミングで二人は結ばれて、子供が授かることに...
そうくるの?
っということで、「砕かれた鍵」へ続く!
これも、お勧め!
Posted by ブクログ
よく練られたストーリーで、主人公を究極まで追い込みつつ、どの様に収拾するのか気になり読み進めます。そしてお約束のラストどんでん返し。
百舌は素直に読めば今回こそ死んでいそうですが、続編もあるからには生きているんでしょうね。今回は存在がやや薄め。
監禁されていた倉木を助けに来た美希と獄中で絡むシーンは意味不明。ラストの妊娠告白も含めて要らないなぁ。
北による拉致という近未来を予言した設定にビックリです。しかも拉致された女子高生の名前がめぐみだなんて…。
Posted by ブクログ
『百舌の叫ぶ夜』から一年ほど経った頃の話。
前作を知らずに読んでも分かるのかな?と思うくらい見事な続編で、相変わらず倉木と明星は危ない目にばかり遭ってるし、でもいつの間にかくっついてるし大杉は格好いいし!
『裏切りの日日』で津城警視正はあんまり好きじゃなかったのだけど、今回も神出鬼没だし黒幕だし、誰が欠けてもおかしくない展開で面白かった。
古江のことは、なんとなく「そうかもね?」とか思ったけど…やはり彼には肩入れしてしまうな。
Posted by ブクログ
『百舌の叫ぶ夜』に続く作品。
前作からの登場人物がかなりいることもあり、先に『百舌の〜』を読まれることを強くお薦めします。
前作からの登場人物のキャラクターにまた違う一面を与えることで物語に深みが出ているようで読み応えがありました。
ただラストの部分は後乗せ具合が程々で、もう少し詳しく読みたかったです。
Posted by ブクログ
前作も大概きな臭かったが今作は〇朝鮮の工作員だのロボトミー手術だのきな臭さと生々しさとフィクションとしてはほどよい胡散臭さがあってこれはこれはおもしろい。話は前作の方がまとまっているような。
Posted by ブクログ
そうか、前作「百舌の叫ぶ夜」から物語は続いているんですね
「百舌」と呼ばれた殺人鬼は、能登半島の断崖から生き延びて、北朝鮮の工作員として教育を受けた模様
前作の病院内大量殺人は捜査打ち切りとなる
それら巨悪の根源が法務大臣の森原
この大臣を放逐するため、津城警視正が倉木を使って病院潜入的な極秘計画を実行するのですが
この計画がざっくりすぎて、危険なことこの上ないのです
ざっくりすぎて、あの美人刑事まで無謀な行動で監禁されてしまう
美人が監禁されれば、それは危ない
西島さん演じる倉木が写真からの想像と違って割と弱め?前作でも元ボクサーにボコボコ
今回も病院内でボロ雑巾の扱い
「百舌」は、最後に弟の復讐に現れる
とりあえず、巨悪の根源は断ち切ったが
頭脳派警視正が瀕死の状況となる
きっと、まだストーリーが終わってないから
どうもしっくりこないのだと思います
さて、次巻へ
Posted by ブクログ
百舌シリーズの続編。話が独立していることにはなっているが、やはり前作を読んでいないと展開が分かりにくいと思う。時系列が乱れているようなことはないし、読み進めやすい。特別などんでん返しというのもなくて、前作と比べるとちょっと物足りない気もする。
Posted by ブクログ
「百舌の叫ぶ夜」の続編。
よみがえった「百舌」の影を追い求めて倉木尚武、明星美希、大杉良太のトリオが活劇の火花を散らす。
グロテスク過ぎずエロチック過ぎず、むしろ現在では上品の部類。おもしろいばかりでなく、現実味もあり(北朝鮮に拉致されるという設定は、今ではよく知られているが当時は半信半疑だったと思うから)読ませる。文庫本の版が重ねられるのもうなずける。
三人のキャラクターもくっきりしてきて、次はどうなるんだろうと思わせる術も秀逸である。私もはまってしまって「砕かれた鍵」「よみがえる百舌」と続編の本を用意している。
Posted by ブクログ
