逢坂剛のレビュー一覧

  • 平蔵の首

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    鬼平犯科帳のイメージが強すぎる長谷川平蔵ですが、イメージを壊すことなく別の平蔵が誕生してます。義理人情に厚いハードボイルドな長谷川平蔵。ただの捕物時代劇では収まらないストーリー展開。面を明かさないことをうまく使った魅力あるシリーズです。…脱帽です

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    2026年11月01日
  • 幻の翼(百舌シリーズ)

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    私の推しの登場人物である新谷が生きていて、しかも死んだのは和彦ではなく宏美だったというのも胸熱だった…ロボトミー手術や精神病棟などいかにも黒幕や陰謀論めいたワードが政治や権力者の裏側になりがあるのか分かりやすく示している。

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    2026年10月31日
  • 百舌の叫ぶ夜(百舌シリーズ)

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    テレビドラマのMOZUシリーズにドハマリした後、読んだ原作本だったのでより感動…ドラマシリーズの配役は神がかっていたんだなぁと!ただのチンピラ同士の小競り合いや内紛だったはずの小さな事件が、組織ぐるみ政治絡みの大きな事件へと変わっていくのはハラハラどきどきした!謎解きものではないので、犯罪者側である新谷の描写が細かく描かれているのも好きなポイントかもしれない。謎解きものだとそれがないことがあるので拍子抜けしたりすることがある。

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    2026年10月31日
  • よみがえる百舌(百舌シリーズ)

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    よみがえる百舌を読んでから、百舌シリーズの一作目を読んでみた。一作目の方が好きだっかもしれない…倉木尚武の死はもう少し先の作品でもよかったんじゃないかと思ってしまう。こんなに続くシリーズだと思ってなかったのかもしれない。警察ドラマを見ているように読める作品。後半の島で繰り広げられる展開にはハラハラさせられっぱなしだったし、ありそうで読んたことがなかった展開だったので個人的には好きだ。好きなキャラがどんどん亡くなってしまうのは読んでいて辛い…また推しの主要人物キャラが出てきてほしい。

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    2026年10月31日
  • 砕かれた鍵(百舌シリーズ)

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    警察の奥に住む陰謀とそれに立ち向かう警官倉木警視。
    警察官が関連する事案が続発し世論の不信を背負う中、子供と母親を同時に亡くしてしまった倉木の妻である美希、夫と仲間である元警官の大杉が止める中、美希は子供と母親の弔いを誓い、一人で戦う決意を固める。
    警察の闇の中に足を入れる。
    展開が進んで行くともう後戻りはできない。弔いを果たせるか?
    百舌のシリーズの作品にまたもや、やれれてしまった。

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    2026年09月26日
  • 燃える蜃気楼(下)

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    上巻を読み始めてからリアルで一山超えて一度落ち着いて心機一転して…で、7/1の晩に下巻読み終えました。この6月を一緒に過ごした燃える蜃気楼を忘れないだろうなと思います。 イベリアシリーズ3作目の本作、2度の衝撃的な裏切り(例えるなら…)、北都とヴァジニアの絆の深まり、そして第二次大戦下の中立国Spainで繰り広げられる情報戦。この時代にまさに命懸けで生きた人達、彼らの覚悟を想像して見習いたいものです

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    2026年07月20日
  • 燃える蜃気楼(上)

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    日米開戦後にそれぞれの陰謀渦巻く中、北都が構想していたカナリス提督とMI6(一介の諜報員ヴァジニア・クレイトンだが)との密談が実現される。が、北都の立ち会う密談中にゲシュタボが押しかけ、3人は拉致拘束されそうになるのだが、スペイン秘密警察の登場でなんとか事なきを得る。その背景には杉原ナオミの存在が…諜報活動が活発化する中、どんどん面白くなっていく本シリーズ。流石逢坂剛先生

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    2026年07月20日
  • コルドバの女豹

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    フランコ亡き後のスペインにまつわる短編5編。解説にもありましたが全編に渡り悪役の存在感が凄くてキャラがたち、百舌シリーズさながらのドキドキ感。と、峰不二子ばりの信用できない女性キャラ笑 ついでに当時のスペインのお国事情を学ぶこともできます。イベリアシリーズと並び、スペイン現代史が好きになる一冊です

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    2026年05月15日
  • 遠ざかる祖国(上)

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    英諜報員が入手した独諜報員によるアメリカの情報…その中にはドイツよりも日本が欲しがる真珠湾などの情報が。何度も北都に助けてもらうヴァジニア・クレイトン…探り合いながらもどんどん心は北都に近づいていく。真珠湾攻撃が2人をどう変えてしまうのか?見逃せない。

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    2026年01月31日
  • 遠ざかる祖国(下)

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    北都昭平とヴァジニア・クレイトン…日本とイギリスの諜報員。ドイツを破るためにアメリカに参戦してほしいイギリス。そのために日米開戦に誘導しようと考えるイギリスに複雑な想いのヴァジニア。そしてついに真珠湾攻撃。祖国か恋人か、その後の2人の行方は次作、燃える蜃気楼 へ… お互いへの想いが最高潮になってきたところに真珠湾攻撃。切ない運命の2人に目が離せない。近代史/現代史の学びにもなりました。このシリーズすごく面白いです

