あらすじ
かつて新聞社編集委員の残間が追いかけた、商社の違法武器輸出。過去の百舌事件との関わり合いを見せたことから露わになったこの事件は、一時的な収束を見たが、新たな展開が――。両目のまぶたの上下を縫い合わされた状態で、元民政党の議員、茂田井滋が殺された。この男は何を知っていたのか? 探偵となった元警視庁の大杉、彼の娘で現役警官のめぐみ、公共安全局にいる倉木美希はそれぞれ独自に捜査を始める。捜査が進むにしたがって、次々に百舌の凶弾に倒れる関係者。大杉たちは真の黒幕に辿り着くことができるのか? 36年にわたり書き継がれた伝説のシリーズが堂々の完結!
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Posted by ブクログ
百舌シリーズ最終作の上巻。登場人物たちもすでに馴染みなので抵抗なく読みすすめました。登場人物たちが目の当たりにする新事実を俯瞰している読者が再認識していくような展開。下巻ではどうなるのか楽しみです。
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最終巻は上下巻ということでまずは上巻(言うまでもない笑)…一連の百舌事件の裏に隠されてきた陰謀。政治家の都合による公安省の設立…諜報機関や警察を私物化しようなどと恐ろしいことを考える
Posted by ブクログ
逢坂剛『百舌落とし 上』集英社文庫。
百舌シリーズの完結編。
タイトルの『百舌落とし』とは百舌の瞼をテグスで縫うなどして飛べないようにして囮にする残虐で卑怯な狩猟方法のことらしい。
シリーズを通して読んでいないと解り難い部分が多々あるのが残念。肝心の百舌の正体がなかなか明らかにならぬままにストーリーは展開する。
元大物議員の茂田井滋が自宅で何者かに殺害され、まるで『百舌落とし』になぞらえたかのように両目の瞼を縫い合わされた状態で発見される。
元警視庁の捜査官で探偵となった大杉、彼の娘で現役警官のめぐみ、公共安全局に席を置く倉木美希はそれぞれ独自に捜査を始めるが、過去に百舌事件を知る新聞社編集員の残間が拉致される。
やがて、茂田井滋の妻と茂田井のボディーガードまでもが殺害されるが、犯人の姿もその目的も見えて来ない。
本体価格660円
★★★★
Posted by ブクログ
2019年。百舌シリーズ第8弾。これで終了!
「百舌落とし」とは。百舌の足をテグスで枝につないだり、目を縫い合わせたりして、自由を奪う。騒ぐが動けない百舌になんだろ?と他の野鳥が集まってくるので、それを捕獲する、という技なんだそーでーす。百舌、かわいそうだなぁw
まほろとひかるの関係が何回も書かれ、そんないらん。そもそも前作のエピローグで提示されていたではないか。
殺したり殺さなかったりの基準が不明。まほろは単なる殺人マシンなのか?と謎をはらみ終了。
Posted by ブクログ
MOZUシリーズ最終章。
どちらかというと前作と続編です。前作をしっかり読まないと面白さが半減と思います。
なので、前作を思い出しながら読み進めました。
上巻では
民政党議員の茂田井が両目まぶたの上下を縫い合わされた状態で殺害。
大杉、公安の倉木美希、新聞記者の残間が独自に捜査を始めます。
茂田井を殺害したのは百舌。
その百舌の正体は?
そんななか残間が行方不明に..
そして、茂田井の妻が殺害された現場で、残間と茂田井の秘書が発見されます。
しかし、残間も両目まぶたの上下を縫い合わされた状態。
百舌の目的は?
といった感じで下巻に続きます。
前作から続く人間関係がわかりにくい(笑)
前作に続けて読まないと...
疲れちゃいます