前作から約1年後の話。稜徳会の病院で起きた事件の捜査は打ち切られ、関係者がほとんど死亡、物的証拠も残っていないことから事件は闇の中へ葬り去られようとしていた。しかし、あの事件を現場で目撃していた倉木、明星、大杉の3人に加え津城らが秘密裏に事件の真相を追い続けていた。
森下に命じられて事件を必死に揉み消そうとする連中らの、辻褄が合っているようで合っていない無茶苦茶な行動が気になる。それでよく今まで隠せていたなぁ…ロボトミー手術で相手を無気力にさせて口封じという発想は面白かったです。
*
そして、あらすじから気になっていた“百舌の復活”については、最初はとてもワクワクしたけれど、あまりにもこじつけ感が強くて素直に受け入れられなかった。『百舌の叫ぶ夜』での“百舌”という存在の作用は、敵でも味方でもないがバランスの取れたイレギュラーな存在として事件を掻き回してくれるから、読んでいて不思議な痛快感が感じられた。けれども、今回においては純粋に倉木たちに事件のその後を追ってもらいたかったし、ストーリーの進行的に「百舌の復讐」と名付けて邪魔な登場人物を都合よく片付けてしまいたい。みたいな風にも感じられて少しだけ残念でした。
*
明星美希が倉木にゾッコンで「恋は盲目」とはまさにこのことかと言わんばかりに、あの大杉が心配するほどの暴走をしていたのは可愛かった。時々挟まれる皮肉交じりのジョークも、彼女の過去に一体何があったのか、とんでもない口調で恐喝する場面など意外な一面を見られたのは良かったです。
娘や美希を助けるために、今までは猪突猛進タイプだったのが一旦ブレーキを掛けて冷静に考えてみたり、敵に挑発されても罠だと見破れるようになったり、客観的な視点を持ちながらもいざという時はとことん正面突破で行動を起こしていく。大杉が今作の主人公であり、MVPでした!
Posted by ブクログ
11月-10。3.5点。
百舌シリーズ第二弾。死んだはずの殺し屋が、北朝鮮スパイとして、来日。
前回事件のあった病院を舞台に、事件が。
さすがに面白い。一気読みできた。
津城が冷たい気がするが。。
次作も期待。
Posted by ブクログ
百舌シリーズ第二弾。またもや、読みごたえたっぷり。世界観としては、前作同様、時代を感じさせなかったけど、、ここでロボトミーとは!精神科医料の部分は悪い意味ではなく、さすがに時代を感じました。
Posted by ブクログ
百舌シリーズ2作目。前作で能登の断崖から消えたはずの新谷(兄)が復讐を誓い再び登場。北朝鮮の工作船に拾われたとは、なかなか面白い設定。
ただ前作に比べれば、あまり強烈なインパクトは無かった。その分、精巧に練り上げただろう緻密な展開が増していて、そこからも新谷兄のより激しい憎悪と復讐心を伺い知ることができる。
倉木、大杉、明星の必要以上に体の張った捜査も緊迫感があってヒヤヒヤさせられた。
倉木と明星の結婚、大杉の警察官辞職とこれからもまだまだ新たな始まりがありそうな予感。
Posted by ブクログ
面白い。しかし、前作のほうが良かったかな。今回はハチャメチャ過ぎて。なんでボクサー崩れが塾長になってんだよとか気になったし。
ロボトミーとは、、、にしても倉木はリスク背負いすぎでしょ。ロボトミーは、漫画「ホムンクルス」を思い出す。
倉木と明星の関係はちょっとどうなのよって思ってしまう。ないだろ、、、
シリーズ第二弾ということだけど、第三弾なのではないかな?一応。最初の本は百舌は出てこないけど。
Posted by ブクログ
百舌シリーズ2作目。
前回で死んだと思われていた百舌。
思いもしない所から現れました。
あとがきを読んで少し納得。
前作から2年経って書かれた作品なんですね。
私は登場する刑事たちよりも百舌に愛着が湧いてしまった。
百舌が存在するとわかって、生きていてくれたか!と思ってしまいました。
倉木、大杉、美希のハチャメチャっぷりも健在だが、津城の存在が気になる。読めない人だなぁ。
そしてラスト、子供とは!!!
これはやはり続いてシリーズを読まなければ。