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    2026年01月31日
  • 空白の研究

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    やはり表題作空白の研究が一番でした。催眠、昔はTVでもよくやってましたね…結局自分の中では「ヤラセ」として処理されているのですが。でもそんな話を改めて読んで面白いと思える昭和という時代、良い時代だったんですね。勿論逢坂先生の実力ではありますすが。

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    2025年12月31日
  • 百舌の叫ぶ夜(百舌シリーズ)

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    初めての作家さんで 時系列がバラバラで 死んだはずの人が生き返った?ってなり 読むのに苦労しましたが

    結果は 面白ったです 
    警察もの それも公安もの 面白くないはずありませんよね 
    そして爆弾に大量殺人事件!
    後半からは どんでん返しで楽しかったです
    シリーズなので 次も楽しみにしています

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    2025年12月09日
  • イベリアの雷鳴

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    諜報戦士一人一人にドラマあり人物形成の背景あり…です。 MI6のヴァジニア・クレイトンが同じくMI6のイルサ(ミッション・インポッシブル)と被りました。ペネロペの初々しさ、覚悟、心情…切なくて恋愛小説としての一面も◎…本筋からだいぶ反れましたが、第二次大戦時のヨーロッパ事情に興味の湧いた一冊でした!

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    2025年10月04日
  • 百舌落とし 下(百舌シリーズ)

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    とうとう最後まで読んでしまいました。内容は勿論伏せますが、色々な展開で何度も天(天井)を仰ぎました。
    個人的に好きだったのは、登場人物たちが訪れるお店が実在するか調べることでした。いくつかは実在するようですので、行ってみたいと思っています。
    逢坂剛先生の他の作品も読みすすめていきたい気持ちです。

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    2025年08月15日
  • 百舌落とし 上(百舌シリーズ)

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    百舌シリーズ最終作の上巻。登場人物たちもすでに馴染みなので抵抗なく読みすすめました。登場人物たちが目の当たりにする新事実を俯瞰している読者が再認識していくような展開。下巻ではどうなるのか楽しみです。

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    2025年08月14日
  • 牙をむく都会(下)

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    面白かった。ホントに脱帽です。西部劇もスペイン内戦も全然知らないのに凄く興味が湧いてきます。に加えて第二次世界大戦を生きた要人たちの下で働く、踊らされる、下々の者たち…そこに生まれるドラマ…大人のミステリーでした。そして毎度おモテになってる岡坂所長、相手の女性との接し方?距離感が抜群にいいです。読んでいて楽しい。

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    2025年05月01日
  • 牙をむく都会(上)

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    逢坂先生の趣味趣向がギッシリと詰まっています。昔の映画の話は全くわかりませんが、知っていたらもっと楽しめるんだと思いますが、知らなくても本筋には支障ないかな?映画祭とシンポジウムの準備の合間に知り合った阿久津…彼から依頼されている仕事が、下巻でどう展開されるのか楽しみです。第二次世界大戦直後の日本とソ連の密約…そんなものが本当に存在したのか?
    それにしても岡坂所長、モテますね。

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    2025年04月23日
  • 裏切りの日日

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    百舌シリーズ第0章
    ハードボイルド色弱めなミステリでした。ただし、とても苦くずっと曇っている感じがしました。
    読者に決定打を示しておいて徐々につながっていく手法やタイトルにもある裏切り(られる)感じは読む手が止まりませんでした。

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    2025年04月18日
  • 鏡影劇場(下)(新潮文庫)

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     クラシックギターの演奏家であり、19世紀ギターの愛好家でもある倉石学は、マドリードで開かれていた古書店でドイツ語の古文書を購入する。古文書自体に興味はなく、目当ては裏側に書かれた高名なギタリストであるフェルナンド・ソルの楽譜だった。だがこの古文書に興味を持ったのは倉石の妻の麻里奈で、大学時代、ホフマンを卒論のテーマにしていた彼女は、その文書にホフマンが出てくることに気付く。友人の沙帆は、その文書の翻訳をホフマン研究で有名なドイツ文学者の本間に翻訳してもらうため、その仲介をすることになる。

     本間が翻訳した古文書の作中作と倉石一家や本間鋭太らの奇妙な縁とそれに付随する秘密が徐々に明かされていく現代パートが交互に綴られていく『鏡影劇場』という題名の物語が突然、作家である逢坂剛のもとに送られてきて、自身が編者となって本書を発表することになった、という体裁を採っている不思議な味わいの物語です。最後まで遊び心を忘れない、驚きに満ちた物語で、文庫版にはなくなっていますが、単行本版には袋とじまで付いている徹底ぶりでした。

     ホフマン……いままでまったく読んだことがなかったのですが、なんだかこれを読んで詳しくなった気がしますし、すぐにでも読みたくなりました。知識が横に広がっていく、好奇心の迷宮に誘ってくれる作品でした。

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    2025年03月21日
  • 宝を探す女

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    全話大満足の短編集でした。 このシリーズ本当に面白い。表題作“宝を探す女”の“佐々木比呂代”さんが◎でした。60過ぎの未亡人・中華料理店店主…こんな女将さんがいたら自分も通いたくなるかな?最後の“過ぎし日の恋”は締め括りに相応しい素敵な恋の話でした。

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    2025年03月16日